

今回は視聴者さんのこんな悩みにお応えする為に、前半では今週の高配当株マーケットの振り返りをし、後半では今週の『PICKUP』銘柄を紹介していきます。


投資家12年目の僕が成功や失敗を繰り返し、これまでに積んだ経験をもとに、今回は動画を作成しました。

注意事項
本記事は僕の銘柄分析の一環としてまとめたもので、僕の独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は必ず最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断をお願いいたします。
動画で見たい方はこちら
日本の高配当株マーケットの現状
それでは、《2022年WEEK40》の日本の高配当株マーケットの現状を確認していきましょう。
日経平均の週足5年チャート

One-Pointメモ
今週の日経平均は、先週から【+1178円97銭(+4.55%)】となりました。2022年に入ってからは、上値が重く26000円を支持線とした下落ペナントで推移。何度も割れそうになり、今週ついに割れるかと思いましたが、今回も何とか持ちこたえました。世界的な株安の状況は変わらず、日本株も今後、厳しい展開が予想される。
高配当株ヒートマップ
こちらは、配当利回り2%以上の銘柄をスクリーニングし、1週間の騰落率を表したヒートマップとなっています。
高配当株ヒートマップ

One-Pointメモ
全体的に緑色が多く、今週はほとんどの銘柄が値上がりしたことが一目で分かります。製造加工の東京エレクトロン、流通サービスの伊藤忠商事、素材産業の信越化学工業といった、王道の高配当株の多くが株価を上げています。その中で、金融は深刻で、三菱UFJFG、東京海上ホールディングス、ゆうちょ銀行と先週から厳しい展開が続いています。先週に「アルツハイマー病の進行を鈍らせることが出来る最初の治療薬を開発している」エーザイがストップ高をつけたりと、週間で30%超上昇していましたが、今週は一転株価を下げました。
高配当株ランキング
こちらは、2022年10月6日(木)終値で抽出をした高配当株ランキングになります。
高配当株ランキング

One-Pointメモ
配当利回り3%以上4%未満の企業は654社で全体の17.4%、配当利回り4%以上5%未満の企業は378社で全体の10.0%、配当利回り5%以上6%未満の企業は96社で全体の2.6%、配当利回り6%以上の企業は29社で全体の0.8%です。予想配当利回り上位10社に関しては、海運が上位を占め、三井松島HD、西松建設、日東工業、有沢製作所、淺沼組と続きます。海運株に関しては、直近株価は大幅下落も、今週は反発し上昇。日本郵船に至っては配当利回り18.18%と驚異的な高さが続く。今週は先週の株価下落から一転、相場全体が上昇基調ということもあり、株価上昇に伴う配当利回りの下落が見られます。実際に、配当利回り3%以上の銘柄数は先週から70社ほど減っています。
主要高配当株のチャート推移
僕が普段から監視をしている主要高配当株20選の週足チャート推移を一気に確認していきましょう。
其の1

One-Pointメモ
【9432】日本電信電話:週間騰落率+1.59%
【9433】KDDI:週間騰落率+0.24%
【8001】伊藤忠商事:週間騰落率+9.97%
【8058】三菱商事:週間騰落率+6.00%
其の2

One-Pointメモ
【8306】三菱UFJ FG:週間騰落率+0.18%
【8316】三井住友FG:週間騰落率+2.91%
【1925】大和ハウス工業:週間騰落率+1.73%
【1928】積水ハウス:週間騰落率+2.96%
其の3

One-Pointメモ
【8035】東京エレクトロン:週間騰落率+8.77%
【4063】信越化学工業:週間騰落率+7.85%
【8766】東京海上HD:週間騰落率+1.05%
【8591】オリックス:週間騰落率+4.54%
其の4

One-Pointメモ
【7203】トヨタ自動車:週間騰落率+5.84%
【5108】ブリヂストン:週間騰落率+4.99%
【6301】小松製作所:週間騰落率+4.02%
【6326】クボタ:週間騰落率+2.47%
其の5

One-Pointメモ
【2914】日本たばこ産業:週間騰落率+0.70%
【5201】AGC:週間騰落率+3.56%
【4502】武田薬品工業:週間騰落率+0.58%
【3407】旭化成:週間騰落率+2.97%
注目の適時開示情報まとめ
こちらは、先週の金曜日から、今週の木曜日までの注目の適時開示情報のまとめです。
今週の金曜日の情報はスケジュールの都合上、来週に紹介をさせて頂きます。
注目の適時開示情報

今週の『PICKUP』銘柄
ここまで、今週の高配当株マーケットを確認してきましたが、ここからは、今週の『PICKUP』銘柄を1銘柄だけ紹介していきます!
僕の独断と偏見で選ぶ今週の『PICKUP』銘柄は…

伊藤忠商事ってどんな企業?

という方の為に、簡単に解説をしていきます。
【8001】伊藤忠商事の公式HP
企業概要
伊藤忠商事は1858年に伊藤忠兵衛が創業。丸紅と同根で非財閥系総合商社の雄。他商社に比べて非資源事業の規模が大きく、繊維に特に力を入れている会社で多数有名ブランドを保有。食料も伊藤忠食品や日本アクセス、コンビニ大手のファミリーマートを傘下に持つ。2013年には青果物の世界的大手ドールの一部事業を買収。いち早く中国事業を強化したため、同国事業でも他商社に先んじている。15年には中国の国有コングロマリットCITICに出資。当社事業とCITICのシナジーが出るような事業具体化が課題。
PICKUPした理由について
伊藤忠商事を今週のPICKUP銘柄に選んだ理由は以下の2点です。
PICKUPした理由
- 業績の上方修正
- 増配の発表
業績の上方修正
こちらは、10月4日に出された適時開示資料に記載をされていた1ページです。

One-Pointメモ
2022年度の年間見通しについてですが、期初計画の連結純利益7000億円から8000億円へと当初計画から14.2%もの上方修正を発表。前期に記録をした過去最高純益8202億円には届かないものの、十分インパクトのある上方修正。
増配の発表
こちらも先ほどと同様に、10月4日に出された適時開示資料に記載をされていた1ページです。

One-Pointメモ
2022年度の配当金・自己株式取得についてですが、1株当たり配当金は前期比30円増額の1株140円下限に増配することを決定。期初見通し比ではプラス10円。また、350億円の自己株式取得についても追加で決定。年間見通し上方修正プラス1000億円の半分を株主還元に配分する方針。
伊藤忠商事の業績についてより詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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【今後の見通し】伊藤忠商事(8001)の買い時について|配当金や株主優待は?業績や株価から徹底分析!
続きを見る
個人的見解
視聴者の方からよく頂く質問の一つで、

とよく聞かれます。
僕は、以前からお伝えしている通り、

と考えています。
地合いがあまり良くないので、直近の値動きに関しては不安材料もありますが、個人的には『配当利回りが4%を超えてきたら積極的に買い向かいたい』と考えています。
注意事項
あくまでも、僕の個人的見解になりますので、投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、ご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
まとめ
それでは、今週の日本の高配当株マーケットのまとめについてです。


そこで、皆さんに一つアンケートのお願いです。
One-Pointメモ
この動画の公開と同時に、僕のチャンネルページのコミュニティタブの方でアンケートを公開しています。高配当株投資家の皆さんが今のマーケットを見て、どう感じているのか?を率直に教えて頂きたいです。多くの方にご回答いただけると、それだけ確度の高い統計データとなりまので、是非ぽちっとお願いいたします。
最後に
今回の動画は、僕が毎日使っている『マネックス証券の銘柄スカウター』という分析ツールを活用して、作成しております。
様々な角度から銘柄分析ができるだけでなく、視覚的にも分かりやすい銘柄分析ツールで、投資初心者の方でも非常に使いやすいツールになっています。
マネックス証券に口座を開設している方であれば、無料で使用できるツールになっておりますので、活用をしないと勿体ないです。

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