

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが気になっている、伊藤ハム米久HDの株の株価下落の理由とは?についても、詳しく解説をしていきます。

※すぐに『伊藤ハム米久HDに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】伊藤ハム米久HDの買い時についてからご覧ください!


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伊藤ハム米久HDってどんな企業?
伊藤ハム米久HDのことをよく知らない…という方のために、『伊藤ハム米久HDがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

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週足チャートの推移
伊藤ハム米久HDの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

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- 週足チャートで見ると、上場来高値を記録した2017年頃から株価は下落トレンドで推移。
- コロナショック時には上場来安値の507円を記録。
- 現在は750円を上値抵抗線とし、横ばいでの株価推移が続く。
業績の推移
伊藤ハム米久HDの『過去10年間の業績の推移』を確認していきましょう。

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- 売上高は緩やかな右肩上がりで、当期利益は21年3月期に記録した最高純益から下落傾向。
- 純利益率に関しては、とても低く、2%前後での推移が続く。
主要な取扱商品の一覧
伊藤ハム米久HDが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。

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- 売上高が最も大きいのは食肉セグメントで全体の63.0%。⇒営業利益の構成比となると56.9%まで下がる。
- 利益率に関しては、加工食品セグメントの方が高く3.65%。
- また、海外売上高比率は12.7%。
今期進捗状況
伊藤ハム米久HDの『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

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- 今期経常利益の目標に対して、3Q終了時点で108.4%と既に目標を達成。
⇒ただ、今期の目標値は前期からマイナス16.1%に設定。 - 1Qは前期比-8.6%、2Qは前期比+4.3%、3Qは前期比-4.0%と前期を少しだけ下回る。
- 過去3年間の傾向を見ると、4Qでの経常利益割合が7.5%と最も小さくなる傾向にあるので、本決算には注目。
キャッシュフローの推移
伊藤ハム米久HDの『資金繰りに問題はないのか?』過去5年間のキャッシュフローの推移を確認してきましょう。

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- 営業CF、フリーCFともに軒並みプラスで推移しており良好。
- 現金・現金等価物は着実に増加。
- 営業CFMは前期2.2%と、かなり低い水準。
財務状況の推移
伊藤ハム米久HDの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

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- 総資産、自己資本は右肩上がりで増えており、有利子負債は減少傾向と財務状況は問題なし。
- 自己資本比率も上昇傾向で前期は63.4%と財務は優良。
従業員数と生産性の推移
伊藤ハム米久HDの『従業員数と生産性はどうなのか?』を確認していきましょう。

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- 従業員数は2020年3月期を機に減少傾向で、2期連続の減少。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、前期236万円と中央値を上回る水準。
配当金の推移
伊藤ハム米久HDの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきましょう。

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- 伊藤ハム米久HDは経営統合をして以来、減配は一度もなし。
- 配当性向は40%前後で推移と、配当余力は十分。
- 増配率に関しては、過去5年間で1株17円⇒1株23円と35.3%の増配。
配当方針に関して
財務健全性と資本効率性を勘案した株主還元策をとることとしており、株主価値の最大化を図るため、配当性向については、30%~50%の範囲で、40%を目途に安定的に増配していく方針。
自社株買いの推移
伊藤ハム米久HDの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

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- 自己株式取得に関しては、過去6年間中6期で実施と良好。
- 総還元利回りは、非常に高く前期は6.07%と高還元。
⇒過去6年間での総還元利回りの平均値は3.27%と非常に魅力的な水準。
株主優待
伊藤ハム米久HDの株主優待がこちらです。

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現在の株価は割安なのか?
伊藤ハム米久HDの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価
- アナリストの評価
予想PER/実績PBR/配当利回り
伊藤ハム米久HDの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

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- 予想PERに関しては現在13.7倍で、過去2年間レンジでは、中央よりも高い水準、過去5年間レンジで見ると、ほぼ中央に位置。
- 実績PBRに関しては現在0.75倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、ともに中央よりも低い水準。
- 過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は3.74%、平均値は2.74%、最小値は1.64%、現在の配当利回りは3.37%。
⇒緩やかに増配をしている中で、株価はレンジでの推移が続いており、利回りは平均を大きく上回り最大値近辺での推移。
上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
目標株価 / アナリストの評価
伊藤ハム米久HDの目標株価 / アナリストの評価を確認していきましょう。

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- 過去3カ月間に3名のアナリストが伊藤ハム米久HDの株価を評価しており、目標株価は『現在の株価から+1.84%の720円』で『中立』の評価。
上記資料のアナリストの評価や、テクニカル指標の状況をもとに投資タイミングを検討したいという方は、TradingViewの銘柄詳細を確認してみてください。
【個人的見解】伊藤ハム米久HDの買い時について
ここまでを踏まえて、伊藤ハム米久HDに対するボクの個人的見解は、
- 伊藤ハム米久HDは業績堅調なディフェンシブな高配当株のひとつ。
- 配当性向は40%前後で推移しており、配当余力も十分にある。
- 自社株買いも積極的に行っており、経営統合後の6年間で毎期自社株買いを実施ととても魅力的。
懸念材料としては、利益率が低く、原材料の高騰による採算悪化は業績に大きく影響をしてくる為、インフレの状況含め注視したいところ。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。