

今回は読者さんのこんな悩みにお応えする為に、旭化成の業績や財務内容、配当金の推移、株主優待などから、今の旭化成の株価は買い時なのか?について僕の個人的な考えを紹介していきます。

僕のことをより詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
投資家12年目の僕が成功や失敗を繰り返し、これまでに積んだ経験をもとに、今回は記事を作成しました。

注意事項
本記事は僕の銘柄分析の一環としてまとめたもので、僕の独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は必ず最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断をお願いいたします。
僕の代表的な6つの投資判断基準
投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。僕の軸としている高配当株投資の場合、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの投資判断基準から旭化成の株価は買い時なのか?僕なりに分析をしてみました。
前提条件としてこちらの記事は
2022年8月26日時点での情報をもとに作成した記事になっておりますので、事前にご理解下さい。
旭化成ってどんな企業?
【3407】旭化成の公式HP
出所:旭化成の公式HP
企業概要
旭化成は1922年に創業し、レーヨンや合成アンモニアなどを製造している会社。現在は総合化学企業として石油化学、高機能樹脂、合成繊維のほか、住宅、建材、電子部品、医薬・医療など幅広い事業をグループで展開。都市型戸建て「ヘーベルハウス」で有名な住宅事業は、業績貢献度も大きい。繊維は背広裏地などに使用されるキュプラなどを生産。近年はM&Aにも力を入れ、米国の心肺蘇生機器メーカー、リチウム電池用絶縁材メーカー、自動車内装材メーカーを相次ぎ買収。
業績の推移

One-Pointメモ
売上高、営業利益は増減を繰り返しながらも着実に増えてきています。2020年3月期、2021年3月期と減収減益も、前期は売上高、営業利益ともに過去最高を記録。今期も過去最高を更新する予想。成長率を見ていくと、過去3年間では営業利益は減益。ただ、5年間、10年間で見ていくと年平均5%以上で増収増益をしています。利益率に関しては、3年平均、5年平均、10年平均と非常に安定している事が見て取れます。
今期進捗状況

One-Pointメモ
今期経常利益の進捗率を確認すると、1Q終了時点で進捗率は23.8%、1Qの実績は前年比マイナス20.9%と多少出遅れています。
キャッシュフローの推移

One-Pointメモ
「営業CF」は常にプラスですが、「フリーCF」は、投資に資金を回しており、マイナスの年も多いです。「営業CFマージン」は毎期10%前後で推移をしており、平均的な水準です。
財務状況の推移

One-Pointメモ
総資産、自己資本ともに右肩上がりで成長をしていっています。有利子負債は増減を繰り返しています。自己資本比率に関しては、常に50%前後で推移しており、非常に安定しています。
従業員数と生産性の推移

One-Pointメモ
従業員数は2013年3月期から一度も減ることなく、右肩上がりで伸び続けています。1人当たり純利益は上場企業の中央値である127万円を上回っており、前期は346万円と平均以上。
配当金の推移

One-Pointメモ
旭化成は2013年3月期以降は一度も減配をしていない事が分かります。また、7年間での増配率は78.9%と年平均11.3%の増配率。配当性向は、2020年3月期、2021年3月期と一時的に上昇するも、基本的には30%前後を推移。
株主優待
旭化成は株主優待はありません。
現在の株価は割安か?
週足5年チャート

One-Pointメモ
2018年10月頃、好調な業績を背景に上場来高値の1765円を記録。2019年12月頃、業績が鈍化傾向で推移する中、2020年3Qに前年比大幅マイナス。その後、コロナショックもあり株価は急落。2020年3月頃、2019年12月頃の株価1200円付近から一時606円まで下げるも、そこから反発し上昇トレンド。現在は下落ペナント下限での推移。1000円を支持線として上昇に転じることが出来るか注目。
PERの推移

One-Pointメモ
現在の予想PERは8.7倍で過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見るとかなり割安な水準に位置しています。予想PERのチャート推移を見ると、最大値は26.9倍、平均値12.3倍、最小値6.6倍となっており、2021年3月頃のピークから徐々に下げてきて最小値に近づいてきています。
PBRの推移

One-Pointメモ
現在のPBRは0.78倍で過去2年間レンジ、過去5年間レンジともにかなり割安な水準に位置しています。PBRのチャート推移を見ると、最大値は1.87倍、平均値1.18倍、最小値0.59倍となっており、2021年3月頃から緩やかに下げてきて最小値の0.59倍に近づいてきています。
予想配当利回りの推移

One-Pointメモ
現在の予想配当利回りは3.49%で、コロナショック時には配当利回り5%を大きく超え、5.60%を記録。その後、株価急騰に伴い利回りは低下するも、再度株価下落の影響で配当利回りは上がってきています。
個人的見解
旭化成についてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。

これらを踏まえて、僕の個人的見解は旭化成は優良高配当株の一つで、比較的割安な水準で面白いタイミングか、という判断です。
個人的には、『配当利回り3.8%に近づいてきて欲しい』という願望があります。
注意事項
あくまでも、僕の個人的見解になりますので、投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、ご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
最後に
『高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい!』と思ってるけど、まだまだ資金が少ないという方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
昔と違い、今はネット証券大手のマネックス証券でも1株から手数料無料で買い付けが可能です。

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贅沢をする順番をかえるだけ
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲み会にいったりすることが出来るようになります。
誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。
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