中型株

【見解】住友化学(4005)の買い時について|配当金や株主優待は?業績や株価から徹底分析!

2022年12月21日

YUSUKE|高配当株マニア

元メガバンク出身の独立系FP|個人投資家12年目|高配当株への投資がメイン|YouTube登録者2.5万人|『配当金で人生を豊かに』がテーマ

この記事はこんな方におすすめ!

  • 住友化学の株を買おうか悩んでる
  • 住友化学の業績や配当金の推移は?
  • 住友化学の特徴や強みを知りたい
住友化学の株に興味があるんだけど、今の株価は割安?それとも割高?

今回は、住友化学の株の買い時について分析し、業績や優待内容、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!

この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオの作成の参考になるかと思います。

ボクの資産形成戦略を詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

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この記事の内容は…

記事前半では住友化学の業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!

※すぐに『住友化学に対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!

注意事項

本記事はボクの銘柄分析の一環としてまとめたもので、ボクの独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。

高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準

投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。

ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。

上記6つの投資判断基準から住友化学の株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。

前提条件として…

こちらの記事は『マネックス証券の銘柄スカウター』とチャート分析ツールの『Trading View』を活用して、【2022年12月15日時点】での情報をもとに作成をした記事になっておりますので、事前にご理解ください。

住友化学ってどんな企業?

住友化学のことをよく知らない…という方のために、『住友化学がどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

【4005】住友化学の公式HP

企業概要

住友化学は、三菱ケミカルに次ぐ総合化学の大手。石油化学、農薬・飼料原料、電子材料、医薬品などを展開。医薬品は子会社の住友ファーマが事業を担う。伝統的な石油化学は需要縮小の国内では生産規模を縮小し、シンガポールとサウジアラビアの合弁石化事業に軸足を置く。農薬は国内勢としては最大手で収益貢献度も高い。電子材料は液晶偏光フィルム、有機EL用のタッチセンサーパネル、半導体材料などに強く、韓国サムスングループに深く食い込んでいる。

偏光板は世界シェア24.8%で首位

各種指標

住友化学の各種指標を確認していきましょう。

各種指標

  • 時価総額は三菱ケミカルに次ぐ業界2位
  • 予想PER/実績PBRは業界全体が比較的割安な水準
  • 経営効率をはかる指標のひとつのROE/ROAは三菱ケミカルを上回っている

チャート推移

住友化学の株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

週足 / 日足チャート

  • 週足チャートで見ると、コロナショック時の安値267円から高値の631円まで+136.3%の上昇。
    ⇒現在は、高値から緩やかな下落トレンド。
  • 日足チャートで見ると、直近高値の570円から安値の461円まで-19.1%の下落。
    ⇒現在は、下落トレンドとなっており、節目の500円のラインを下にブレイク。
  • 実績配当利回りは、緩やかに上昇してきており、節目の5%を大きく超え、コロナショック時に次ぐ利回りの高さ。

業績の推移

住友化学の過去10年間の業績の推移がこちらです。

業績の推移

  • 売上高は前期、久しぶりに過去最高を更新
  • 営業利益率、純利益率は年度によってバラつきがある
  • 売上高の成長率は過去10年間で42.0%増も、経常利益は過去10年間で395.2%増と大幅に増加
  • 海外売上高比率は日本での売上が32.3%で、海外比率は67.7%と7割近くが海外売上

主要な取扱商品の一覧

住友化学が『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品がこちらです。

主要な取扱い商品

  • エッセンシャルケミカルズ(合成樹脂、石油化学品…)
  • エネルギー・機能材料(アルミニウム、合成ゴム…)
  • 情報電子化学(光学製品、半導体プロセス材料…)
  • 健康・農業関連(農薬、肥料、飼料添加物…)
  • 医薬品(精神神経領域、がん領域、糖尿病領域…)

事業の特徴 / 強み

住友化学の事業の特徴、強みについて確認をしていきましょう。

売上高の構成比

  • 石油化学:29.7%
    (利益構成比:21.3% / 利益率:6.31%)
  • 医薬品:20.7%
    (利益構成比:24.6% / 利益率:10.43%)
  • 健康・農業関連:16.9%
    (利益構成比:16.8% / 利益率:8.79%)
  • 情報電子化学:16.6%
    (利益構成比:23.0% / 利益率:12.19%)
  • エネルギー・機能材料:11.5%
    (利益構成比:8.0% / 利益率:6.10%)
  • その他:4.5%
    (利益構成比:6.3% / 利益率:12.18%)

売上高が最も大きいのは石油化学で29.7%ですが、利益率はと他のセグメントに比べると低めです。

稼ぎ頭は医薬品(利益構成比:24.6%)と情報電子化学(利益構成比:23.0%)で、利益率も医薬品が10.43%、情報電子化学が12.19%と石油化学の6.31%を大きく上回っています。

情報電子化学セグメントの偏光板は世界シェア24.8%で首位

今期進捗状況

住友化学の過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

今期の進捗状況

  • 経常利益の今期目標を現状非開示としている
  • 1Qは前期比+100.5%と好調も、2Qは前期比-85.4%と厳しい展開
  • 純利益の目標は前期比-35.3%予想で、進捗率は2Q終了時点で77.2%と達成は可能か

キャッシュフローの推移

住友化学の過去5年間のキャッシュフローの推移がこちらです。

キャッシュフローの推移

  • 営業CFは毎年プラスで推移と問題なし
  • 2020年3月期にバイオテックスタートアップ企業のロイバント社の株式を取得
    ⇒投資CFがマイナス5,000億円、財務CFがプラス3,700億円、フリーCFがマイナス4,000億円と一時的に悪化
  • 営業CFMは2021年3月期に15%超を記録も、前期は平均的な水準

財務状況の推移

住友化学の過去10年間の財務状況の推移がこちらです。

財務状況の推移

  • 総資産、自己資本、有利子負債と全てが右肩上がりで拡大
  • 自己資本比率は2020年3月期に借入を実施したこともあり悪化も、その後は緩やかに上昇
  • 自己資本1.2兆円に対して、有利子負債は1.4兆円と有利子負債の方が大きい

従業員数と生産性の推移

住友化学の従業員数と生産性の推移がこちらです。

従業員数と生産性の推移

  • 従業員数は2013年3月期から10年間で4,000人超増加
  • 生産性を表す1人当たりの純利益は前期467万円と中央値を上回ったものの、それほど高くはない水準

配当金の推移

住友化学の過去15年間の配当金の推移がこちらです。

配当金の推移

  • 住友化学の配当金は過去10年間で3度の減配と非常に不安定
  • 配当性向は2009年3月期と2013年3月期は赤字、2012年3月期は264.7%と100%超を記録
  • 増配率は過去5年間では71.4%増、過去10年間では166.7%増、過去15年間では100%増と、切り取る時期によって全然違う

配当方針に関して

各期の業績、配当性向ならびに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本方針としており、中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指す方針。

株主優待

住友化学は株主優待はありません。

現在の株価は割安なのか?

住友化学の現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?確認をすために下記の5項目を確認していきます。

現在の株価水準について

  • PERの推移(過去5年間)
  • PBRの推移(過去5年間)
  • 配当利回りの推移(過去5年間)
  • 目標株価 / アナリストの評価
  • テクニカル指標の状況

PERの推移(過去5年間)

住友化学の過去5年間の予想PERの推移がこちらです。

予想PERの推移

  • 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりもかなり低い水準に位置
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は48.2倍、平均値は12.6倍、最小値は5.7倍
  • 現在の予想PERの水準は過去5年間の平均値を大きく下回っており、割安な水準か

PBRの推移(過去5年間)

住友化学の過去5年間の実績PBRの推移がこちらです。

実績PBRの推移

  • 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりも低い水準に位置
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は1.62倍、平均値は0.86倍、最小値は0.47倍
  • 現在の実績PBRの水準はコロナ禍につけた最小値に迫っていっており、右肩下がりで推移

配当利回りの推移(過去5年間)

住友化学の過去5年間の予想配当利回りの推移がこちらです。

予想配当利回りの推移

  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は6.07%、平均値は3.82%、最小値は2.03%
  • コロナ禍の2021年3月期には減配にも関わらず、株価が上昇した影響で、配当利回りは2.03%を記録
  • その後、増配の影響もあり緩やかに配当利回りは上昇、現在はコロナショック時に次ぐ配当利回りの高さと、平均値を大きく上回る水準で推移

目標株価 / アナリストの評価

住友化学の目標株価 / アナリストの評価がこちらです。

目標株価 / アナリストの評価

アナリストは住友化学に対して『買い』の評価をしており、目標株価の平均値は『現在の株価から+10.22%の531円』となっています。

テクニカル指標の状況

住友化学のテクニカル指標の状況がこちらです。

テクニカル指標の状況

One-Pointメモ

日足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『中立』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『売り』となっています。もう少し長い軸で見る週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『強い売り』となっています。

個人的見解

住友化学についてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。

個人的見解

  • 業績は堅調に推移しており、前期は過去最高を更新
    偏光板は世界シェア24.8%首位
  • キャッシュフローは営業CFは毎期プラスで問題はなし
  • 財務状況は自己資本比率30%前後で低いものの、安定して推移
  • 生産性は平均をやや上回った水準
  • 配当金は過去10年間で減配は3度と不安定
  • 割安性は過去5年間で見るとかなり割安な水準か

これらを踏まえて、ボクの個人的見解は住友化学は業績・配当金ともに不安定な銘柄で高配当株としてはイマイチ。ただ、株価水準は過去5年間の中ではかなり割安な水準という判断です。

リーマンショック時、コロナショック時ともに大きく減配をしており、○○ショック時には気をつけたい銘柄か

YUSUKE
配当利回りはかなり高くなってきており魅力的ではあるものの、配当金狙いで長期で持とうとはボクは思えないです。

注意事項

あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

さいごに

高配当株投資家の最終的な目標は、『夢の配当金生活』を送ることかと思います。

その目標を達成するために身につけるべき力が以下の3つです。

  1. 銘柄を選定する力
  2. 売買タイミングを見極める力
  3. 入金力

この3つの力を鍛えることによって、『夢の配当金生活』に近づくことができるとボクは考えています。

僕が実践している資産形成戦略について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

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