この記事は、全国保証(7164)の株に投資を検討している方に向けた記事となっております。
❶ 業績は成長しているのか?
❷ 収益源はなんなのか?
❸ 株主還元は充実しているのか?

これらの投資判断基準について分析したうえで、最終的には個人的な見解を述べていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
🏢 全国保証(7164)
現在値:5,679円 時価総額:3,911億円
自己資本比率 | 48.2 % | PER(予) | 12.9 倍 |
ROE(実) | 13.37 % | PBR(実) | 1.71 倍 |
ROA(実) | 6.33 % | 配当利回り(予) | 3.47 % |
更新日:2025年3月6日
全国保証は独立系の住宅ローン信用保証会社。国内約720の銀行・信金・信組・農協・労金等と提携し、住宅ローン借手への連帯保証人請負業務サービスを提供。保証債務残高19兆円、保有契約件数100万件の国内トップの住宅ローン保証会社。
チャート推移


コロナ禍の20年4月頃に1株2719円をつけた後に、株価は安値を切り上げながら上昇。24年7月頃には上場来高値の6244円まで上昇しました。現在は若干調整をしているものの、長期的なペナントを形成しており、ここから6000円の抵抗線を抜いていくことが出来るのか注目です。
セグメント別業績
それでは、全国保証が「何で稼いでいるのか?」適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。


こちらは、全国保証の決算サマリーです。25年3月期の3Q終了時点では、営業収益が前年同期比でプラス4.8%も、営業費用も21.1%増加し、営業利益は前年同期比でマイナスとなっています。この要因としては、営業収益は新規保証実行獲得や同業他社M&Aによる保証債務残高の増加により増えたものの、与信関連費用、人件費、システム関連費用が増えたことで営業利益は減少しています。


こちらは、全国保証の業績に大きな影響を与える「新規保証実行の状況」に関する資料です。新規保証実行件数および金額は、2Qに続き3Qも前年同会計期間を上回り、好調に推移しています。


こちらは、保証債務残高の状況に関する資料です。インオーガニック市場からの獲得は計画を上回るペースで推移しており、中期経営計画の目標を前倒しで達成する見通しとなっています。全国保証のビジネスはこの保証債務残高に対する保証料をもらうビジネスです。しかも、住宅ローンは35年と長期で組むことが一般的ですので、かなり安定したサブスクビジネスであることが分かります。


少し面白い資料があったので、ここで紹介をしておきます。こちらは、住宅市場および住宅ローン市場に関する資料です。新設住宅着工戸数はこの2年間、前年同期比で減少し続けています。反対に、中古住宅の取引件数は増加傾向で、新築から中古に徐々に移行していっていることが分かります。この要因のひとつとも考えられますが、不動産価格は上昇をし続けており、2010年の平均値から40%以上も上昇しています。これに伴い、住宅ローンの新規貸出金額は前年同期比で増加傾向となっています。
業績の推移


売上高に関しては右肩上がりで伸び続けており、2013年3月期から12期連続で増収と過去最高を更新し続けています。加えて、営業利益、当期利益に関しても同様に伸び続けているものの、前期24年3月期は営業利益が減益という結果に。ただ、今期は再び増収増益の計画となっており、業績は好調です。
四半期純利益の推移


今期の目標300億円に対して、3Q終了時点での進捗率は60.5%と若干遅れているように感じます。ですが、全国保証は最終4Qの業績が最も大きくなる傾向となっていますので、最後でどこまで伸ばせるのか注目です。
1株価値の推移


EPS、BPS、配当と前期比でマイナスがひとつも見つかりません。つまり、1株の価値は毎年着実に増加してきているということです。配当に関しては、14年3月期から11期連続で増配中、配当性向も40.6%と余力も十分にあります。
配当方針に関しては、強固な財務基盤の構築に必要な内部留保を確保しつつ、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としています。
株主還元の推移


全国保証は配当での株主還元が基本ですが、前期は70億円の自社株買いを実施。総還元性向は上昇したものの、65%と全く問題のない還元水準です。
総還元利回りの推移


総還元利回りは上昇傾向で推移しており、前期は自社株買いを実施したということもあり、5%近くまで上昇。現在の予想配当利回りは3.47%まで上昇しており、過去10年間平均値2.24%を大きく上回ってきている状況です。
個人的見解
全国保証(7164)
現在値:5,679円 時価総額:3,911億円
自己資本比率 | 48.2 % | PER(予) | 12.9 倍 |
ROE(実) | 13.37 % | PBR(実) | 1.71 倍 |
ROA(実) | 6.33 % | 配当利回り(予) | 3.47 % |
更新日:2025年3月6日
全国保証は保証債務残高が減ってこない限りは一定の業績が見込める計算のしやすい高配当銘柄です。PERも12.9倍と高くはなく、営業利益率75.72%は驚異的な高さ。ただ、住宅ローン金利が上昇し、貸倒が増えてくるようであれば注意が必要です。
読者の方からよくあるQ&A



それでは最後に、読者の方からよくある質問についてお答えしていきます!
Q. ○○の株価は今後どうなるのか?



将来の株価について気になる方は多いかと思いますが、正直ボクには未来の株価は分かりません…。
業績が突然悪化するかもしれないし、配当が出なくなったりする可能性もあります…。
ただ、これらのリスクを勘案したうえで、ボクは○○の株にはまだ投資をしていません。
Q. 配当金で生活をするためにはどうしたら良いのですか?



高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…!
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、皆さんの生活には欠かすことの出来ない日本No.1の通信会社NTTの株は1株たったの150円ほどですので、誰でも気軽に購入が出来ます👍


昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。



ボク自身もSBI証券を活用して1株ずるコツコツと高配当株を購入しています!
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