

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが気になっている、九州旅客鉄道の株の今後の見通しについても、詳しく解説をしていきます。

※すぐに『九州旅客鉄道に対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】九州旅客鉄道の買い時についてからご覧ください!


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九州旅客鉄道ってどんな企業?
九州旅客鉄道のことをよく知らない…という方のために、『九州旅客鉄道がどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

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週足チャートの推移
九州旅客鉄道の株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

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- 週足チャートで見ると、2019年3月頃に好調な業績を背景に株価は上場来高値の3960円を記録。
- 2020年の8月頃、コロナ禍で株価は急落し、上場来安値の2055円をつける。
- コロナショック以降、株価は緩やかに上昇。現在は3000円前後での推移が続く。
業績の推移
九州旅客鉄道の『過去10年間の業績の推移』を確認していきましょう。

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- 売上高、当期利益はコロナ禍で減収減益。18年3月期の最高純益から業績は停滞中。
- 純利益率に関しては、20年3月期から純利益率は悪化傾向。
主要な取扱商品の一覧
九州旅客鉄道が『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。

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- 売上高が最も大きいのは不動産・ホテルセグメントで全体の26.4%。
⇒営業利益の構成比となると407.3%まで上昇。 - 利益率に関しても、不動産・ホテルセグメントが16.27%と高利益率。
- また、海外売上高比率は0%。
今期進捗状況
九州旅客鉄道の『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

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- 今期期経常利益の目標に対して、3Q終了時点で78.4%と順調。
⇒また、今期の目標値は前期からプラス224.8%に設定。 - 1Qは前期比+2122.6%、2Qは前期比+326.8%、3Qは前期比+45.5%と前期を大きく上回る。
- 過去3年間の傾向を見ると、3Qでの経常利益割合が67.5%と最も大きくなる傾向にある。
キャッシュフローの推移
九州旅客鉄道の『資金繰りに問題はないのか?』過去5年間のキャッシュフローの推移を確認してきましょう。

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- 営業CFは毎期プラスで推移も、フリーCFはマイナスの年も多くイマイチ。
- 現金・現金等価物は前期、前々期と大幅に増加。
- 営業CFMは前期に大幅に回復し17.1%と、1つの基準でもある15%を上回っており、素晴らしい水準。
財務状況の推移
九州旅客鉄道の『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

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- 総資産は16年3月期から右肩上がりで増えるも、20年3月期から有利子負債が大きく増加しておりイマイチ。
- 自己資本比率も19年3月期の51.8%から前期は40.8%まで下がり悪化傾向。
従業員数と生産性の推移
九州旅客鉄道の『従業員数と生産性はどうなのか?』を確認していきましょう。

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- 従業員数はコロナ禍の20年3月期から3期連続で減少。21年3月期には約1800人も減少。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、前期に復調し89万円と中央値をやや下回る水準。
配当金の推移
九州旅客鉄道の『過去10年間の配当金の推移』を確認していきましょう。

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- 九州旅客鉄道は2017年3月期から減配は一度もなし。
- 配当性向は21年3月期、22年3月期とコロナ禍で大きく悪化。
- 増配率に関しては、過去5年間で1株38.5円⇒1株93円と141.6%の増配。
配当方針に関して
株主還元は長期安定的に行っていくことが重要であると考え、2024年度までの間は、1株当たり配当金93円を下限として、連結配当性向35%を目安に配当を行う方針。
自社株買いの推移
九州旅客鉄道の『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

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- 自己株式取得に関しては、2016年10月に上場して以来1期で実施。
- 総還元利回りは、20年3月期に5%超と高還元を記録。
株主優待
九州旅客鉄道の株主優待がこちらです。

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現在の株価は割安なのか?
九州旅客鉄道の『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価
- アナリストの評価
予想PER/実績PBR/配当利回り
九州旅客鉄道の『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

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- 予想PERに関しては現在17.4倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、ともに中央よりもかなり低い水準。
- 実績PBRに関しては現在1.16倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、ともに中央付近に位置。
- 過去5年間の予想配当利回りの推移を見ると、最大値は4.42%、平均値は3.11%、最小値は2.10%、現在の配当利回りは3.16%。
⇒コロナショック以降の株価上昇に伴い配当利回りは下落傾向。現在は平均値近辺での推移。
上記資料の予想配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
目標株価 / アナリストの評価
九州旅客鉄道の目標株価 / アナリストの評価を確認していきましょう。

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- 過去3カ月間に6名のアナリストが九州旅客鉄道の株価を評価しており、目標株価は『現在の株価から+5.23%の3100円』で『中立』の評価。
上記資料のアナリストの評価や、テクニカル指標の状況をもとに投資タイミングを検討したいという方は、TradingViewの銘柄詳細を確認してみてください。
【個人的見解】九州旅客鉄道の買い時について
ここまでを踏まえて、九州旅客鉄道に対するボクの個人的見解は、
- 九州旅客鉄道は高配当なディフェンシブ銘柄の一角。
- コロナ禍で業績は悪化も、コロナ以前は好業績を残す。
- 西九州新幹線の開業効果で鉄道セグメントの復調に期待。
懸念材料としては、コロナ禍で悪化した業績や財務、CFと立て直しが必須の状況で業績は回復していくのか、注視したいところ。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。