
まずは、こちらをご覧ください。
こちらのチャートを見て頂いても分かる通り、下落基調となっていたヤマダホールディングスの株価がストップ高をつけるほどの威力が自社株買いにはあります。ですので、自社株買いを発表した銘柄をチェックしておくことは、皆さんの投資成績を向上させてくれる武器の一つになるかと思います。
こちらの動画では
・そもそも自社株買いが何なのか教えて欲しい
・自社株買いを発表した際に見るべきポイントを知りたい
・今期自社株買いを発表したオススメの銘柄を知りたい
と考えている方のニーズにお応えしていく動画になっております。
今回の動画の簡単な流れ
STEP1:自社株買いとは何か?
STEP2:自社株買いを発表したオススメの銘柄
STEP3:ゆうすけ君の独り言

自社株買いとは
それでは最初に、自社株買いとは?について解説をしていきます。
自社株買いとは
発行している株式を自社で買い戻すことを言います。
企業は株式を発行し、投資家に買ってもらうことで設備投資など事業資金を調達します。自社株買いはその反対で、自社の資金を使って株式を買い集めることを指します。
本来、事業拡大のために資金を集めることが大切なのに、なぜその反対の自社株買いを企業は行うのでしょうか。
この自社株買いのメリット・デメリットについて確認をしていきましょう。
自社株買いのメリット・デメリット
まずは、自社株買いのメリットから。
自社株買いのメリット
その他にも、収益性を測る指標のROEが高くなったり、割安性を測る指標であるPERが下がったり等が挙げられますが、本質的には一株あたりの株式価値が高まることと同じ意味です。また、配当を出している企業の場合、市場に出回る株式の数が減るので、配当として支払う金額の減少にも繋がります。
続いて、自社株買いのデメリットについてですが、
自社株買いのデメリット
理論上は株価上昇に繋がる要因になりますが、このようにネガティブな判断をされる可能性もあり、必ずしも株価が上がるわけではないので注意していきましょう。
自社株買いが発表された際に見るべきポイント
続いて、自社株買いが発表されたり、実際に自社株買いが行われた際に注意して見るべきポイントについて。
自社株買いのcheckポイント
・買い集めた株式の行き先
⇒消却されずに、金庫株として企業が保有するようであれば注意。(後で目的を決めて売却し、企業の手元資金の確保に使われる可能性も)
・時価総額に対する自社株買いの比率
⇒比率が大きければ大きいほど、インパクトは大きい
このように、自社株買いといっても様々な捉え方や見方が出来るので、しっかりと理解をし、自分なりの考えや投資手法を準備しておきましょう。
『500億円以上』の自社株買いを発表したオススメの銘柄
それでは、今回の本題【『500億円以上』の自社株買いを発表】したオススメの銘柄について話をしてきたいと思います。
まずは、こちらがその銘柄のリストになります。
僕が1銘柄ずつ決算資料に目を通して、今期『500億円以上』の自社株買いを発表した銘柄をピックアップしたところ全部で20銘柄になりました。抜けてしまっている銘柄がもしありましたらコメント欄で教えて頂けると嬉しいです。
今回はこのリストを使って、取得予定金額、自社株買い比率、予想配当利回りでランキング形式にしてTOP10を紹介をしていこうと思います。
ご自身でもゆっくり確認したいという方の為に、Excelファイルをダウンロード出来るようにしておきましたので、気になる方はダウンロードしてみてください。もちろん無料です(^-^)
取得予定金額TOP10
自社株買いの取得予定金額の1位は【9432】日本電信電話で4000億円、2位は【8306】三菱UFJフィナンシャルグループで3000億円、3位は2000億円で5銘柄が続いてきます。この中での注目はやはり日本電信電話。決算前から右肩上がりで伸び続けていた株価は決算後も勢いが衰えることなく伸び続けています。また、ライバルの【9433】KDDIも2000億円の自社株買いを発表していて、株価は日本電信電話同様に伸び続けています。この2社は『今』最もノリに乗っている高配当株といっても問題ないかと思います。
自社株買い比率TOP10
自社株買い比率の1位は【9831】ヤマダホールディングスの22.99%です。2位は【1801】大成建設で6.44%、3位はENEOSホールディングスで5.99%になります。自社株買い比率に関しては、1位のヤマダホールディングスが2位以下を圧倒的に離しています。大成建設に関しては、決算発表後徐々に株価を伸ばしてきており、ここ数日は直近高値をブレイクしそうで、上にいきそうな雰囲気があります。
予想配当利回りTOP10
予想配当利回り1位は【6178】日本郵政で5.30%です。2位は【8630】SOMPOホールディングスで4.78%、3位は【8725】MS&ADインシュアランスグループで4.71%となっています。特に1位の日本郵政に至っては、自社株買い比率も5.80%なので、配当利回りと合わせたら10%を超えてくる株主還元率です。
僕の注目している銘柄
今回PICKUPをした『500億円以上』の自社株買いを発表した20銘柄の中から僕が最も注目をしている銘柄は【8306】三菱UFJフィナンシャルグループです。
三菱UFJフィナンシャルグループ
三菱UFJフィナンシャルグループの企業概要
三菱UFJフィナンシャルグループは、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行を中核とする国内最大の金融グループです。銀行業務、信託銀行業務、証券業務を中心に、クレジットカード・貸金業務、リース業務、資産運用業務を展開。傘下には三菱UFJニコスなどを子会社に、三菱HCキャピタルなどを持分法適用会社にと多くの企業を傘下に持っています。
日本の銀行NO1の時価総額、9兆8,406億円です。PER、PBRともに低く、個人的にはまだ割安な水準と考えています。
業績の推移
業績の推移に関して
2022年3月期の決算はかなりの好決算で経常利益率も大きく伸びたものの、今期2023年3月期は減益となる見通しでコンセンサスを下回る水準となり、決算後に株価は下げました。ですが、三菱UFJは安定的に1兆円以上を稼ぐことを中期経営計画で掲げており、ここを下回らなければ問題はないと僕は考えています。
株主還元
株主還元実績
株主還元の実績
2021年度は3円増配の1株28円の配当でしたが、2022年度は4円増配の32円の予想です。配当方針は1株当たり配当金の累進的な増加を掲げており、配当性向は40%目標。自己株式取得に関しては、3000億円の自己株式取得を決議しており、株主還元は申し分なしかと思います。
チャート

三菱UFJフィナンシャルグループについてもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事が非常に人気ですので、良ければ見てみて下さい。
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参考【元メガバンク行員が語る】買うべき銀行株とは?高配当株として長期保有したい銘柄を紹介
ゆうすけ君の独り言
それではまとめとして、僕の独断と偏見にまみれた独り言を少し話そうと思います。
株主還元の一つである自社株買い。自社株買い比率のところを見ていくと、これだけのパーセントを動かす資金を企業が入れてくれるって考えるとめちゃくちゃありがたいです。また、配当利回りと合わせて見ていくと、【6178】日本郵政、【9831】ヤマダホールディングス、【5020】ENEOSホールディングス、【1801】大成建設なんかは10%前後の株主還元率になります。
これを知っているか知らないかで、株式投資の成績は間違いなく変わってきます。多くの個人投資家はめんどくさい作業でもある決算資料をほとんど読んでいません。
だからこそ、決算資料にしっかりと目を通し、自分なりのシナリオを立てる経験をどんどん積んでいきましょう。
僕もまだ32歳ですので、これから30年は株式投資を続けていきます。多くの経験を積んで、どんな相場でも勝てる投資家になっていきたいと思います。
次回予告
さいごに
貴重な時間を僕の動画を見ることに使ってしまったあなたに僕からのちょっとしたプレゼント。
今回取り上げた、『500億円以上の自社株買い』のリストを期間限定で公開しています。
僕が銘柄分析で最も活用しているツールのトレーディングビューにてリストを作って無料で公開していますので、興味のある方だけ見てみて下さい。
\トレーディングビューにて完全無料で公開中/
あくまでも、効率よくチャート分析をする為に作成をしたリストになっておりますので、投資をする際はご自身でもしっかりと銘柄分析をした上で投資を検討するようにお願いいたします。

今後も今まで以上に価値のある動画を作っていけるように頑張っていきますので応援して頂けると嬉しいです。
僕は今後も、稼いで、増やすことに特化し、日々のインプット、アウトプットに本気で向き合っていこうと思います。