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同業種で比較

【日本電信電話vsKDDI】優良高配当株を徹底比較!オススメはどっち?

2022年8月24日

この記事はこんな方におすすめ!

  • 日本電信電話とKDDIの株に興味があるんだけど、どっちの方が良い銘柄か知りたい…。
  • 『雰囲気で投資をしている』けど、実際に比べたらどっちが良い銘柄なのか気になる…。
  • 目先の利益だけではなく、長期で保有するならどっちの方が良いんだろうか…?
日本電信電話とKDDIの株に興味があるんだけど、どっちの株を買ったら良いんだろう…?

今回はみなさんのこんな悩みにお応えする為に、日本電信電話とKDDIの業績や財務内容、配当金の推移を徹底的に比較してまとめました!

この記事を最後まで読むことで、投資初心者の方でも日本電信電話とKDDIの株式としての違いを客観的な視点で学ぶことができます!

この記事の内容は…

記事前半では日本電信電話とKDDIを徹底比較し、後半では買うならどっちの株を買うのかについて言及しますので、ぜひ高配当株ポートフォリオ作成の参考にしてください!また、記事の最後には個人投資家の方491名にどっちの株を買うのかアンケートを取りましたので、その結果もお伝えします!

※すぐに『日本電信電話とKDDIの株、どっちを買ったら良いのか知りたい!』という方は、【結論:ボクが買うなら○○!】からご覧ください!

  • 動画で見たい方はこちら

今回比較をするポイントはここ!

それでは、《日本電信電話とKDDIを徹底比較》という今回のテーマですが、何を比較していくのか?

ボクが今回比較をするポイントがこちらです。

今回比較をするポイント

  • 業績:売上の構成比 / 海外比率 / 業績の推移 / 利益率の推移
  • キャッシュフロー:営業CF / フリーCF / 営業CFマージン
  • 財務状況:資産推移と有利子負債の状況
  • 従業員数:従業員数の増減の推移 / 一人当たり従業員の生産性
  • 株主還元:配当金の推移 / 株主優待
  • チャート:月足10年チャート / 配当利回りの推移

One-Pointメモ

これらの項目を比較して、現状を客観的に把握したうえで、みなさんが最も気になるであろう『結局、どっちを買えばいいの?』について個人的見解を最後にお話していこうと思います。

YUSUKE
それでは、実際に比較をしていく前に、基礎情報を事前に確認しておきましょう!

基礎情報

基礎情報の確認として、日本電信電話とKDDIのことをよく知らない…という方のために、『日本電信電話とKDDIがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

日本電信電話ってどんな企業?

【9432】日本電信電話の公式HP

企業概要

日本電信電話の前身は日本電信電話公社。1985年の民営化で発足。1999年にNTTグループの純粋持ち株会社へ移行し現体制に。傘下に移動通信のNTTドコモ、固定通信のNTT東西、システム開発のNTTデータ、長距離・国際通信のNTTコミュニケーションズなどを保有。固定電話が減少する中、営業益の6割を稼ぐドコモが牽引。光回線は2015年開始の卸売りが奏功し拡大続く。ただ国内の成長には限界があり、IT軸に海外を成長のカギに据える。クラウド関連など海外企業買収に積極的。19年にはグローバル事業の中間持ち株会社を設立した。

KDDIってどんな企業?

【9433】KDDIの公式HP

企業概要

KDDIは、主力の携帯電話通信事業auが国内シェア2位。2000年にDDIがKDD、IDOを統合し、02年から現社名に。固定通信は07年に東京電力の光サービスを買収、14年にCATV最大手のジュピターテレコムを子会社化した。15年にはWiMAX事業を手掛け、MVNO大手のUQコミュニケーションズも子会社。au契約者数が頭打ちになる中で客単価向上による成長を図り、「通信とライフデザイン(非通信)の融合」をスローガンに掲げる。動画、通販、金融などスマホと相関性のある領域の事業拡大に注力している。

基礎情報の比較

One-Pointメモ

自己資本比率のみKDDIが上ですが、それ以外は日本電信電話の方が上です。KDDIは売上高が日本電信電話の45%、純利益が57%にも関わらず、時価総額は72%と高いです。これを見ると、利益率がKDDIの方が高いことと、業績以上に市場からは評価されている事が分かります。

日本電信電話とKDDIを徹底比較

業績について

続いて、業績に関しては売上高の推移から比較し、売上高の内訳についても比較をしていきましょう。

売上高の推移

One-Pointメモ

日本電信電話は、売上高、営業利益ともに右肩上がり。KDDIも同じく、年々業績を伸ばしています。利益率に関しては、営業利益率、純利益率ともにKDDIの方が高いです。成長率を見ていくと、3年間での成長率、5年間での成長率ともにKDDIの方が高いです。営業利益の成長率はそんなに変わらないですが、5年間での売上高の成長率は日本電信電話6.7%に対して、KDDI14.7%と8%もKDDIの方が成長をしています。

売上高の内訳

One-Pointメモ

売上高は日本電信電話1に対して、KDDIが0.45、営業利益は日本電信電話1に対して、KDDIが0.60、こちらを一つの基準として見ていきましょう。また、売上高の内訳に関しては、それぞれの企業でセグメントの区切りが別々なので、日本電信電話のセグメントに合わせてグラフを作成しました。これを見ると、NTTの強みは地域通信事業(光回線)とグローバル・ソリューション事業(海外事業)がKDDIに大きく差をつけており、強みと見て取れます。これだけだと、土俵が違うとは言え、日本電信電話の方が総合力で上のように見えます。ですので、本業のモバイル事業はどうなのか?という事で、NTT DocomoとKDDIを比較していきます。

NTTドコモとKDDIを比較

One-Pointメモ

こちらはNTTドコモとKDDIの比較です。売上高、営業利益ともにほぼ同額ですがドコモの方が少しだけ上。携帯電話契約数に関しては、やはりドコモの方がまだまだ多いです。ただ、端末販売収入はKDDIの方が多く、前期はKDDIの方が8%多く端末で稼いでいます。携帯電話契約件数の差に対して、売上高、営業利益がほぼ同額という事はKDDIの方が顧客単価が高く、上手に稼いでいるという事が分かります。

海外売上高比率

One-Pointメモ

KDDIは日本のみですが、それに対して日本電信電話は海外売上高が18.1%あります。人口が減少していっている日本だけではなく、海外へ挑戦をしているという点では評価できますが、海外営業利益率は6.3%と同社全体の14.4%から著しく低く足を引っ張っている状況。個人的には海外事業に期待はしていますが、何度も海外展開は失敗しており、ここがどうなっていくのか注目。

キャッシュフローについて

続いて、キャッシュフローを比較していきましょう。

One-Pointメモ

両社ともに2019年3月期からは『営業CF』『フリーCF』ともに増加しており良好。比較をしていくと、3年間での成長率はKDDIに分があり、『営業CFマージン』は両者ともに素晴らしい水準ではありますが、KDDIの方が前期27.0%、前々期31.7%と高い水準です。

財務状況について

続いて、財務状況を比較していきましょう。

One-Pointメモ

日本電信電話は自己資本が減少傾向なのに対し、KDDIは堅調に推移。有利子負債に関しても、日本電信電話は著しく増加しています。成長率を見ていくと、日本電信電話は3年間、5年間ともに自己資本がマイナス、有利子負債も大幅に増加と悪化傾向。KDDIは5年間で見ると、有利子負債の増加率よりも自己資本の増加率の方が大きいです。自己資本比率もKDDIの方が10%以上高く、財務面ではKDDIに分があります。

従業員数と生産性について

続いて、従業員数と1人当たりの生産性を比較していきましょう。

One-Pointメモ

両社ともに従業員数は凄まじいスピードで増え続けています。ただ1人当たり純利益を比較すると、日本電信電話の354万円に対して、KDDIは1377万円と1000万円以上多く稼いでいます。1人当たりの生産性はKDDIの圧勝です。

株主還元について

続いて、株主還元に関しては配当金の推移から比較し、その後に株主優待について比較をしていきます。

配当金の推移

One-Pointメモ

日本電信電話は11期連続増配中、KDDIは20期連続増配中と両社ともに素晴らしい連続増配年数。配当性向に関しては、前期、そして今期予想と日本電信電話の方が低いです。成長率を見ていくと、日本電信電話の5年間での増配率は91.7%、KDDIは47.1%と、日本電信電話の方が配当金は増えていっています

株主優待

One-Pointメモ

株主優待はKDDIの方が人気があります。また、優待利回りが0.71%で、総合利回りも3.91%と日本電信電話の3.62%よりも高いです。

チャート推移

続いて、チャートに関しては、月足10年チャートから比較し、その後に配当利回りの推移を比較していきましょう。

月足10年チャート

One-Pointメモ

日経平均が+220.83%なのに対して、日本電信電話は+306.99%、KDDIは+320.50%と日経平均を大きくアウトパフォームしています。加えて、KDDIの方が日本電信電話よりも13.5%高く上昇しています。2015年頃から2020年頃まで株価は両社ともに低迷していましたが、2021年頃から株価は急騰しました。配当金を貰い続けながら、10年間で株価が3倍超になったと考えると高配当株投資にも夢があります。笑

予想配当利回り5年間の推移

One-Pointメモ

両社ともに配当利回りのピークは4.5%を超えており、現在は増配をしてきているにも関わらず平均値を下回った配当利回りですので、割高感があると僕は見ています。個人的には両銘柄ともに配当利回りが4%に近づいてくるまでは待ちたいと考えています。

結論:ボクが買うなら○○!

それでは最後にまとめとして、先日皆さんに取ったアンケートの結果発表と、日本電信電話とKDDI、僕だったらどっちを買うのか?についてお伝えしていきます。

アンケート結果発表

先日皆さんに『日本電信電話とKDDIの株、買うならどっち?』とアンケートを取らせて頂きました。

アンケート結果

One-Pointメモ

そこまで大きな差は出ませんでしたが、KDDIの方が10%高い結果になりました。個人的にはもっとKDDIの方が多くなると予想していたので、少し意外な結果となりました。

YUSUKE
今回、アンケートにご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。多くの方に回答を頂けると、それだけ確度の高いデータを皆さんにご紹介できるので、是非今後もご協力お願いいたします!

日本電信電話とKDDI、買うならどっち?

それでは、ここまで比較をしてみた結果、僕だったらどっちを買うのか?について言及をしていきたいと思います。

One-Pointメモ

業績以上にKDDIは時価総額が高く、市場から評価をされている理由がまとめてみると分かります。ただ、僕が買うなら『日本電信電話』を買います。両方とも良い銘柄というのは大前提として、高配当株投資をする上で僕が一番重きを置いているのが業績だからです。日本電信電話の方が伸びていく可能性が高いと今回比較をしてみて感じました。KDDIは顧客一人当たりの単価を上げることで利益率を高めていますが、日本電信電話は元々後追いの企業ということもあり、まだまだ顧客単価は上げられそうです。また、海外にも挑戦を何度もしているという点で業績の「伸びしろ」がKDDIよりもあると僕は感じました。正直、色んな見方がありますので、賛否別れるかと思いますが、僕個人の見方ということで理解をして頂ければと思います。

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最後に

『高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい!』と思ってるけど、まだまだ資金が少ないという方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。

マネックス証券のワン株

昔と違い、今はネット証券大手のマネックス証券でも1株から手数料無料で買い付けが可能です。

YUSUKE
僕自身もマネックス証券で単元未満株を日々購入をしていっています。

マネックス証券は買付手数料が無料と言うのは勿論、何よりもアプリやwebサイトがお洒落で直感で操作が可能です。

贅沢をする順番をかえるだけ

コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲み会にいったりすることが出来るようになります。

誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。

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