先日7月11日月曜日に、【タマホームが『2022年5月期決算』を発表】しました。
決算概要
タマホームは2022年5月期、売上高は前期比10.4%増、営業利益8.1%増、経常利益11.3%増、当期純利益15.6%増と素晴らしい業績となりました。また、配当金に関してですが、2022年5月期は前期から25円増配の125円、2023年5月期は更に5円増配の130円の予想です。
この決算を受けて、翌日に『Q.タマホームの株価はここから上がっていくと思いますか?』とアンケートを取りました。
その結果、142票の回答をいただき、『A.まだ上がると思う↑タマホームの力はこんなもんじゃない!』が28%、『B.ここからは下げていく↓タマホームはここらで終了。』が21%、『C.どっちかは分からないけど、もっと上げて欲しい(願望)』が20%、『D.タマホームとか興味なし。買うつもりもない。』が31%といった結果になりました。
こちらの結果を見た感想
上がるといった見方をしている人、上げて欲しいといった見方をしている人の数が半数近く、下げると思っている人が2割、興味がないという方が3割と、だいたいのイメージ通りの結果になりました。
これらを踏まえて、今回は業績好調のタマホームを深堀りした上で、僕なりの見解を解説していきたいと思います。

【1419】タマホームを深堀り
それでは、【1419】タマホームを深掘りしていきます。
【1419】タマホーム
出所:タマホームHP
企業概要
タマホームは、木造住宅メーカーです。「木造軸組み在来工法」「ローコスト」な自由設計・注文住宅をキャッチフレーズに、全国47都道府県にネットワークを確立。主力住宅商品は「大安心な家」と、低価格住宅「木麗な家」です。
類似企業比較
出所:バフェット・コード
One-Pointメモ
オープンハウス、フジ住宅、タマホーム、アズマハウスと比較をする中で、タマホームが抜けている点は、「配当利回り」と「ROE」です。特にROEに関しては圧倒的に高い数値となっています。
業績
次に、業績の確認ということで、『売上高の推移』と『各利益の推移』をチェックしていきましょう。
売上高の推移
One-Pointメモ
売上高は6期連続で増加をしており、2016年5月期から毎期10%前後の成長を続けてきています。利益率に関しては、粗利率が下がってきてはいるものの、利業利益率、純利益率ともに徐々に上昇をしてきています。
各利益の推移
One-Pointメモ
粗利益、営業利益、純利益と全てにおいて綺麗な右肩上がりのグラフとなっています。営業利益に注目をすると2016年5月期の18億円から2022年5月期には約119億円まで成長をしました。
財務
次に、財務の確認ということで、『自己資本比率の推移』と『利益剰余金/有利子負債の推移』をチェックしていきましょう。
財務面の推移
One-Pointメモ
以前は懸念材料でもあった財務面ですが、2016年5月期には16%だった自己資本比率が2022年3月期には29%まで改善しました。また、利益剰余金に関しては毎年着実に積み上げられてきており良好。有利子負債も2018年5月期から比較をすると大幅に減らしてきており、非常に良い傾向です。
配当金
次に、配当金の確認ということで、『EPS/BPSの推移』と『配当金の推移』をチェックしていきましょう。
EPS/BPSの推移
One-Pointメモ
EPSは黒字転換した2017年5月期から素晴らしい成長をしてきています。2017年5月期の30円から2022年5月期は282.7円と10倍近くまで増えています。BPSに関しても、2017年5月期から綺麗な右肩上がりのグラフで堅調に推移しており、成長率も素晴らしいです。
配当金の推移
One-Pointメモ
タマホームは、2017年5月期から6期連続増配中で配当金は6年で12.5倍にまで成長をしました。また、配当性向は常に50%以下で推移をしており全く問題のない水準です。配当方針は経営成績に応じて利益還元を継続的に行うことを基本方針としています。
生産性
次に、生産性の確認ということで、『従業員数の推移』と『一人当たり純利益の推移』をチェックしていきましょう。
生産性の推移
One-Pointメモ
従業員数は2017年5月期からずっと増えてきていたものの、コロナ禍の2021年5月期から減少傾向となっています。従業員一人当たりが稼ぐ純利益に関しては、右肩上がりで伸びてきており、上場企業の中央値である127万円を上まりました。
チャート
次に、チャートの確認ということで、『月足/日足チャート』と『PER/PBRの推移』、『配当利回り/時価総額の推移』をチェックしていきましょう。
月足/日足チャート
使用ツール:TradingView
One-Pointメモ
2016年2月頃に2期連続の赤字予想で株価は最安値の364円を記録するも、2017年5月期に黒字転換をしてから株価は右肩上がりで成長。2021年7月に上場来高値の3245円を記録し、その後はペナントでの推移。2250円~2400円の厚い出来高溜まりのところをサポートに上昇に転じることが出来るか注目。決算翌日の7月12日はGUでスタートするも、2450円手前で売り圧力が強く下落。下髭陰線をつけました。
PER/PBRの推移
使用ツール:TradingView
One-Pointメモ
PERを見ていくと、過去10年の水準から見るに割安な水準になっていることが見て取れます。PBRは徐々に下げてきてはいるものの、過去10年の水準から見るにまだ下落の余幅はあります。
配当利回り/時価総額の推移
出所:バフェット・コード
One-Pointメモ
配当利回りが上がるという事は、企業が増配をしているか、株価が下がっているかのどちらかです。タマホームは6期連続で増配を行ってきており、株価上昇以上の増配を実施していることから配当利回りはどんどん上がってきています。過去10年の推移を見るに配当利回り5%はかなり高い水準ですので、一つの買い場としては面白いかと思います。
ゆうすけ君の独り言
ここまでタマホームを深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここからはまとめとして、僕の独断と偏見にまみれた独り言を少し話そうと思います。
個人的見解
ここまで企業分析をしてきて、皆さん感じているようにタマホームは素晴らしい業績の成長となっています。それに伴い、一株当たりの価値も着実に上がってきており、配当金も着実に増配をしてきています。時価総額がまだそこまで大きくなく、値上がり益と高い配当利回りが狙える面白い銘柄かと思います。
先ほどの各種チャートを見る限り、過去から比較をすると割安な水準となってきており、個人的には2200円近辺での買いは面白いかと思います。
徐々にタマホームのブランドが確立されてきており、企業としての生産性が上がってきている点も魅力の一つです。
また、株主優待としてクオカードが年2回貰えます。
3年未満保有株主が500円相当、3年以上保有株主が1000円相当となっており、高配当というだけでなく、使い勝手の良い株主優待もあり、100株だけでも保有しておきたい銘柄です。
懸念材料
資源価格の高騰と、金利の上昇を背景とした需要の減少が今後懸念されます。
ただ、高い国産材使用率と、森林組合や林業者といった生産者と直接つながる独自の流通システム「タマストラクチャー」を背景に、引き続き安定的に木材を仕入れていく事が可能だと個人的には考えています。
さいごに
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