今、注目のアクティビストが爆買いしている高配当株はこの3銘柄
先日、視聴者の方からこんな質問を頂きました。
今世間を賑わせている「フジテレビ」に対してアクティビスト(物言う株主)が意見をしていますが、そもそもアクティビストって何なんですか?
今注目のアクティビストが投資をしている「フジテレビ以外」の高配当株はどんな銘柄があるのですか?
今回の動画は、こういった疑問や悩みを抱え、
投資先の選定に不安を抱えている方に向けた動画となっております。
アクティビスト(物言う株主)についての理解を深めたうえで、そのアクティビストたちが実際に投資をしている高配当株を厳選3銘柄学ぶことが出来ます!
皆さんの投資成績が1%でもUPすれば…と思い、考え抜いたうえで作成をした動画となっておりますので、是非最後までお付き合いください!
さらに、
アクティビストとは
そもそもアクティビスト(物言う株主)ってナニモノなの?
と言う方も多いかと思いますので、まずはアクティビストについて解説をしていきます。
企業の経営に積極的に働きかける株主や投資家グループを指し、企業の価値向上や経営改善を図り、投資利益を最大化することを目的としています。また、アクティビストは「物言う株主」とも呼ばれ、企業の経営陣と対話や交渉を行い、株主提案権を行使したり、委任状の勧誘を行ったりもしています。
アクティビストの具体的な活動内容としては、
- 株主価値向上のための計画を提案
- 企業の合併や分割、組織改編を要求
- 取締役会に自分たちに関係するメンバーを送り込む
- 増配や自社株買いなどの株主還元を求める
- 株主総会における議決権を行使
したりなど、その活動内容は多岐に渡ります。
アクティビストの具体的な活動事例
つづいて、アクティビストの具体的な活動事例について解説をしていきます。こちらは、今最も世間を賑わせているフジテレビに対してのアクティビストの対応です。
今回のフジテレビの騒動に対して、老舗アクティビストとして有名なダルトン・インベストメンツは1月15日フジテレビに対して「第三者委員会の設置および信頼回復に向けた対応をお願いする書簡を送付」したと、公式HPに公開しました。ダルトンはフジ・メディアHDの株を7%以上保有している大株主で、この書簡を受けてか1月17日にフジメディアは記者会見を開いています。ダルトンの要求はこれだけに止まらず、現在もなお新たな要求を続けています。
ダルトンの狙いとしては、フジ・メディアHDの経営陣を刷新することで、PBR0.44倍、ROE4.37%と落ち込んだ低い資本効率にメスを入れることが主な狙いです。その結果、業績が好転すれば、株価が上がり、株主として利益を上げれる可能性があります。
アクティビストと聞くと、あまり良いイメージを持たなかったけど、やっている事は株主としては然るべき行動で当然の権利のような気もします。
今回の騒動で、こんな風に感じた方も多いのではないでしょうか。
ただ、株主として、われわれ一般の個人投資家と比べると「発言力」を持っている事は事実で、これらアクティビストの動向には注視しておく必要があります!
そこで今回は、アクティビスト(物言う株主)として今最も注目を集めているダルトン・インベストメンツが爆買いしている高配当株を厳選3銘柄紹介していきたいと思います。
アクティビストが爆買いしている高配当株3選
今回紹介をしていく3銘柄は、物言う株主「ダルトン・インベストメンツ」が最近購入した高配当株になります。
1999年に創業したファンドで、2008年に世界金融危機が起きる以前から日本株に積極投資をしていきた老舗アクティビスト。創業者のジェイミー氏は50年近い投資経験を持ち、かつて日系証券会社で働いていた過去も。
ここで、
どうやったらダルトンが買った株を知ることが出来るのか?
気になる方も多いかと思いますので、カンタンに解説をしておきます。
こちらの株探のサイトで、ダルトンと入力して検索をかければこんな感じで大量保有報告書がたくさん出てきます。この見出しだけでも、ダルトンが株を買ったのか?売ったのか?カンタンに確認することが出来、かなり学びがあります。ボクは有料のプレミアムプランを使っているので、無料プランで出来るのかちょっと分からないのですが、現在であれば株探プレミアムも30日間無料体験が出来ますので、良ければ概要欄のURLから試してみて下さい。
それでは、ダルトン・インベストメンツが購入した高配当株を利回りの低い順に紹介をしていきたいと思います!
1銘柄目:ニッタ(5186)
「今、注目のアクティビストが爆買いしている高配当株」1銘柄目は、【5186】ニッタです。
伝動用ベルト大手の産業資材メーカー。時価総額は約1000億円の中型株。
搬送やコンベヤーユニット、工業用等のベルト・ゴム、自動車、建設機械向け油圧ホースや半導体製造装置用チューブなどが収益の柱。海外は欧米のほか、中国、韓国、東南アジア、インドが主戦場。
チャート推移
こちらは、ニッタの週足5年チャートです。
ニッタの株価は、20年3月に1652円まで下げるも、その後は綺麗な上昇トレンドを形成。24年7月には直近高値の4165円まで上昇しています。ですがその後は、15%超株価を下げており、3500円を支持線として再び上昇に転じることが出来るのか注目です。
2銘柄目:TOA(6809)
「今、注目のアクティビストが爆買いしている高配当株」2銘柄目は、【6809】TOAです。
音響・映像機器の専門メーカー。時価総額は約300億円の小型株。
業務用・プロ用の音響機器とセキュリティ・映像機器が2本柱。「音の報せる力」をコア・コンピタンスに世界5地域での地産地消ビジネスにより120カ国以上に製品を供給。売上の約80%が音響機器。
チャート推移
こちらは、TOAの週足5年チャートです。
TOAの株価は、20年3月に630円まで下げるも、そこからすぐに反発。2022年に入ってから綺麗な上昇トレンドを形成し、24年5月には直近高値の1231円まで上昇しました。ですがその後は、20%以上株価を下げてきており、節目の1000円を割れ、利回りも4%を超えてきています。
3銘柄目:あいホールディングス(3076)
「今、注目のアクティビストが爆買いしている高配当株」3銘柄目は、【3076】あいホールディングスです。
セキュリティ機器のメーカー。時価総額は約1100億円の中型株。
監視カメラによるマンション向けのセキュリティシステム、米国向け趣味用の小型カッティング機器、金融機関や病院向けのカード発行機器、構造計算を含む建築設計が事業の柱。新規事業として、空調の自動制御で電力消費を抑える「脱炭素システム」などにも注力。
チャート推移
こちらは、あいホールディングスの週足5年チャートです。
あいホールディングスの株価は、20年3月に1024円まで下げるも、その後はすぐに上昇。21年の年末から株価は下落するも、その後は2000円から2500円のレンジで推移をしています。ただ、24年8月に直近高値2693円をつけた後に大きく下げてきており、2000円前後で下げ止まることが出来るのか注目です。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか?
今回は、今、注目のアクティビストが爆買いしている高配当株3選というテーマで解説をしてきました。
- ニッタ(5186)
- TOA(6809)
- あいホールディングス(3076)
みなさん、興味のある銘柄はありましたでしょうか?
個人的には、【5186】ニッタに注目をしています。利回りこそ4%には届かないものの、PERは10倍割れ、PBRは0.7倍割れとかなりの割安感を感じます。今期の業績も良さそうなので、継続して監視をしていきたい銘柄のひとつです。
今回紹介をした銘柄以外にも注目すべき高配当株はたくさんあるかと思います。ですので、皆さんが「今、気になっている」銘柄やテーマなどがあれば、コメント欄で教えて頂けるとボク自身勉強になりますので、是非気軽にコメントして頂ければと思います。(全てのコメントに返信します👍)
こちらは、動画の冒頭でお伝えしたダルトン・インベストメンツの保有銘柄46選の業種別ポートフォリオになります。世界を代表するアクティビストという事もあり、かなり割安感のある銘柄を多数保有していました。投資先の選定に悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。こちらのリストはボクが普段利用しているトレーディングビューという銘柄分析ツールの方に無料で公開をしていますので、興味のある方はこちらのQRコードを読み取るか、下記概要欄のリンクからリストを確認してみて下さい。
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