[st-kaiwa5]景気敏感株・ディフェンシブ銘柄ってよく聞くけど、どんな銘柄のこと?[/st-kaiwa5]
[st-kaiwa6 r]景気敏感株とディフェンシブ銘柄の見分け方の基準って何かあるの?[/st-kaiwa6]
この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
- 景気敏感株とディフェンシブ銘柄の概要
- セクター別での見分け方や、ベータ値を用いた見分け方
について分かりやすく解説をしていきます。
[st-i class=”st-svg-pencil-square-o” add_style=”color:#101B4C;”] 本記事の信頼性
この記事を最後まで読むことで、景気敏感株とディフェンシブ銘柄についての理解を深めることができ、みなさんの株式投資の参考になるかと思います。
おすすめのディフェンシブ銘柄を知りたいという方は、下記の記事で厳選10銘柄紹介をしていますので、是非参考にしてみて下さい。
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景気敏感株とは?
景気敏感株とは、景気動向に業績が左右されやすい株のことです。
一般的には、「シクリカル(Cyclical)銘柄」「景気循環株」とも呼ばれ、経済危機など市場全体(各種指数)が大きく変動する際に、各種指数に連動した値動きになりやすいです。
それでは、景気敏感株への理解を深めるために、
- 景気敏感株の特徴
- 代表的な景気敏感株(日本株)
- 代表的な景気敏感株(米国株)
について解説をしていきます。
景気敏感株の特徴
景気敏感株には、景気の影響を強く受け、ボラティリティ(値動きの幅)が比較的大きくなる特徴があります。
つまり、景気が良くなると大きな値上がり益を期待でき、一方で景気が悪くなった際には大幅な株価下落のリスクにさらされます。
景気敏感株の代表的なセクターには、
- 鉄鋼
- 非鉄金属
- 化学
- 輸送用機器
- 精密機器
といったセクターが一般的にはあげられます。
代表的な景気敏感株(日本株)
日本株の代表的な景気敏感株として、輸送用機器セクターのトヨタ自動車(7203)や、鉄鋼セクターのJFEホールディングス(5411)などがよくあげられます。
トヨタ自動車(7203)
トヨタ自動車は、日本を代表する世界のモビリティカンパニーです。
自動車販売台数は独VW・日産ルノー連合と並ぶ世界トップ。
トヨタ自動車について詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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JFEホールディングス(5411)
JFEホールディングスは、JFEスチールを中核とする粗鋼生産国内2位の企業グループです。
鉄鋼事業、エンジニアリング事業、商社事業の3セグメントを軸にグローバルに展開。
代表的な景気敏感株(米国株)
米国株の代表的な景気敏感株として、銀行セクターのJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)や、自動車セクターのフォード・モーター(F)などがよくあげられます。
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)
JPモルガンは、4兆ドル近い資産を有する米国最大の複合金融機関の1つです。
コンシューマー&コミュニティ・バンキング、コーポレート&インベストメント・バンキング、コマーシャル・バンキング、アセット&ウェルス・マネジメントの4つの主要部門からなる。
フォード・モーター(F)
フォード・モーターは、フォードブランドおよびリンカーンブランドの自動車を製造する会社です。
市場シェアは米国で約13%、欧州で約6.5%、中国では非連結子会社を含めて約2.1%となっており、半導体不足が解消し在庫が改善するにつれて、市場シェアは増加すると予想される。
ディフェンシブ銘柄とは?
ディフェンシブ銘柄とは、景気動向に業績が左右されにくい銘柄のことです。
経済危機など市場全体(各種指数)が大きく変動した際でも、各種指数の値動きに引きずられないことが多いです。
それでは、ディフェンシブ銘柄への理解を深めるために、
- ディフェンシブ銘柄の特徴
- 代表的なディフェンシブ銘柄(日本株)
- 代表的なディフェンシブ銘柄(米国株)
について解説をしていきます。
ディフェンシブ銘柄の特徴
ディフェンシブ銘柄には、景気の影響を受けづらく、ボラティリティ(値動きの幅)が比較的小さくなる特徴があります。
つまり、景気が良くても悪くても、各種指数よりも値動きが小さくなる傾向にあるので、比較的安定した値動きを期待できます。
ディフェンシブ銘柄の代表的なセクターには、
- 食料品
- 医薬品
- 電力・ガス
- 電鉄
- 通信
といったセクターが一般的にはあげられます。
代表的なディフェンシブ銘柄(日本株)
日本株の代表的なディフェンシブ銘柄として、食料品セクターの日清食品ホールディングス(2897)や、通信セクターの日本電信電話(9432)などがよくあげられます。
日清食品ホールディングス(2897)
日清食品ホールディングスは、インスタント食品グループ、即席麺最大手の会社です。
「カップヌードル」に代表される即席麺中心のインスタント食品、チルド・冷凍食品、菓子、シリアル食品の製造・販売をおこなっています。
日本電信電話(9432)
日本電信電話は、国内最大手の通信事業グループ会社です。
NTT、NTT東西日本、NTTドコモ、NTTデータを代表とする、国内外950社、従業員数33万人以上のNTTグループを統括する持株会社です。
日本電信電話について詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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代表的なディフェンシブ銘柄(米国株)
米国株の代表的なディフェンシブ銘柄として、飲料セクターのコカ・コーラ(KO)や、通信サービスセクターのベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)などがよくあげられます。
コカ・コーラ(KO)
コカ・コーラは、アトランタに本社を置く世界最大のノンアルコール飲料会社です。
炭酸ソフトドリンク、スポーツ飲料、エナジー飲料、コーヒーなど主要なカテゴリをカバーする200のブランドからなる強固なポートフォリオを有しています。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
ベライゾン・コミュニケーションズは、無線通信事業が売上高の80%を占める通信サービス会社です。
全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が9,300万人、プリペイド契約者数が2,300万人の米国最大の無線通信会社です。
景気敏感株とディフェンシブ銘柄の見分け方
それでは、景気敏感株とディフェンシブ銘柄の見分け方ということで、下記の3項目について解説をしていきます。
- 景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける必要性について
- 景気敏感株とディフェンシブ銘柄をセクター別に分類
- 景気敏感株とディフェンシブ銘柄を「ベータ値」を用いて分類
景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける必要性について
[st-kaiwa6]そもそも、景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける必要がなぜあるのか?[/st-kaiwa6]
と疑問に思う方も多いかと思います。
景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける理由は、
[st-kaiwa1]高配当株投資においては『分散投資』がとても大切だからです。[/st-kaiwa1]
皆さんが高配当株投資をする上で、最も重きを置いているのは安定的に配当金を受け取り続ける事だと思います。
[st-mybox title=”例えば…” webicon=”st-svg-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
景気敏感株だけに投資をしていた場合、不況時は減配や無配で受け取れる配当金が減るというリスクが高くなります。反対に、ディフェンシブ銘柄ばかりに投資をしていた場合、好景気時に増配や株価上昇の恩恵を受けづらくなります。
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つまり、景気が良い時も悪い時も安定的に配当金を受け取り続ける為に景気敏感株とディフェンシブ銘柄をバランスよく組み合わせることが大切になってきます。
ですので、自分が投資をしようとしている銘柄が「景気敏感株なのか?」「ディフェンシブ銘柄なのか?」しっかりと見分ける必要があります。
景気敏感株とディフェンシブ銘柄をセクター別に分類
まずは一般的な見分け方として、東証33業種を景気敏感株とディフェンシブ銘柄に分類してみました。
ざっくりと、セクター別に分類をしてみましたが、1つの企業で複数の事業を営んでいる企業も多く、業種だけでは一概に判断はできないというのが本音です。
[st-kaiwa3]そこで役に立つのがこれから解説をしていく「ベータ値」です。[/st-kaiwa3]
景気敏感株とディフェンシブ銘柄を「ベータ値」を用いて分類
β値とは、指数に対する個別銘柄の感応度のことです。(中央値は1.0)
[st-mybox title=”ベータ値を具体的に解説” webicon=”st-svg-search” color=”#66BB6A” bordercolor=”” bgcolor=”#E8F5E9″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
・ベータ値=1.0の「企業A」の場合
TOPIXが1%上昇 ⇒ 企業Aの株価も1%上昇
・ベータ値=0.3の「企業B」の場合
TOPIXが1%上昇 ⇒ 企業Bの株価は0.3%上昇
[/st-mybox]
となります。(下落の場合も同じ考え方です。)
要は、指数と比べて個別銘柄の株価変動が大きいのか、小さいのかを現した値です。
この数値が大きいと株価変動が激しく、小さいとあまり変動しないということです。
まとめると、
- ベータ値が大きい=株価変動が激しい=景気敏感株
- ベータ値が小さい=株価変動が小さい=ディフェンシブ銘柄
ということです。
ちなみに、指数とは日経平均やTOPIXといったインデックス指数のことで、ベータ値の算出で使われているのは主にTOPIXであることが多いです。
景気敏感株とディフェンシブ銘柄のベータ値を比較
それでは、景気敏感株とディフェンシブ銘柄でベータ値がどのくらい違うのか、実際に比較をしてみましょう。
今回比較をする企業は、景気敏感株代表として鉄鋼事業国内2位の「JFEホールディングス」、ディフェンシブ銘柄代表として通信事業国内首位の「日本電信電話」の2社を比較してみます。
- JFEホールディングスのベータ値:2.06
- 日本電信電話のベータ値:0.40
全然数値が違うことが分かるかと思います。
ちなみに、ひとつの基準として、
- 景気敏感株:ベータ値1.2以上
- ディフェンシブ銘柄:ベータ値0.2~0.8
でボクは見ています。
このように、業種だけで景気敏感株、ディフェンシブ銘柄と判断するのではなく、しっかりと客観的な数値を用いた見分け方をすることが、安定した高配当株ポートフォリオ作りには求められます。
ベータ値の調べ方-手順
ベータ値について一通り解説をしてきましたが、皆さんベータ値はどこで確認をすることができるのか気になったかと思います。
実は、ベータ値はロイターのHPから簡単に見ることができます。
- STEP1:ロイターのHPへ行き、株式市場⇒国内株式をクリック
- STEP2:【株価検索】で調べたい銘柄名or銘柄コードを入力して検索
- STEP3:銘柄ページに飛んだら、【指標】をクリックすると、『ベータ値』が出てくる。
[st-kaiwa1]たった3STEPで「ベータ値」の確認が出来ます!
ちなみにロイターのベータ値はTOPIX5年分対比の数値のようです。[/st-kaiwa1]
まとめ
まとめ
- 高配当株ポートフォリオの作成には景気敏感株とディフェンシブ銘柄の組み合わせが重要
- 景気敏感株とディフェンシブ銘柄は「ベータ値」を活用した見分け方がある
- 景気敏感株はベータ値1.2以上、ディフェンシブ銘柄はベータ値0.2~0.8くらい
- ベータ値はロイターのHPで簡単に確認をすることができる
皆さん、いかがでしたでしょうか?
ベータ値は誰でも簡単に確認をすることができる指標ですので、高配当株ポートフォリオ作成の参考にして頂ければと思います。