双日の今後の買い時について知りたい。
双日の将来性ってどうなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
双日の、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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双日ってどんな企業?
双日は、総資産7位の総合商社です。時価総額は約7,500億円の中型株。米ボーイング社の日本総代理店である航空機のほか、木材、肥料、海外での自動車販売事業に強み。資源権益は少ないが一般炭権益を保有。
双日は何で稼いでいるのか?
それでは、双日が『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
2024年3月期の純利益に関しては、金属・資源・リサイクルセグメントが最も大きいものの、前期は「石炭事業の市況下落及びコストの増加等により大幅減益」となっています。
一方で前期に最も伸びたのが、インフラ・ヘルスケアセグメントで「台湾洋上風力発電事業の資産評価見直しに伴う損失計上の反動等により大幅増益」となりました。
つづいて、セグメント別業績の来期見通しについて詳しく見てみると、その他事業を含む8つの事業セグメントのうち6つの事業セグメントで増益の計画となっており、前期の減益から一転好調に推移する見通しです。
双日の業績推移
それでは、双日の『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、コロナ以降の21年3月期を機に増収基調で推移。
- 経常利益に関しては、資源価格が高騰した23年3月期に過去最高益を記録、前期は減益となるも依然として高水準で推移しています。
最新の決算短信
- 今期25年3月期1Q終了時点で、売上高は前期比+12.2%、経常利益+6.5%、純利益4.1%、進捗率は純利益で20.9%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株135円から今期は1株150円に増配、増配率は11.1%です。
今期は前期から純利益9.2%増の計画を掲げるも、1Q時点での進捗は若干出遅れており、今後の決算には注目です。
利益率の推移
- 経常利益率に関しては、22年3月期以降は5%超で推移と双日にしては高水準。
- 当期利益率に関しても同様で、22年3月期以降は4%前後での推移が続いています。
ここで、同業種のライバル企業「豊田通商」の利益率と比較してみましょう。
- 経常利益率:5.20%
- 当期利益率:4.17%
- 経常利益率:4.61%
- 当期利益率:3.25%
経常利益率、当期利益率ともに業界6位の豊田通商を上回っており、まずまずの利益水準ということが分かります。
双日の株主還元姿勢
つづいて、双日の『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から3期連続増配中。
- 配当性向に関しては、基本的には30%前後で推移しており、前期は29.5%と余力はまだまだあります。
安定的且つ継続的に配当を行うとともに、内部留保の拡充と有効活用によって企業競争力と株主価値を向上させることを基本方針とし、株主資本DOE4.5%とする累進的な配当方針を掲げています。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:6.05%
- 平均値:4.48%
- 最小値:3.31%
現在の予想配当利回りは4.47%で、平均値近辺での推移となっており、双日にしては平均的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中4期で実施。
- 総還元性向は、21年3月期に100%まで上昇するもその後は下落、10年平均では41.7%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、19年3月期以降は4%超で推移しており、前期も5.06%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.38%と、魅力的な利回り水準かと思います。
双日は配当に加えて自社株買いにも積極的な企業で、累進配当を掲げる高配当株として魅力的な銘柄のひとつかと思います。
株主優待
双日には株主優待はありません。
双日の株に対するQ&A
それでは、双日の株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
双日は将来性のある企業ですか?
双日は将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- 双日は営業収益では総合商社7位も、非資源分野にも強みがあります。
- 配当に関しては、累進配当を掲げており、DOE4.5%は魅力。
- 稼ぎ頭の石炭は市況続落も、パナマ自動車販売が収益に貢献しています。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
双日の株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。
双日の株は「今」買い時ですか?
それでは、双日の株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
2020年8月の安値1105円から株価は綺麗な上昇トレンド。24年5月には上場来高値の4408円をつけるもそこから大きく下落。一時利回り5%を超える株価3000円をも割れました。
個人的には、予想配当利回り5.0%(株価3000円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
双日の株はどうやって買うんですか?
双日の株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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