SUMCOの株価がなかなか上がらない理由について知りたい。
SUMCOの将来性ってどうなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
SUMCOの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- SUMCOはどんな会社なのか?
- SUMCOの将来性について
- SUMCOは「今」買い時なのか?
- SUMCO株のお得な買い方とは?
この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
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SUMCOってどんな企業?
SUMCOは、世界2位の半導体シリコンウェハー専業メーカーです。時価総額は約8,400億円の中型株。高純度シリコン事業として半導体デバイスの基板材料であるシリコンウェハーの開発・製造・販売を営む。住友金属工業と三菱マテリアルの共同出資により1999年に設立した会社で世界シェアは30%ほど。
SUMCOは何で稼いでいるのか?
それでは、SUMCOが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
SUMCOは半導体シリコンウェーハの専業メーカーです。そこで「そもそもシリコンウェーハとは?」と疑問を持っている方の為に簡単に説明しておくと、シリコンウェーハとは、高純度の珪素から切り出された円形の薄い板のことです。
シリコンウェーハは、スマートフォンやパソコンなどの情報端末、テレビ・エアコンなどの家電製品、車や電車といった乗り物に至るまで、私たちの身近にあるほとんどの電子機器に半導体デバイスが使われています。
シリコンウェーハの市場環境は、300mmは全体としては底打ち、200mm以下は市況が弱く出荷は減少傾向となっています。SUMCOは今後の見通しとして、「半導体需要は、産業・自動車向けなどで調整が続くが、AI向けの強い需要とパソコンやスマートフォン向け需要の回復により、全体としては緩やかな回復が続いていくと見ています。
SUMCOの業績推移
それでは、SUMCOの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、22年12月期には4,411億円まで上昇。
- 営業利益に関しては、ムラがあり22年12月期に1,000億円超を記録も、前期は減益となっています。
今期の通期予想は現状非開示となってはいますが、1Q・2Qと大幅に減益の予想と、前期に引き続き減益となりそうです。
最新の決算短信
- 今期24年12月期1Q終了時点で、売上高は前期比-14.9%、営業利益-66.5%、経常利益-66.8%、純利益-86.6%、今期計画は現状非開示となっています。
- 配当に関しても現状非開示も、前期の1株55円からは減配となる予想。
今期の通期予想は現状非開示となっており、2Qの予想は前期から大幅な減収減益の計画と、正直イマイチです。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、18年12月期、22年12月期には20%超も、それ以外の年は15%前後での推移。
- 当期利益率に関しては、前期・前々期と15%超と、前期までは素晴らしい業績です。
ここで、同業種のライバル企業「信越化学工業」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:17.16%
- 当期利益率:15.00%
- 営業利益率:29.03%
- 当期利益率:21.54%
営業利益率、当期利益率ともに、業界最大手の信越化学工業を下回ってはいるものの、比較的高い利益率だということが分かります。
SUMCOの株主還元姿勢
つづいて、SUMCOの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、業績に応じて増減を繰り返しており、22年12月期には1株81円まで増配も前期は減配。
- 配当性向に関しては、比較的安定して推移しており、30%前後での推移が続いています。
各事業年度における利益水準、次期以降の見通し、設備投資に係る資金需要及び内部留保の状況等を総合的に勘案した上で、株主への利益配当を実施していく方針。
実績配当利回りの推移
実績配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:5.30%
- 平均値:2.57%
- 最小値:0.95%
現在の実績配当利回りは2.23%で、平均値を少し下回っており、SUMCOにしては少し物足りない利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
- 総還元性向は、安定して推移しており、10年平均で38.2%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、18年12月期と22年12月期には5%前後と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.40%と、高配当株としては物足りない利回り水準かと思います。
SUMCOの株主還元は、業績に連動した株主還元となっており、総還元利回りにもかなりムラがあることが分かります。
株主優待
SUMCOには株主優待はありません。
SUMCOの株に対するQ&A
それでは、SUMCOの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
SUMCOは将来性のある企業ですか?
SUMCOは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- SUMCOは世界2位の半導体シリコンウェーハの専業メーカーです。
- 配当に関しては、業績に連動した配当となってはいますが、配当性向は30%前後と余力は十分。
- 直径200mmウエハは車載・産機用途での顧客在庫調整が痛手も、24年末以降の回復を見込む。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
SUMCOの株は、割安感のある株価水準であれば高配当株ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
SUMCOの株は「今」買い時ですか?
それでは、SUMCOの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
2024年に入り、株価は大きく上昇。年始から25%近く株価は上昇しており、現在は一時調整中となっています。
個人的には、株価2000円をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
SUMCOの株はどうやって買うんですか?
SUMCOの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
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- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
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