クレハの株価は今後どうなる？恐るべき株主還元戦略とは

皆さんのこのようなお悩みにお応えし、

クレハの、

1. 業績は成長しているのか？
2. 配当や株主優待は充実しているのか？
3. 現在の株価は割安なのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

クレハってどんな企業？

クレハは何で稼いでいるのか？

それでは、クレハが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

クレハの業績推移

それでは、クレハの『業績は成長しているのか？』を把握するために、

1. 売上高の推移
2. 利益率の推移

上記の2項目について確認をしていきましょう。

売上高の推移

• 売上高に関しては、22年3月期、23年3月期と2期連続で過去最高を更新も、前期は一転減収。
• 営業利益に関しても、22年3月期から2期連続で200億円を超えるも、前期は一転して大幅減益となりました。

最新の決算短信

• 前期24年3月期4Q終了時点で、売上高は前期比-7.0%、営業利益-42.7%、経常利益-39.5%、純利益-42.3%、進捗率は純利益で129.8%となっています。
• 配当に関しては、前期の1株86.67円から今期は1株86.7円とわずかに増配、増配率は0.03%です。

利益率の推移

• 営業利益率に関しては、20年3月期に過去10年間で最も高い12.7%を記録も、その後は緩やかに下落し前期は7.2%。
• 当期利益率に関しては、ピーク時は9%前後も、前期は5.5%まで下落してきています。

ここで、同業種のライバル企業「日本曹達」の利益率と比較してみましょう。

クレハの株主還元姿勢

つづいて、クレハの『株主還元は魅力的なのか？』を把握するために、

1. 配当金の推移
2. 自社株買いの推移
3. 株主優待

上記の3項目を確認していきましょう。

配当金の推移

• 配当金に関しては、前期の24年3月期はわずかに減配するも、基本的には増配傾向で推移。
• 配当性向に関しては、ここまで30%前後で推移してくるも、前期は50％近くまで上昇、今期も50％近い配当性向となる計画です。

実績配当利回りの推移

実績配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

• 最大値：4.30%
• 平均値：2.71%
• 最小値：1.66%

自社株買いの推移

• 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
• 総還元性向は、自社株買いを実施した年に大きく上昇しており、前期は200%超まで上昇、ですが、10年平均では56.8%と余力はまだあります。

総還元利回り

• 総還元利回りに関しては、大規模な自社株買いの影響もあり、前期24年3月期は12.46%と高還元。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.67%と、魅力的な利回り水準かと思います。

株主優待

クレハには株主優待はありません。

クレハの株に対するQ＆A

それでは、クレハの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

クレハは将来性のある企業ですか？

結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

クレハの株は「今」買い時ですか？

それでは、クレハの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。

こちらは、週足5年チャートです。

2022年の6月頃に直近高値の3640円をつけた後、3000円を抵抗線に2800円前後で推移。ここから再度、高値を更新していくことが出来るか注目です。

※あくまでも個人の見解です。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

クレハの株はどうやって買うんですか？