6809｜TOAの株価は今後どうなるのか？

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、TOAの週足5年チャートです。

TOAの株価は、20年3月に630円まで下げるも、そこからすぐに反発。2022年に入ってから綺麗な上昇トレンドを形成し、24年5月には直近高値の1231円まで上昇しました。ですがその後は、20％以上株価を下げてきており、節目の1000円を割れ、利回りも4％を超えてきています。

セグメント別業績

こちらは、製品分野別売上高に関する資料です。

• 今期2Qまでの売上高に関しては、音響セグメントが85%と大部分を占めており、映像セグメントも13.3%売上があります。

こちらは、地域セグメント別売上高に関する資料です。

• TOAの売上高は54.3%が日本での売上と、半分以上が国内での売上です。また、アジア・パシフィックでの売上高が22.1%、欧州・中東・アフリカが13.8%と海外での売上も十分にあります。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、400億から500億の間で横ばいでの推移となっており、前期24年3月期は過去最高を更新。
• 営業利益に関しては、コロナショック以降落ち込んでいたものの、前期は大幅増益。今期も20%以上増益の計画となっております。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は2Q終了時点で5.8%
• 第1Qは毎期営業益はマイナス、純利益も落ち込む傾向にあり、今期も同様の水準。ただ2Qも前期比で大幅マイナスと出遅れ感は否めず、期初の計画通り、前期比で増益を達成できるのか注目をしていきたいところです。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配も、23年3月期に大幅増配。そして前期もその配当を維持しています。
• 配当性向に関しては、23年3月期から50%超となるも、前期は62.3%と高くはなく、問題のない水準かと思います。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
• 総還元性向は、大規模な自社株買いを実施した前期には100%を超えたものの、10年平均では61.7%と余力は十分にあります。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、ここ数年徐々に上昇をしてきており、前期の24年3月期には8.89%と高還元。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.61%、現在の予想配当利回りは4.21%で、配当利回りの10年平均2.57%を大きく上回ってきています。

読者の方からよくあるQ&A

Q. TOAの株価は今後どうなるのか？

業績が突然悪化するかもしれないし、配当が出なくなったりする可能性もあります。

ただ、これらのリスクを勘案したうえで、ボクはTOAの株にはまだ投資をしていません。