こんにちは、YUSUKEです!
今回は、ヤマハ発動機について解説をしていきます!
この記事では、
- 業績は成長しているのか?
- 収益源はなんなのか?
- 株主還元は充実しているのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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企業の概要について
世界有数の二輪車メーカー。時価総額は約1.4兆円の大型株。
ランドモビリティ製品を中心に、マリン製品、ロボティクス製品の製造と販売を営む。二輪車は世界2位、船外機やウォータービークルは世界1位。
チャート推移
こちらは、ヤマハ発動機の週足5年チャートです。
ヤマハ発動機の株価は、20年3月に373.3円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。24年7月には上場来高値の1617.5円まで上昇しています。ですがその後は、10%以上超株価を下げており、ここから再度上昇に転じていけるか?それとも下落していくか?個人的には注目すべきポイントのように見ています。
セグメント別業績
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
- 2023年度の売上高に関しては、ランドモビリティ事業の割合が約64%、その中でも二輪車事業の割合が最も大きく、前期からも大きく伸びてきています。
- ただ、営業利益となると、マリン事業が二輪車事業と同等の利益を上げており、この2つのセグメントがヤマハ発動機の稼ぎ頭となっています。
こちらは、ヤマハ発動機の二輪車事業に関する資料です。
- ヤマハ発動機の二輪車事業は前期2023年度は半導体調達改善により出荷台数の増加、さらには価格転嫁の効果により増収増益を達成しています。
こちらは、ヤマハ発動機のマリン事業に関する資料です。
- ヤマハ発動機のマリン事業の営業利益率は前期20.8%とかなり高い利益率となっています。そのマリン事業ですが、今期も大型新モデル効果とアジアの堅調な需要により、増収増益を見込んでいます。
業績の推移
こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、2021年12月期から3期連続で増収と過去最高を更新し続けています。
- 営業利益に関しても、21年12月期から3期連続で増益と過去最高益を更新中です。
四半期純利益の推移
こちらは、四半期純利益に関する資料です。
- 今期の進捗率は3Q終了時点で85.0%
- 今期は過去最高益を更新した前々期2022年度を1Q、2Qともに上回ったものの、3Qは大幅減益、4Qでどこまで業績を伸ばすことが出来るのか、本決算には注目です。
配当金の推移
こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。
- 配当金に関しては、20年12月期に一時減配するも、全体的には増配基調で、2021年12月から3期連続で増配中。
- 配当性向に関しては、かなり低い水準での推移が続いており、前期は29.4%と配当余力は十分にあります。
業績の見通しや将来の成長に向けた投資を勘案しつつ、安定的かつ継続的に行う方針。そして、キャッシュ・フローの規模に応じて機動的な株主還元を実施し、総還元性向は中期経営計画期間累計で40%を目安としています。
自社株買いの推移
こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。
- 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
- 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、10年平均で37.3%と余力は十分にあります。
総還元利回りの推移
こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
- 総還元利回りに関しては、直近3年間は5%超で推移しており、前期23年12月期には5.16%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.91%、現在の予想配当利回りは3.54%で、配当利回りの10年平均3.07%を大きく上回ってきています。
ヤマハ発動機は世界を代表する二輪車メーカーであることに加えて、船外機やウォータービークルでは世界1位の企業です。インドネシアやインド、ブラジルでの需要が旺盛で、新興国を中心にまだ伸びる余地はあるかと思います。直近での総還元利回りも高水準で推移しており、ヤマハ発動機は魅力的な高配当株のひとつかと思います。
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