こんにちは、YUSUKEです!
今回は、タムロンについて解説をしていきます!
この記事では、
- 業績は成長しているのか?
- 収益源はなんなのか?
- 株主還元は充実しているのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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企業の概要について
世界首位のカメラ用交換レンズ専業メーカー。時価総額は約2000億円の中型株。
交換レンズ、監視カメラ用レンズ、FA/マシンビジョン用レンズ、車載用レンズ、ビデオカメラ・デジタルカメラ・ドローン・医療用レンズの製造販売を営む。一眼レフ交換レンズは世界トップクラスで、生産拠点は国内は青森県、海外は中国に集中。
チャート推移
こちらは、タムロンの週足5年チャートです。
タムロンの株価は、20年3月頃に733円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。24年9月には上場来高値の4880円まで上昇しています。現在も依然として高値圏での推移が続いており、ここを押し目として再度上昇に転じることが出来るのか注目です。
セグメント別業績
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
- タムロンの売上高の約75%は写真関連事業です。
- 車載用レンズが伸びてきているといえども、利益率などから見てもやはりこの写真関連事業がタムロンの収益源です。
こちらは、その写真関連事業に関する資料です。
- 写真関連事業の営業利益率は前期26.4%と高水準。また、市場状況を見てみると、ミラーレスが数量、金額ともに大きく伸びており、為替の影響を除いても増収と好調に推移していることが分かります。
こちらは、タムロンの商品の一部です。
- こんな感じで毎期、新製品を製造・販売しており、この交換用レンズで世界トップの位置を築いています。
業績の推移
こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。
- 売上高に関しては、20年12月期までは右肩下がりで推移も、21年12月期からは増収に転換。
- 営業利益に関しては、21年12月期から過去最高益を3期連続で更新と、利益率が上がってきている点が好調に推移している要因です。
四半期純利益の推移
こちらは、四半期純利益に関する資料です。
- 今期の進捗率は3Q終了時点で84.7%
- 2022年12月期からのこの3年間、タムロンの四半期業績は全てのクールで前期比プラスと、ここまで申し分のない業績かと思います。
配当金の推移
こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。
- 配当金に関しては、ここまで増配と減配を繰り返していたものの、21年12月期からは3期連続で増配。しかも今期は大幅増配を計画しています。
- 配当性向に関しては、比較的安定して推移しており、前期も33.2%と配当余力はまだまだあります。
業績に応じた利益配分に努め、配当性向40%程度の継続的な配当を行う方針。なお、株主への安定した利益配分の継続を重視し、1株当たり年間配当金の下限を100円と設定しています。また、配当に加えて一層の株主還元の充実を図るため、総還元性向 60%程度を目安に機動的な自己株式の取得も行う方針。
自社株買いの推移
こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。
- 自社株買いに関しては、過去10年間中2期のみで実施。
- 総還元性向は、比較的安定して推移しており、10年平均で49.5%と余力は十分にあります。
総還元利回りの推移
こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
- 総還元利回りに関しては、大規模な自社株買いを実施した14年12月期に8%超まで上昇するも、その後は低水準。ただ、前期は自社株買いを実施したこともあり4.49%と高還元です。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.61%、現在の予想配当利回りは3.13%で、配当利回りの10年平均2.70%を大きく上回ってきています。
タムロンはコロナ以降に業績を大きく伸ばしてきている銘柄のひとつで、今期の営業利益率は20%を超えてくる計画。交換レンズは自社ブランド・OEMともに想定を超える勢いで伸びており、今期は過去最高益を大幅に更新しそうです。普段の配当利回りは3%を割っているような銘柄ですが、今期の大幅増配の影響もあり利回りは3%超、来期の増配にも期待が出来そうな銘柄です。
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