

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。
また、皆さんが気になっている、三井住友トラストHDの株の買い時についても、詳しく解説をしていきます。

※すぐに『三井住友トラストHDに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】三井住友トラストHDの買い時についてからご覧ください!


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三井住友トラストHDってどんな企業?
まずはじめに、『三井住友トラストHDがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

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週足チャートの推移
それでは、三井住友トラストHDの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

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- 2018年以降の週足チャートで見ると、4200円から4300円の間の出来高が最も大きく、この価格帯のホルダーが多いことが分かります。
- 株価の推移を見ていくと、コロナショック時には、4418円から2618円まで、1か月程で約4割も株価を下げました。
- ですが、その後株価は反転上昇。出来高の厚い価格帯を上にブレイクし、23年3月頃には上場来高値の5368円を記録しました。
- ただ、最近の株価は世界的な金融不安の影響もあり、3月に入ってから大きく下げてきています。
業績の推移
つづいて、三井住友トラストHDの『過去10年間の業績の推移』を確認していきます。

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- 売上高に関しては、2020年3月期に過去最高を記録も、その後はコロナの影響もあり停滞気味です。
- 経常利益に関しても、2015年3月期に過去最高を記録。ですが、売上高と同様にその後は伸び悩んでいます。
- 経常利益率に関しては、15%前後での推移と高利益率も、15年3月期の24.3%がピークで、その後は下落基調となっています。
売上高の構成比
三井住友トラストHDの売上高構成比に関しては、単一事業セグメントとなっています。
今期進捗状況
つぎに、三井住友トラストHDの『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

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- 今期経常利益の進捗率に関しては、3Q終了時点で今期目標は現状非開示。
- 今期の実績値に関しては、1Qは前期比+30.7%、2Qは前期比-33.0%、3Qは前期比+39.0%と、現状は前期を上回った水準です。
- 過去3年間の季節による傾向を見ると、2Qでの経常利益割合が36.9%と最も高く、4Qは11.7%と時期による傾向がハッキリと見て取れます。
キャッシュフローの推移
それでは、三井住友トラストHDの『資金繰りに問題はないのか?』過去10年間のキャッシュフローの推移を確認していきます。

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- 営業CFに関しては、軒並みプラスで推移しており、まずまずかと言ったところ。
- つぎに、フリーCFに関しても、軒並みプラスで推移しており、特段問題はありません。
- 現金・現金等価物に関しては、18年3月期がピークで、コロナ禍でやや減少しています。
- さいごに、営業CFマージンに関しては、ひとつの目安とされている15%を大きく超えており素晴らしい収益性です。
財務状況の推移
つぎに、三井住友トラストHDの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

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- 総資産に関しては、13年3月期の37兆7,040億円から前期には64兆6,332億円と10年間で約1.7倍に拡大。
- 自己資本に関しては、緩やかではあるものの、着実に右肩上がりで伸びています。
- ですが、有利子負債は、過去10年間で約3.7倍にまで増加と、自己資本以上に増えています。
- 自己資本比率に関しては、4%前後で安定して推移をしています。
従業員数と生産性の推移
それでは、三井住友トラストHDの『従業員数の推移と一人当たりの生産性』を確認していきます。

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- 従業員数に関しては、13年3月期の2万189人から前期には2万2,024人と10年間で約1.1倍に増加しています。
- 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値を大きく上回り前期は768万円と素晴らしい生産性です。
配当金の推移
つづいて、三井住友トラストHDの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきます。

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- オリックスの配当金は右肩上がりで増加しており、過去10年間で減配は一度もありません。
- また、配当性向は緩やかに上昇しているものの、前期は37.7%と、配当余力は十分にあります。
- 増配率に関しては、過去5年間で1株130円⇒1株170円と30.8%の増配率とまずまずです。
配当方針に関して
統合来、着実な成長を背景に、配当金額を増加させながら安定的な配当を実施しており、2022年度を目処に連結配当性向40%程度を目指す方針です。
自社株買いの推移
つぎに、三井住友トラストHDの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

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- 自己株式取得に関しては、過去10年間中8期で実施と良好。
- 総還元性向は15年3月期以降はほぼ横ばいで、50%前後で推移しており全く問題はありません。
- 総還元利回りは、常に3%超で、前期は6.24%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.66%と非常に魅力的な水準かと思います。
株主優待
三井住友トラストHDには、株主優待はありません。
現在の株価は割安なのか?
三井住友トラストHDの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。
- 予想PERの状況
- 実績PBRの状況
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価
- アナリストの評価
予想PER/実績PBR/配当利回り
それでは、三井住友トラストHDの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

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- 予想PERに関しては現在8.9倍で、過去5年間レンジで見ると、ほぼ中央に位置しています。
- 実績PBRに関しては現在0.62倍で、過去5年間レンジで見ると、こちらはやや高い水準に位置しています。
- さいごに、過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は5.56%、平均値は4.09%、最小値は2.69%、現在の配当利回りは4.37%です。
- 株価は上場来高値を記録してから、米銀破綻の影響もあり株価は急落。その影響もあり利回りは上昇し、平均値を上回った水準となっています。
上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。
目標株価 / アナリストの評価
さいごに、三井住友トラストHDの目標株価 / アナリストの評価を確認していきましょう。

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- 過去3カ月間に10名のアナリストが三井住友トラストHDの株価を評価しており、目標株価は『現在の株価から+19.23%の5401円』で『買い』の評価となっています。
- また、テクニカル指標のシグナルを確認すると、オシレーターは現在『売り』、移動平均は現在『強い売り』、総合的には『売り』といった状況です。
上記資料のアナリストの評価や、テクニカル指標の状況をもとに投資タイミングを検討したいという方は、TradingViewの銘柄詳細を確認してみてください。
【個人的見解】三井住友トラストHDの買い時について
ここまでを踏まえて、三井住友トラストHDに対するボクの個人的見解は、
- 三井住友トラストHDは、経常利益率が15%超で推移と非常に高く、過去10年間一度も減配をしていない高配当株のひとつです。
- また、配当性向は常に40%以下で推移しており、配当余力も十分にあります。
- 過去10年間での総還元利回りの平均値は、『5.66%』と株主還元率の非常に高い銘柄です。
懸念材料としては、金融事業を中核としていることから「信用リスク」「金利変動リスク」といったリスクを抱えており、米銀破綻の影響もあり株価は大きく下落中、今後の経済動向を注視したいところ。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説
注意事項
あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。