三井住友フィナンシャルグループの株で配当生活は可能なの？
三井住友フィナンシャルグループの将来性と今後の買い時について知りたい…。
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
三井住友フィナンシャルグループの、
- 業績は成長しているのか？
- 配当や株主優待は充実しているのか？
- 現在の株価は割安なのか？
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- 三井住友FGはどんな会社なのか？
- 三井住友FGの将来性について
- 三井住友FGは「今」買い時なのか？
- 三井住友FG株で配当生活を送るには？
- 三井住友FGのお得な買い方とは？
YUSUKEこの記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
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三井住友フィナンシャルグループってどんな企業？
三井住友FGは、三井住友銀行を中核とする大手金融グループです。時価総額は約10.1兆円の大型株。銀行業務を中心に、リース業務、証券業務、資産運用業務、コンシューマーファイナンス業務、システム開発・情報処理業務など、幅広く金融事業を展開しています。
三井住友フィナンシャルグループは何で稼いでいるのか？
それでは、三井住友FGが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
まずはじはめに、こちらは三井住友フィナンシャルグループの主要グループ会社です。
こちらの企業以外にも、23年3月末時点で連結子会社数184社、持分法適用会社数308社にものぼります。
23年3月期の営業収益に関しては、不動産事業が全体の約94%と大部分を占め、その中でも特に不動産売却の内訳が大きいです。
つぎに営業利益について見ていくと、営業収益5,234億円に対して、営業利益が1,261億円と利益率が24.1%とかなり高いことが分かります。
三井住友フィナンシャルグループの業績推移
それでは、三井住友FGの『業績は成長しているのか？』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、前期の23年3月期には復調し過去最高を更新。
- 営業利益に関しては、2014年3月期に過去最高益を記録してから更新は出来ておらず、低調な推移となっています。
最新の決算短信
- 今期24年3月期3Q時点で、売上高は前期比+53.8%、経常利益＋15.9%、当期利益＋3.5%、進捗率は当期利益で86.2%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株240円から今期は1株270円に増配、増配率は12.5%です。
YUSUKE今期は前期から純利益+14.2%の計画を掲げているにも関わらず、3Qまでの進捗は順調で、次回の本決算でどういった決算が出てくるのか注目です。
利益率の推移
- 経常利益率に関しては、常に15％以上と高く、14年3月期の30.9%が過去10年間で最も高い数値です。
- 当期利益率に関しては、下降気味で推移しており、ここ数年は13%前後で推移しています。
ここで、同業種のライバル企業「三菱UFJ FG」の利益率と比較してみましょう。
- 経常利益率：18.90%
- 当期利益率：13.12%
- 経常利益率：11.00%
- 当期利益率：12.03%
YUSUKE経常利益率、当期利益率ともに、業界最大手の三菱UFJを上回っており、魅力的な利益率ということが分かります。
三井住友フィナンシャルグループの株主還元姿勢
つづいて、三井住友FGの『株主還元は魅力的なのか？』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から2期連続増配中。
- 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてはいるものの、前期の23年3月期は40.4%と余力は十分にあります。
累進的配当方針および配当性向40%を維持し、ボトムライン収益の成長を通じて増配を実現していく方針。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：7.06%
- 平均値：4.96%
- 最小値：3.08%
YUSUKE現在の予想配当利回りは3.08%で、平均値を大きく下回っており、三井住友FGにしてはイマイチな利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
- 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、10年平均では39.3%と余力はまだまだあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、前期の23年3月期には7.22%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.98%と、非常に魅力的な水準かと思います。
株主優待
三井住友FGには株主優待はありません。
三井住友フィナンシャルグループの株は割安なのか？
つづいて、三井住友FGの『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために、
- 予想PERの推移
- 実績PBRの推移
- 理論株価
上記の3項目を確認していきしょう。
予想PERの推移
まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：14.9倍
- 平均値：9.2倍
- 最小値：5.0倍
YUSUKE現在の予想PERは12.7倍で、平均値を少し上回っており、三井住友FGにしては比較的割高なPER水準です。
実績PBRの推移
つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：0.84倍
- 平均値：0.50倍
- 最小値：0.32倍
YUSUKE現在の実績PBRは0.84倍で、平均値を大きく上回っており、三井住友FGにしては割高なPBR水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。
三井住友FGの現在の株価（8,773円）に対して、
- PER基準(会社予想)：7,459円
- PER基準(アナリスト予想)：7,676円
- PBR基準：7,523円
上記のような理論株価になっています。
YUSUKEこちらを見る限り、三井住友FGの現在の株価は全ての理論株価を上回っており、比較的割高感のある株価水準と見てとれます。
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三井住友フィナンシャルグループの株に対するQ＆A
それでは、三井住友FGの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q. 三井住友FGは将来性のある企業ですか？
三井住友FGは将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
ここで、三井住友FGの株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。
- 三井住友FGの業績は安定的に推移しており、我々が生活を送るうえでなくてはならない金融インフラ企業。
- 配当に関しては、リーマンショック以降の過去14年間で減配は一度もなし。
- ゼロ金利政策といった厳しい経済環境下で培われた、本業以外での稼ぐ力（収益性）は企業としての収益基盤をより強固なモノにしています。
これらに加えて、
23年8月には、グループの三井住友銀行がアブダビ輸出局と、トレードファイナンスおよび制度金融における連携強化を目的とした業務提携に関する覚書を締結しました。
アブダビ輸出局との本業務提携覚書により、三井住友銀行はアブダビ輸出局との協働を通じて、アラブ首長国連邦における顧客に幅広いソリューションを提供し、貿易取引の拡大・発展を支援していく方針です。
- 三井住友銀行を中核としているため、国内外における取引先の経済活動が困難となることで、不良債権残高や与信関係費用が増加する可能性あり。
- 大量の金融商品も保有しているため、内外金利、為替レート、有価証券等の市場う変動によるリスクを抱えています。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
YUSUKE三井住友FGの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。
Q. 三井住友FGの株は「今」買い時ですか？
それでは、三井住友FGの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
2023年に入り、株価は大きく上昇。そこから株価は伸び続けており、2024年3月には8779円まで株価を上げてきています。株価は強い上昇トレンドとなっており、株価をどこまで伸ばしていけるのか注目です。
YUSUKE個人的には、予想配当利回り4.0%（株価6750円）をひとつの目安としてはいますが、当面この水準まで下げてくることは考えづらいので、押し目での買い増しを検討しています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
Q. 三井住友FGの株はどうやって買うんですか？
三井住友FGの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています！
一番の理由は「業界屈指の格安手数料」です。
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ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ（配当利回り：4.42%）の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます！（2023年5月29日時点）
昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
YUSUKEボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
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