SBIホールディングスの今後の株価について知りたい。
SBIホールディングスの株主優待って1株からもらえるの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
SBIホールディングスの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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SBIホールディングスってどんな企業?
SBIホールディングスは、ネット証券最大手の総合金融サービスグループです。時価総額は約1.1兆円の大型株。オンライン証券・銀行・保険の金融サービスをコアビジネスに資産運用・投資・暗号資産へと金融テクノロジーの融合をベースに金融商品サービスを提供しています。地銀への出資による地方創生支援、ブロックチェーン・分散型台帳技術(DLT)を用いたデジタルアセット関連など幅広く事業を推進。
SBIホールディングスは何で稼いでいるのか?
それでは、SBIホールディングスが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
24年3月期の売上高に関しては、全セグメントで過去最高を更新と絶好調。
ですが、税引前利益を見ていくと過去最高益を更新したのは暗号資産事業のみで、投資事業と次世代事業にいたっては赤字となっています。
ちなみに、SBIホールディングスは海外へも積極的に進出をしており、海外売上高比率は20.8%と比較的高い水準です。
SBIホールディングスの業績推移
それでは、SBIホールディングスの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、綺麗な右肩上がりのグラフとなっており、2014年3月期から11期連続で過去最高を更新中。
- 経常利益に関しても、着実に増えてきており、この4年間は1,000億円超で推移。2021年に新生銀行をTOBしてから業績は大きく上昇しています。
最新の決算短信
- 前期24年3月期4Q終了時点で、売上高は前期比+26.5%、経常利益+38.6%、純利益+146.1%となっています。
- 配当に関しては、前期は記念配当10円が加わったことで増配となるも、今期は現状未定です。
今期の業績予想は現状非開示となってはいますが、各種経済環境は悪くはなく、今期も前期比で増益となるか注目です。
利益率の推移
- 経常利益率に関しては、15%以上での推移が続いていたものの、前期、前々期と10%前半まで悪化。
- 当期利益率も同様に、10%前後で推移をしていましたが、前々期は3.5%、前期は7.2%と悪化してきています。
ここで、同業種のライバル企業「野村ホールディングス」の利益率と比較してみましょう。
- 経常利益率:11.70%
- 当期利益率:7.21%
- 経常利益率:6.59%
- 当期利益率:3.99%
経常利益率、当期利益率ともにSBIホールディングスの方が高く、国内最大手の野村証券を上回る魅力的な利益率です。
SBIホールディングスの株主還元姿勢
つづいて、SBIホールディングスの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、過去10年間で減配は一度もありません。
- 配当性向に関しては、23年3月期は100%を超えるも、前期は54.4%と余力は十分にあります。
最低配当金額として1株当たり10円の配当を実施することとし、配当金総額に自己株式取得額を加えた総還元額を、当面の間は金融サービス事業において子会社等株式売却益などの特殊要因を除いた税引前利益の30%程度とする方針。
実績配当利回りの推移
実績配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:7.60%
- 平均値:4.55%
- 最小値:3.00%
現在の実績配当利回りは4.06%で、平均値を下回っており、SBIホールディングスにしては少し物足りない利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中5期で実施。
- 総還元性向は、比較的安定して推移しているものの、23年3月期は100%超。10年平均では58.6%と余力はまだまだあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、かなり高い水準を維持しており、前期の24年3月期には4.34%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.74%と、非常に魅力的な水準かと思います。
SBIホールディングスは株主還元に積極的で、業績に連動した株主還元となっていますので、新NISA制度などもあり今期は追い風かと思います。
株主優待
SBIホールディングスの株主優待は、100株以上(約37.8万円分)保有の株主に対して、「11,750円相当の自社子会社商品」が贈呈されます。
SBIホールディングスが株主優待を廃止しない理由とは?
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。
ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、SBIホールディングスの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容(金額)も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。
SBIホールディングスの株に対するQ&A
それでは、SBIホールディングスの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
SBIホールディングスは将来性のある企業ですか?
SBIホールディングスは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- SBIホールディングスは国内No.1のネット証券で、業績は着実に成長を続けております。
- 配当に関しては、過去10年間で減配は一度もなく、増配基調で推移。
- 国内証券会社で初となる、株式売買手数料「ゼロ革命」を実施しており、更なるユーザーの獲得を目指しています。
- 総合金融グループとして、多種多様な金融商品を扱っているため、日本および世界のあらゆる金融市場、経済情勢および市場の変動により業績が重大な影響を受ける可能性がある。
- 特に金融市場の動向には注意が必要で、中核となるSBI証券では有価証券などの市場関連商品が多く、株、債券、金利、為替などの変動により業績に大きな影響が出ます。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
SBIホールディングスの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。
SBIホールディングスの株は「今」買い時ですか?
それでは、SBIホールディングスの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナショック時の2020年3月頃に安値1275円をつけるも、その後株価は上昇。一時レンジでの推移が続いた後、今年に入って株価は再度急騰しています。
個人的には、予想配当利回り5.0%(株価3200円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
SBIホールディングスの株はどうやって買うんですか?
SBIホールディングスの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
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証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
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