東京海上HDの株の業績や配当金の推移ってどうなの？
東京海上HDの株に興味があるんだけど、今の株価は割安？
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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東京海上HDってどんな企業？
東京海上HDは、業界最大手のグローバル損保グループです。時価総額は約7.2兆円の大型株。日本と世界46の国・地域に展開しており、グローバル化や資産運用の高度化で業界を牽引しています。米国の保険会社を積極的に買収しており、海外での売上比率が高いです。
東京海上HDは何で稼いでいるのか？
それでは、東京海上HDが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、2022年度のセグメント別純利益の資料です。
23年3月期の純利益に関しては、海外保険会社が約2400億円と最も大きく、東京海上日動、あんしん生命と続いていきます。
国内での売上高割合は全体の52.0%で、海外売上高比率は48.0%と売上の半分が海外です。それに伴い、為替の影響を大きく受ける企業ともいえます。
こちらは、2022年度の自然災害による保険金の発生状況です。
国内での発生保険金が1,009億円、海外での発生保険金が626億円で前年度から大幅に増加しています。
国内に関しては、台風と雹災で多額の保険金が発生しており、海外はハリケーンと北米の寒波が主な自然災害として挙げられています。
今期は前期から約200億円もの保険金支払いが減る見込みとなってはいますが、こればかりは予想の出来ない数字で、保険会社は不確定要素の比較的大きい業種とも言えます。
過去のチャート推移
つぎに、東京海上HDの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
月足10年チャートの推移
こちらは、月足10年チャートです。
この10年間、株価は右肩上がりで推移。
2014年2月の安値944円から2023年の11月頃には高値3793円をつけ、約4倍近くにまで上昇しています。
現在は直近高値を更新し続けており、どこまで伸びていくか注目です。
YUSUKEみなさん気になる東京海上HDの株の買い時については後ほど解説をしていきます。
東京海上HDの業績は成長しているのか？
東京海上HDの『業績は成長しているのか？』把握をするために下記の2項目を確認していきます。
売上高の推移
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、前期の23年3月期は2期連続で過去最高を更新しています。
- 経常利益に関しては、波はあるものの、22年3月期に100%超の大幅増益で過去最高益を記録。前期も高水準を維持しており、今期は過去最高益を更新する予想です。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、5%～10%の間を推移と波があり、22年3月期の9.7%が過去10年間で最も高い数値です。
- 当期利益率に関しては、15年3月期から緩やかに下落していたものの、22年3月期に大幅上昇。前期もまずまずの水準です。
ここで、同業種のライバル企業「MS&ADインシュアランスG」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率：7.58%
- 当期利益率：5.66%
- 営業利益率：4.40%
- 当期利益率：3.08%
YUSUKE経常利益率、当期利益率ともに東京海上の方が高く、同業種の中では比較的高い利益水準ということが分かります。
東京海上HDの株主還元は魅力的なのか？
東京海上HDの『株主還元は魅力的なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2021年3月期から3期連続増配中。
- EPSに関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、22年3月期に大幅増。
- 配当性向は上昇傾向であるものの、前期は52.7%と平均的で、全く問題のない水準です。
配当を株主還元の基本と位置付け、利益成長に応じて持続的に高めていく方針。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：4.23%
- 平均値：3.67%
- 最小値：3.24%
YUSUKE現在の予想配当利回りは3.26%で、平均値を下回っており、東京海上HDにしてはイマイチな利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中8期で実施と積極的。
- 総還元性向は、21年3月期に一度100%を超えるも、それ以外の年は100%以内で高還元を継続しています。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、18年3月期以降は5％超を維持しており、前期の23年3月期も5.89%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.07%とかなり魅力的な水準かと思います。
株主優待
東京海上HDには株主優待はありません。
東京海上HDの現在の株価は割安なのか？
東京海上HDの『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
予想PERの推移
まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：22.1倍
- 平均値：13.6倍
- 最小値：9.1倍
YUSUKE現在の予想PERは12.8倍で、平均値近辺での推移となっており、東京海上HDにしては平均的な水準です。
実績PBRの推移
つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：1.86倍
- 平均値：1.20倍
- 最小値：0.79倍
YUSUKE現在の実績PBRは1.70倍で、平均値を大きく上回っており、東京海上HDにしては比較的割高な水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。
東京海上HDの現在の株価（3,715円）に対して、
- PER基準(会社予想)：3,653円
- PER基準(アナリスト予想)：3,616円
- PBR基準：3,650円
上記のような理論株価になっています。
YUSUKEこちらを見る限り、東京海上HDの現在の株価は全ての理論株価を上回っており、少し割高感のある株価水準と見てとれます。
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唯一のデメリットはマネックス証券に口座を開設している方限定のツールという点です。ですが、5分ほどで手続きは終わりますので、この機会に開設を検討してみましょう。
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東京海上HDの株に対するよくあるQ＆A
それでは、東京海上HDの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q1 . 将来性のある企業ですか？
東京海上HDは将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- 業績は右肩上がりで伸びており、堅調に推移
- 配当金は増配傾向で現在は3期連続増配中
- 自社株買いも過去10年間中8期で実施と株主還元には積極的
これらを踏まえて、ボクの個人的見解は…、
YUSUKE東京海上HDの株は、高配当株ポートフォリオから外すことの出来ないエース級の銘柄です。
Q2 . 「今」って買い時ですか？
東京海上HDの株は「今」買い時だと思いますか？
結論：個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。
ちなみに、
YUSUKEボクは予想配当利回り4.0%をひとつの目安にしています！
※あくまでも個人の見解です。
東京海上HDの予想配当利回りが4.0%まで上がるためには、株価は3,025円まで下げる必要があります。
東京海上HDの株価は現在、直近高値の3,793円近辺での推移となっており、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
Q3 . 高配当株はどうやって買うんですか？
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています！
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YUSUKE株式投資において「取引手数料＝無駄なコスト」ですので、出来る限りコストのかからない証券会社で取引するのがセオリーです！
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【重要】配当金で人生を豊かにするために
高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…！
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ（配当利回り：4.42%）の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます！（2023年5月29日時点）
昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
YUSUKEボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
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資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える！」ということです。
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。
YUSUKE誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。
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