芙蓉総合リースの株価が安い理由について知りたい。
芙蓉総合リースの将来性ってどうなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
芙蓉総合リースの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- 芙蓉総合リースはどんな会社なのか?
- 芙蓉総合リースの将来性について
- 芙蓉総合リースは「今」買い時なのか?
- 芙蓉総合リース株のお得な買い方とは?
この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
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芙蓉総合リースってどんな企業?
芙蓉総合リースは、みずほ銀行系列の総合リース会社です。時価総額は約3,900億円の中型株。リース・割賦販売、ファイナンスの金融ソリューションビジネスを営む。その他、環境・エネルギーソリューション、コンサル・ソリューションも提供しており、航空機リース、不動産リース、再生可能エネルギー分野などの強化を推進しています。
芙蓉総合リースは何で稼いでいるのか?
それでは、芙蓉総合リースが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
24年3月期の経常利益に関しては、グロウイングパフォーマンスセグメントの割合が最も大きく、その中でも特に不動産セグメントの内訳が大きいです。
また営業資産残高は、航空機リースが最も伸びており、コロナ禍から回復が進んでいることが分かります。
経常利益割合が最も大きい不動産事業を見ていくと、
- ベース収益の増加に加え、大口の売却益計上も寄与し、経常利益・ROAが伸長
となっています。
また、不動産事業の次に経常利益が大きいモビリティ事業も見てみると、
- 海外事業が好調に推移したことを主因に経常利益は伸長
と、業況は好調に推移しています。
芙蓉総合リースの業績推移
それでは、芙蓉総合リースの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、この10年間で22年3月期のみ減収となるも、それ以外の年では前期比増収と堅調に推移。
- 営業利益に関しても、17年3月期から8期連続で増益と過去最高を更新し続けています。
今期の予想は、前期24年3月期とほぼ同水準の計画となっており、これからの業績の上振れに期待をしたいところです。
最新の決算短信
- 前期2023年度4Q終了時点で、売上高は前期比+2.9%、営業利益+16.5%、経常利益+14.5%、純利益+21.3%、進捗率は純利益で109.8%となっています。
- 配当に関しては、2024年3月期の1株440円から今期は1株450円に増配、増配率は2.2%です。
今期は前期から純利益4.7%減の計画となっており、年度後半での国内金利上昇を要因とした資金調達コストの増加を組み込んだ計画となっています。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、年々上がってきており、24年3月期には8.5%まで上昇。
- 当期利益率に関しても同様で、15年3月期の3.0%から24年3月期には6.7%まで伸びています。
ここで、同業種のライバル企業「三菱HCキャピタル」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:8.47%
- 当期利益率:6.66%
- 営業利益率:7.49%
- 当期利益率:6.35%
営業利益率、当期利益率ともに、業界大手の三菱HCキャピタルを上回っており、魅力的な利益率ということが分かります。
芙蓉総合リースの株主還元姿勢
つづいて、芙蓉総合リースの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2006年3月期から19期連続増配中。
- 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、前期の24年3月期は28.1%と余力は十分にあります。
業績および経営目標などを勘案し、経営基盤・財務体質の強化をめざして株主資本の充実に努めるとともに、株主の皆様への長期的・安定的な利益還元に努めることを基本方針としています。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:4.40%
- 平均値:3.41%
- 最小値:2.66%
現在の予想配当利回りは3.58%で、平均値を少し上回っており、芙蓉総合リースにしてはまずまずの利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中2期で実施。
- 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきてはいるも、10年平均で23.4%と余力は十分にあります。
芙蓉総合リースの株主還元は、配当・自社株買いに加えて株主優待も導入しており、魅力的な株主還元となっているかと思います。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、2019年3月期以降は3%超で推移しており、前期の23年3月期は3.19%とまずまず。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.09%と、悪くはない利回り水準かと思います。
総還元性向30%以下でこの還元水準ですので、安定的な還元かつ、今後の増配にも期待ができる銘柄かと思います。
株主優待
芙蓉総合リースの株主優待は、100株以上(約125.7万円分)保有の株主に対して、「3,000円相当のカタログギフト」が贈呈されます。
芙蓉総合リースが株主優待を廃止しない理由とは?
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。
ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、芙蓉総合リースの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待とは言えないものの、優待内容(金額)は大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。
芙蓉総合リースの株に対するQ&A
それでは、芙蓉総合リースの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
芙蓉総合リースは将来性のある企業ですか?
芙蓉総合リースは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- 芙蓉総合リースは10期連続増益中の国内を代表する総合リース会社です。
- 配当に関しては、19期連続増配中で配当性向も30%以下と余力も十分。
- 不動産リースの残高は増加傾向で、資産利回りも向上してきています。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
芙蓉総合リースの株は、高配当株ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
芙蓉総合リースの株は「今」買い時ですか?
それでは、芙蓉総合リースの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナ禍の2023年3月頃の安値4585円から株価は上昇、2024年4月頃には上場来高値の14310円を記録しています。
ですが、2024年度の減益予想を受け、株価は下落してきています。
個人的には、予想配当利回り4.0%(株価11,250円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
芙蓉総合リースの株はどうやって買うんですか?
芙蓉総合リースの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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