IDOMの株の業績や配当金の推移ってどうなの？
IDOMの株に興味があるんだけど、今の株価は割安？
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
多くの方の疑問への回答
- IDOMの株価下落の理由は何ですか？
-
結論、ビッグモーターの保険金不正請求の余波が大きいです。
YUSUKEその理由や詳細についてはこの記事で順を追って解説をしていきます！
株式の売買タイミングが全く分からない…。
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IDOMってどんな企業？
IDOMは、中古車買取・販売の国内最大手で「旧ガリバーインターナショナル」です。時価総額は約960億円の小型株。1994年の設立以来、買い取った車両を2週間以内にオークション会場で売り切るビジネスモデルを確立。専門店「ガリバー」を主力に各種展示販売・買取店舗を全国約460店舗にて展開しています。
IDOMは何で稼いでいるのか？
それでは、IDOMが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、2023年2月期の営業利益の増減要因です。
23年2月期の営業利益の増加要因は、
- 大型店出店による小売台数の増加
- 本社移転に伴う家賃の減少
が主な要因として挙げられています。
反対に、営業利益の減少要因は、
- 豪州子会社の売却
- 新収益認識基準の影響
が主な要因として挙げられており、最終的に前期比プラス2億円で着地しています。
こちらは、中古車相場の見通しに関する資料です。
新車高額化などの影響もあり、2024年2月期の中古車相場は、コロナ前までは下がらないものの、緩やかな減少傾向が続くと想定されています。
こちらは、中古車需要の見通しに関する資料です。
普通乗用車の新車価格は2010年から2021年で20%上昇したのに対し、一般労働者の賃金は4％しか上昇していません。これを踏まえて、新車購入層が中古車購入へと流入する余地は大きく市場規模の拡大余地はまだあると考えられています。
過去のチャート推移
つぎに、IDOMの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
月足10年チャートの推移
こちらは、月足10年チャートです。
2016年3月頃につけた高値1459円から利益率の悪化を背景に株価は大きく下落。2019年5月頃には安値の240円をつけました。ですがそこから株価は上昇トレンドで推移しており、現在は1000円目前まで迫ってきています。
YUSUKEみなさん気になるIDOMの株の買い時については後ほど解説をしていきます。
IDOMの業績は成長しているのか？
IDOMの『業績は成長しているのか？』把握をするために下記の2項目を確認していきます。
売上高の推移
- 売上高に関しては、前期は減収となるも、綺麗な右肩上がりのグラフとなっています。
- 営業利益に関しては、着実に増えてきており、前期の2023年2月期は過去最高益を更新しています。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、2019年2月期には1.1%まで減少するも、そこから反転。前期は4.5%まで戻しています。
- 当期利益率に関しても同様の推移をしており、ここ最近は徐々に回復してきています。
ここで、同業種のライバル企業「ネクステージ」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率：4.49%
- 当期利益率：3.41%
- 営業利益率：3.47%
- 当期利益率：2.49%
YUSUKE営業利益率、当期利益率ともに、ネクステージをを上回っており、まずまずの利益率ということが分かります。
IDOMの株主還元は魅力的なのか？
IDOMの『株主還元は魅力的なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
配当金の推移
- 配当金に関しては、毎期増減を繰り返してはいるものの、前期に大幅増配。今期は減配の計画も高水準を維持しています。
- 配当性向に関しては、2019年2月期に一時大きく上昇するも、前期の23年2月期は30%と全く問題のない水準です。
当期の「親会社株主に帰属する当期純利益」に対し30%程度の配当性向を目標としています。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：5.30%
- 平均値：2.23%
- 最小値：0.18%
YUSUKE現在の予想配当利回りは3.66%で、平均値を上回っており、IDOMにしては魅力的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中1期のみで実施。
- 総還元性向は、全体的にそこまで高くはなく、10年平均で59.5%と平均的な水準です。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、前期に過去最高益を更新したこともあり、4.71%まで上昇。
- ただ、過去10年間での総還元利回りの平均値は1.73%と、高配当株としてはイマイチな利回り水準かと思います。
株主優待
IDOMには株主優待はありません。
IDOMの現在の株価は割安なのか？
IDOMの『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
予想PERの推移
まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：115.4倍
- 平均値：19.9倍
- 最小値：4.7倍
YUSUKE現在の予想PERは8.2倍で、平均値を大きく下回っており、IDOMにしては比較的割安なPER水準です。
実績PBRの推移
つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：2.33倍
- 平均値：1.32倍
- 最小値：0.63倍
YUSUKE現在の実績PBRは1.39倍で、平均値近辺での推移となっており、IDOMにしては平均的なPBR水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。
IDOMの現在の株価（905円）に対して、
- PER基準(会社予想)：839円
- PER基準(アナリスト予想)：858円
- PBR基準：903円
上記のような理論株価になっています。
YUSUKEこちらを見る限り、IDOMの現在の株価は全ての理論株価を上回っており、やや割高感のある株価水準と見てとれます。
最新の割安度合いについては…
マネックス証券の銘柄スカウターを使えば、ご自身のスマホからいつでも無料で確認ができます。
唯一のデメリットはマネックス証券に口座を開設している方限定のツールという点です。ですが、5分ほどで手続きは終わりますので、この機会に開設を検討してみましょう。
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IDOMの株に対するよくあるQ＆A
それでは、IDOMの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q1 . 将来性のある企業ですか？
IDOMは将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
ここで、IDOMの株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。
- IDOMは中古車買取・販売の国内最大手の企業です。
- 配当に関しては、業績連動型ということもあり増減があるも、前期に大幅増配。
- 今期も積極的に大型新店舗を立ち上げており、店舗網拡大で小売り台数が続伸しています。
- 国内の景気悪化に伴う自動車需要の減少やカーシェアの普及。
- 需要に伴わない店舗の拡大が進むと店舗コストが重荷になる可能性も。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
YUSUKEIDOMの株は、株価を大きく下げたタイミングで高配当株ポートフォリオに組み込むのはありかと思います。
Q2 . 「今」って買い時ですか？
IDOMの株は「今」買い時だと思いますか？
結論：個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。
ちなみに、
YUSUKEボクは予想配当利回り4.0%をひとつの目安にしています！
※あくまでも個人の見解です。
IDOMの予想配当利回りが4.0%まで上がるためには、株価は829円まで下げる必要があります。
IDOMの株価は現在、直近高値の1000円から急落した後に反発をしているところで、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
Q3 . IDOMの株はどうやって買うんですか？
IDOMの株に興味があるんだけど、これら高配当株はどうやったら買えるんですか？
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています！
一番の理由は「業界屈指の格安手数料」です。
SBI証券は「ゼロ革命」と称し、国内株式の売買手数料を「無料」としており、他の証券会社ではかかるはずの売買手数料がゼロと個人投資家に最も人気のある証券会社です。
YUSUKE株式投資において「取引手数料＝無駄なコスト」ですので、出来る限りコストのかからない証券会社で取引するのがセオリーです！
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【重要】配当金で人生を豊かにするために
高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…！
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ（配当利回り：4.42%）の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます！（2023年5月29日時点）
昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
YUSUKEボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
SBI証券のS株は買付手数料が無料と言うのは勿論、何よりもアプリやwebサイトがシンプルで直感で操作が可能です！
資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える！」ということです。
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。
YUSUKE誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。
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