パナソニックの株価が安い理由について知りたい。
パナソニックの今後の買い時っていつなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
パナソニックHDの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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パナソニックHDってどんな企業?
パナソニックホールディングスは、国内トップの総合エレクトロニクスメーカーです。時価総額は約2.9兆円の大型株。個人向け電化製品・電気機械器具・住宅関連から、産業向け電子デバイス、車載機器に至る製品の開発・生産・販売・サービスをグローバルに展開。
パナソニックは何で稼いでいるのか?
それでは、パナソニックが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
パナソニックはくらし事業、オートモーティブ、コネクト、インダストリー、エナジーの5つのセグメントとなっており、その中でも暮らし事業の売上高が最も大きいです。
また、利益率を見てみるとエナジーセグメントが最も高く、営業利益率で9.70%、売上に対して営業利益の構成比は大きくなっています。加えて、海外売上高比率は約60%と海外での売上の方が大きいです。
パナソニックの業績推移
それでは、パナソニックの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、8000億円前後で横ばいでの推移が続くも、前期は約8500億円と高水準。
- 営業利益に関しては、2016年3月期以降、低調な推移となるも、最終益は過去最高益を更新しています。
最新の決算短信
- 今期25年3月期1Q終了時点で、売上高は前期比+4.5%、営業利益-7.3%、純利益-64.8%、進捗率は純利益で22.8%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株35円から今期は1株40円に増配、増配率は14.2%です。
今期は前期から純利益30.2%減の計画とイマイチも、好調な前期を除けば十分に高い水準となっており、本決算に向けてどういった決算が出てくるのか注目です。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、3%~5%の間で推移しており、前期も4.2%と平均的。
- 当期利益率に関しては、緩やかに上昇をしてきており、前期は過去10年間で最も高い5.2%となっています。
ここで、同業種のライバル企業「ソニーグループ」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:4.25%
- 当期利益率:5.23%
- 営業利益率:9.28%
- 当期利益率:7.45%
営業利益率、当期利益率ともに業界No.1のソニーグループには劣るものの、まずまずの利益水準かと思います。
パナソニックの株主還元姿勢
つづいて、パナソニックの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配するも、その後は増配基調で推移。
- 配当性向に関しては、かなり安定して推移しており、前期は18.4%と余力はまだまだあります。
連結配当性向30%を目安に、業績に応じた利益配分を基本とし安定的・継続的な配当に努める方針です。
実績配当利回りの推移
実績配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:4.29%
- 平均値:2.40%
- 最小値:1.31%
現在の実績配当利回りは2.85%で、平均値を上回っており、パナソニックHDにしては魅力的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中一度も実施なし。
- 総還元性向は、30%前後での推移が続いており、10年平均では27.8%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、株価を大きく下げた20年3月期に3%を超えるも、それ以外の年では全て3%以下。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.20%と、高配当株としては物足りない利回り水準かと思います。
パナソニックの現在の配当利回りは3.31%と、過去を見てもなかなかない利回り水準。PER10倍以下、PBR1倍割れと、個人的には割安感のある株価水準のように感じます。
株主優待
パナソニックHDには株主優待はありません。
パナソニックHDの株に対するQ&A
それでは、パナソニックの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
パナソニックは将来性のある企業ですか?
パナソニックは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- パナソニックは国内トップの総合エレクトロニクスメーカーです。
- 配当に関しては、コロナ禍で一時減配するも、増配基調で推移、配当性向も30%前後と余力は十分。
- 電池は車載向けは横ばいで推移も、産業・民生が改善。柱の家電は指定価格制度で採算が改善。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
パナソニックHDの株は、割安感のある株価水準であればポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
パナソニックの株は「今」買い時ですか?
それでは、パナソニックの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナショック時の2020年3月に安値691.7円まで株価を下げるも、その後は大きく上昇。23年9月には一時1800円を超えるも、円高の影響もあり株価は大きく下げてきています。
個人的には、予想配当利回り4.0%(株価1000円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
パナソニックHDの株はどうやって買うんですか?
パナソニックHDの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
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証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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