DM三井製糖ホールディングス（2109）

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、DM三井製糖ホールディングスの週足5年チャートです。

DM三井製糖ホールディングスの株価は、2023年に入ってから一気に上昇。2024年7月には直近高値の3510円をつけ、そこから高値圏での推移が続いています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

• 2024年3月期の売上高に関しては、砂糖セグメントが全体の82.7%と大部分を占めており、ライフ・エナジーセグメント、不動産セグメントの割合は僅かです。
• ですが、営業利益となるとその割合は増えており、不動産セグメントに至っては利益率26.31%もあります。
• 前期は砂糖セグメントの伸びが大きく、原料費・物流費等の上昇を受けた値上げの浸透が増益の要因として挙げられています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、緩やかな右肩上がりとなっており、22年3月期からは増収幅が拡大。
• 営業利益に関しては、18年3月期以降は低調な推移が続くも、今期は過去最高益を大幅に更新する計画となっています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は1Q終了時点で50.7%
• ここまでの進捗率は悪くはないように見えますが、過去の業績推移を見るに、今後の決算には注視していく必要があるかと思います。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配するも、22年3月期からは3期連続で増配中。
• 配当性向に関しては、ここ数年50%前後で推移しており、前期も49.7%と配当余力には問題ありません。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中1期のみで実施。
• 総還元性向は、自社株買いを実施した19年3月期に76.4%まで上がるも、その後は50%前後で推移。10年平均でも43.5%と余力はまだまだあります。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、大規模な自社株買いを実施した19年3月期には6%超まで上昇。
• また、前期・前々期と2期連続で4％を超えており、10年平均では3.57%と、まずまずの利回り水準かと思います。