こんにちは、YUSUKEです!
今回は、ブリヂストンについて解説をしていきます!
この記事では、
- 業績は成長しているのか?
- 収益源はなんなのか?
- 株主還元は充実しているのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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企業の概要について
世界トップのタイヤメーカーです。時価総額は約4.0兆円の大型株。
世界150以上の生産・開発拠点により、事業をグローバルに展開。(海外売上は80%以上)原材料の開発・生産拠点から販売網の川上から川下まで垂直統合を確立しています。
チャート推移
こちらは、ブリヂストンの週足5年チャートです。
ブリヂストンの株価は、コロナ禍に安値2861.5円をつけてから、綺麗な上昇トレンドを形成。株価は大きく上昇し、24年5月には上場来高値の7058円をつけました。ですが、そこから株価は20%以上下落し、節目の配当利回り4%に近づいてきています。
セグメント別業績
こちらは、タイヤ販売本数に関する資料です。
- 2023年通期のタイヤ販売本数に関しては、市販用の販売本数に対して、新車用の販売本数の方が伸びていることが分かります。
- 前期はその中でも特に日本での新車用販売本数が大きく伸びており、各車種・項目と比較をしても最も高い伸びを見せています。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
- 2023年度の売上は全セグメントで前年比プラス。ただ、営業利益となると、「米州」「欧州その他」地域で前期比マイナスとなっています。
- 利益率が最も高いのは意外にも日本で16.6%、2023年度は日本と米州での営業利益がほぼ同水準で、この2つのセグメントで大部分を占めています。
こちらは、2023年度営業利益の増減要因に関する資料です。
- 前期は売値を引き上げたことによる増益効果が最も大きく、販売数量の減少分を打ち消しています。
- また、前期は為替が円安にふれた事による増益分が620億円と、ブリヂストンの業績は為替の影響も大きく受けます。
業績の推移
こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。
- 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、前期・前々期と2期連続で過去最高を更新。
- 営業利益に関しては、15年12月期に過去最高益を記録してから更新は出来ていないものの、前期の23年12月期は高水準を維持しています。
今期予想は前期から増益の予想となってはいるものの、前回の決算では下方修正を発表。南米事業の業績悪化は想定以上とのことで、更なる下方修正も検討しておきたいところです。
四半期純利益の推移
こちらは、四半期純利益に関する資料です。
- 今期の進捗率は2Q終了時点で59.3%
- 1Qは前期から僅かに減益も、2Qは前期から大幅増益。進捗はここまで順調に進んでいるように見えますが、下期の業績には注視をしておきたいところです。
配当金の推移
こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、減配はコロナ禍の一度だけ。現在は3期連続で増配中です。
- 配当性向に関しては、40%前後で安定して推移しており、前期23年12月期も41.3%と配当余力はまだまだあります。
当該期の業績、財政状態に加え、中期的な利益見通し、投資計画、キャッシュ・フロー等を総合的に勘案して、連結配当性向40%を目安に、持続的な企業価値向上を通じて、安定的且つ継続的な配当額の向上に努めていく方針です。
自社株買いの推移
こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。
- 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
- 総還元性向は、大規模な自社株買いを実施したタイミングでは100%近くまで上昇するも、基本的には40%前後と余力は十分にあります。
- また、10年平均で見ると、総還元性向は57.7%となっており、まったく問題のない水準かと思います。
総還元利回りの推移
こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
- 総還元利回りに関しては、18年12月期には10%近くまで上昇するも、基本的には3%前後での推移。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.50%と、非常に魅力的な利回り水準かと思います。現在の予想配当利回りは3.79%で、過去10年間の実績配当利回りの平均値3.19%を上回っています。
ブリヂストンは、国内では断トツ、世界でも仏ミシュランと首位を争う世界的なタイヤメーカー。前期からは増益予想で配当は4期連続増配予想と魅力的な「12月権利確定」の銘柄かと思います。
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