大型株

【危険】高配当株の『JT』を安易に買ってはいけない3つの理由とは?買い時や将来性について徹底分析!

2023年5月23日

JTの株の業績や配当金の推移ってどうなの?
JTの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。

また、皆さんが最も気になっている、JTの株を安易に買ってはいけない3つの理由についても、詳しく解説をしていきます。

※すぐに『○○に対するボクの見解を知りたい!』という方は、【まとめ】JTの株に対する個人的見解からご覧ください!

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日本たばこ産業(通称JT)ってどんな企業?

まずはじめに、『JTがどんな企業なのか?』についての概要がこちらです。

月足10年チャートの推移

つぎに、JTの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

  • 月足10年チャートで見ると、2016年頃に高値の4850円をつけてから株価は大きく下落。
  • 2020年のコロナショック時に安値の1796.5円をつけてから株価は反発し、現在は上昇トレンドで推移しています。
  • 出来高の厚い2800円、そして3000円をブレイクし力強い値動きをしてきています。

上記チャートはTradingViewというチャート分析ツールを活用しています。数百種類のテクニカル指標を無料でチャート上に表示させることができ、カスタマイズの幅がかなり広い分析ツールです。(全世界5000万人以上の方が利用)

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業績の推移

つづいて、JTの『過去10年間の業績の推移』を確認していきます。

  • 売上高に関しては、横ばいで推移をしており、2022年12月期に大きく増収。
  • 営業利益に関しても、2022年12月期には過去最高を更新しました。

営業利益率 / 当期利益率

  • 営業利益率は常に20%以上で推移しており、16年12月期に過去10年間で最も高い27.7%を記録。
  • 当期利益率は15年12月期に21.6%を記録してからは右肩下がりで推移も、前期は復調し16.7%の純利益率です。
  • 利益率は下降気味ではあるものの、たばこ事業は国内で独占ということもあり、かなりの高利益率を維持。

キャッシュフローの推移

それでは、JTの『資金繰りに問題はないのか?』過去10年間のキャッシュフローの推移を確認していきます。

  • 営業CFに関しては、毎年プラスで推移しており問題はなし。
  • フリーCFに関しても、16年12月期にマイナスも、それ以外はプラスで推移と良好。
  • 現金・現金等価物に関しては、右肩上がりで着実に増えています。

財務状況の推移

つぎに、JTの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

  • 総資産に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで拡大傾向。
  • ただ、有利子負債も16年12月期から増加傾向となっています。
  • ですが、自己資本比率は常に45%超と特段問題はなし。22年12月期は54.1%と、前期、前々期と上昇傾向。

従業員数と生産性の推移

それでは、JTの『従業員数の推移と一人当たりの生産性』を確認していきます。

  • 従業員数に関しては、18年12月期の6万4千人から減少傾向で前期は5万3千人弱まで減りました。
  • 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値を大きく上回り前期は841万円と素晴らしい生産性です。

配当金の推移

つづいて、JTの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきます。

  • JTの配当金は右肩上がりで増加しており、過去10年間で減配はコロナ禍の一度だけ。
  • ただ、EPSは下落傾向で推移しており、配当性向も大きく上昇、前期は75.4%と比較的高い水準です。

配当方針に関して

強固な財務基盤を維持しつつ、中長期の利益成長を実現することにより、株主還元の向上を目指すことを基本方針とし、資本市場における競争力のある水準として、配当性向75%を目安とする方針。

増配率

  • 増配率に関しては、21年12月期に10%近い下落をするも、前期に30%超の大幅増配。
  • 過去10年間での平均増配率に関しては、年間で9.6%の増配とまずまずの水準。

自社株買いの推移

つぎに、JTの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

  • 自己株式取得に関しては、過去10年間中2期で実施。
  • 総還元性向は過去5年間では70%超で推移とかなりの高還元率です。

総還元利回り

  • 総還元利回りは、18年12月期頃から上昇し5%超で推移。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.56%と非常に魅力的な水準かと思います。

株主優待

JTの株主優待は、2022年12月期を最後に廃止となりました。

現在の株価は割安なのか?

JTの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

  1. 予想PERの状況
  2. 実績PBRの状況
  3. 配当利回りの推移(過去5年間)

予想PER/実績PBR/配当利回り

それでは、JTの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

  • 予想PERに関しては現在12.3倍で、過去5年間レンジで見ると、やや低い水準に位置しています。
  • 実績PBRに関しては現在1.54倍で、過去5年間レンジで見ると、こちらも中央よりもやや低い水準に位置しています。
  • さいごに、過去5年間の配当利回りの推移を見ると、最大値は8.50%、平均値は6.40%、最小値は4.67%、現在の配当利回りは6.17%です。
  • 現在は最近の株価急騰の影響もあり、平均値を少し下回った水準で推移。ですが、依然として配当利回りは6%超と魅力的な利回り水準。

上記資料の配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。

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JTの株は「いま」買い時なのか?

それでは、みなさんが最も気になるであろう、JTの株は「いま」買い時なのか?について、auカブコム証券のKabuカルテを活用して分析をしていきます。

  • JTの現在の株価は6つの項目で『売りシグナル』が出ています。
  • RSI、75日乖離率、ストキャスティクスといったテクニカル指標で売りサインが出ており、通算パフォーマンスは全て100以下とイマイチで、信頼性に欠けるシグナルかといったところ。
  • これらを踏まえて、基本的な目線は売りで、敢えて買い向かうべきタイミングではないと個人的には考えています。

上記データはauカブコム証券の無料ツール(Kabuカルテ)が、過去2年間の売買シミュレーションをもとに自動で分析をしてくれています。

ご自身で最新の情報を確認したいという方は、事前にauカブコム証券の口座を開設しておきましょう。

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auカブコム証券の「kabuスコープ」で買い時の高配当株を見つける方法

JTの株を安易に買ってはいけない3つの理由

高配当株として個人投資家に人気の高いJTの株ですが、ボクは安易に買ってはいけないと考えています。

その理由として、

  1. 全世界的なタバコ離れによる喫煙率の低下
  2. ESG視点で大口の機関投資家から敬遠されている
  3. 配当性向が70%超と高く減配リスクがある

これらの3つが理由として挙げられます。

それでは、順番に解説をしていきます。

①全世界的なタバコ離れによる喫煙率の低下

世界保健機関(WHO)によると、世界の喫煙率は2010年の27.3%から2020年には22.8%まで減少する見通しと過去に発表をしています。

また、令和元年に健康増進法に基づき、厚生労働省が実施をした調査によると現在習慣的に喫煙をしている人の割合は16.7%とのことです。

出所:厚生労働省-令和元年「国民健康・栄養調査」の結果

上記のグラフを見ると分かる通り、男性、女性ともに喫煙している人の割合は右肩下がりとなっています。

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これに加えて、日本の人口は減少しているわけなので、喫煙人口は更に減少をしていると言えるでしょう。

喫煙人口の減少は、JTの業績に直結をするので、この流れが継続する限りは事業規模は縮小していくと考えられます。

②ESG視点で大口の機関投資家から敬遠されている

ここ数年、日本だけではなく、世界的にESGを重視する風潮が高まってきています。

タバコは、健康を阻害する要因であることからESGを重視する投資家から避けられている産業です。

実際に、下記の海外の年金基金はJTからの投資撤退を宣言しています。

  • ノルウェー政府年金基金
  • KLP(ノルウェー)
  • PGGM(オランダ)
  • APG(オランダ)
  • ニュージーランドスーパーファンド

これらは日本で言うところのGPIFですので、数兆円レベルの多額の資金を運用している投資家です。

近年の株主構成の推移を見ると海外投資家の株主比率が明らかに低下していることが見て取れ、これらはJTの株価の下落要因となっています。

③配当性向が70%超と高く減配リスクがある

先ほど解説をした通り、JTの配当性向は徐々に上昇をしてきています。

理由は、

  • 配当金を徐々に増やしている
  • EPSが緩やかに下落してきている

といった点が要因です。

毎年、利益の7割以上を株主への配当に当てているわけなので、今後利益が減少してくるようなことがあれば、減配をする可能性は高いです。

ただ、利益剰余金は3兆899億円もあり、22年12月期の配当総額が3336億円なので、仮にJTの利益が10年間ゼロであったとしても、今の配当水準を維持できる計算になります。

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ですので、減配リスクはあるものの、過去に積み上げてきた豊富な資金があるということも押さえておきましょう。

【まとめ】JTの株に対する個人的見解

ここまでを踏まえて、JTに対するボクの個人的見解は、

  • JTは、営業利益率20%超と収益性が高く、過去10年間で減配はコロナ禍の一度だけ。
  • ただ、配当性向は70%超で推移しており、減配のリスクが常につきまといます。
  • それでも、過去10年間での総還元利回りの平均値は、『4.56%』と株主還元率の非常に高い銘柄です。

懸念材料としては、喫煙に関する健康上の懸念の増大や、たばこに関する国内外の法令規則による規制等の導入や変更などにより「喫煙者の数が減少していく」可能性が高いということです。加えて、たばこ税の引き上げに関しても、需要の低下に結びつく可能性があります。

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とはいえ、利益率の非常に高い国内独占のたばこ販売事業は魅力的で、減益や減配といったリスクと天秤にかけた上で判断をしたいところ。中長期的な目線で見るのは正直難しいものの、株価を大きく下げ、利回りが上昇をしたタイミングであれば魅力的な高配当株であるとボクは考えています。

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説

注意事項

こちらの記事はあくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

さいごに

高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…!

と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。

昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。

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資産形成を加速させる上でのポイントは、『贅沢をする順番を変える!』ということです。

例えば…

コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。

誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。

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