こんにちは、YUSUKEです!
今回は、本田技研工業について解説をしていきます!
この記事では、
- 業績は成長しているのか?
- 収益源はなんなのか?
- 株主還元は充実しているのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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企業の概要について
自動車世界8位・オートバイ世界1位の国際的な自動車メーカー。時価総額は約8.1兆円の大型株。
世界各地の生産・販売ネットワークにより四輪車・二輪車のグローバル供給を中核に、船外機・小型ジェット機・ロボットなど多角的に事業を展開。
チャート推移
こちらは、本田技研工業の週足5年チャートです。
本田技研工業の株価は、20年10月頃に706円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。24年3月には上場来高値の1959.5円まで上昇しています。
ですが、その後は大きく下げてきており、植田ショック後は冴えない株価が続いています。
セグメント別業績
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
- 2023年度の売上収益に関しては、四輪事業が全体の約66.7%と大部分を占めており、販売台数世界No1の二輪事業は全体の15.6%となっています。
- つぎに前年比を見てみると、23年度は全体的に伸びており、為替の影響を除いても全体でプラス15.3%と前期業績は素晴らしい結果となっています。
こちらは、所在地別売上収益に関する資料です。
- ホンダは北米での売上収益が最も大きく全体の約49.2%、その次に日本、そしてアジアと続きます。
- つぎに、営業利益の増減を見てみると、金額ベースでは北米が4000億円以上伸びており、日本、欧州も前期比でプラス。それに対して、アジアは前期比でマイナスと、2022年度に牽引したアジア圏が伸び悩んでいます。
業績の推移
こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。
- 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、前期、前々期は過去最高を更新。
- 営業利益に関しても、前期は絶好調で、過去最高を大きく更新しました。
今期は減収予想も営業益は前期から増益の予想となっており、24年3月期に引き続き、過去最高益を更新できるか注目です。
四半期純利益の推移
こちらは、四半期純利益に関する資料です。
- 今期の進捗率は1Q終了時点で39.5%
- 今期純利益は前期から若干減益の計画も、1Q終了時点では過去最高益を記録した前期を8.7%上回っています。ホンダは海外での売上が大きい自動車メーカーですので、売れ行きに加えて、これからの為替も注視していきたいところです。
配当金の推移
こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、コロナ禍で少しだけ減配をするも、前期24年3月は大幅増配。
- 配当性向に関しては、常に40%前後で推移をしており、前期は29.8%と配当余力はまだまだあります。
連結配当性向30%を目安に安定的・継続的に行うよう努めていく方針。
自社株買いの推移
こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。
- 自社株買いに関しては、過去10年間中6期で実施と積極的。
- 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、10年平均で44.1%と余力は十分にあります。
総還元利回りの推移
こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。
- 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、前期の24年3月期には6.81%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は4.64%、現在の予想配当利回りは4.40%で、配当利回りの10年平均3.10%を大きく上回ってきています。
本田技研工業の株主還元は配当だけではなく、自社株買いにも積極的で、株主優待では「オリジナルカレンダー」も貰うことが出来ます。業績は為替の影響も大きく、予想しづらい部分もありますが、PBRは1倍を大きく割れており、比較的割安感のある優良高配当株のひとつかと思います。
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