8020|兼松

YUSUKE

こんにちは、YUSUKEです!
今回は、兼松について解説をしていきます!

この記事では、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 収益源はなんなのか?
  3. 株主還元は充実しているのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

企業の概要について

兼松(8020)

非財閥系の老舗中堅総合商社。時価総額は約2300億円の中型株。
電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空の4事業分野で商品取扱やサービスを提供。現在は、IT・食品分野を中核に鉄鋼・機械・プラント・環境素材分野に経営資源を集中。

チャート推移

こちらは、兼松の週足5年チャートです。

兼松の株価は、20年3月に923円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。2000円の節目を突破してからは更に勢いが増し、24年6月頃には直近高値の2800円まで株価を伸ばしました。その後、一時株価を大きく下げるも、すぐに反発。現在は再び、直近の高値を抜きにきている状況です。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別利益に関する資料です。

  • 前期の当期利益は、前年比で大幅増益を達成。鉄鋼・素材・プラントセグメントのみ減益で、他の3セグメントは前期比増益と好調に推移しました。
  • その中でも特に、電子・デバイスの伸長が著しく、前期から61億円も増益。こちらに書いてある通り、セキュリティ対策やDX需要の高まりを背景としたネットワークおよびセキュリティ関連の案件が堅調に推移したことが主な要因として挙げられます。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

  • 売上高に関しては、2018年以降7000億円前後で推移していましたが、22年3月期から右肩上がりで推移。今期も大幅増収の計画です。
  • 営業利益に関しても、22年3月期から好調に推移しており、前期の24年3月期には過去最高益を達成しています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

  • 今期の進捗率は2Q終了時点で56.1%
  • 今期は過去最高益を記録した前期をも上回る勢いで利益を積み上げており、1Q、2Qともに前期比2桁成長を達成。下半期で利益をどこまで伸ばしていくことが出来るのか今後の決算に注目です。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

  • 配当金に関しては、この10年間減配は一度もなく、2022年3月期から3期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、比較的安定して推移しており、30%前後での推移と、配当余力はまだまだあります。
配当方針に関して

年間配当金の下限を90円と定め累進配当を実施。また、総還元性向目標を30~35%とし、当期利益の成長に応じて配当金を増額する方針。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

  • 自社株買いに関しては、過去10年間で一度も実施なし。
  • 総還元性向は、30%前後での推移が続いており、10年平均で30.8%と余力は十分です。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

  • 総還元利回りに関しては、比較的高水準で推移も、株価が上昇した前期は3.46%まで下がってしまいました。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.91%で、現在の予想配当利回りは3.87%と平均的な水準となっています。
総評

兼松は成長投資を積極的に実施し、M&AをすることでIT人材を確保していっています。これにより、半導体需要回復の遅れをカバーし、好業績に繋げています。さらに、累進配当政策を掲げており、業績によっては更なる増配も期待できます。

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YUSUKE

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YUSUKE

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