5186｜ニッタの株価は今後どうなるのか？

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、ニッタの週足5年チャートです。

ニッタの株価は、20年3月に1652円まで下げるも、その後は綺麗な上昇トレンドを形成。24年7月には直近高値の4165円まで上昇しています。ですがその後は、15％超株価を下げており、3500円を支持線として再び上昇に転じることが出来るのか注目です。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

• 25年3月期2Q時点での売上高に関しては、ベルト・ゴム、ホース・チューブの2事業で売上の大部分を占めています。ただ、営業利益となると、ベルト・ゴムが最も大きく、ニッタの稼ぎ頭はベルト・ゴムだということが分かります。

そこで、ベルト・ゴム製品事業の最新の状況を確認してみましょう。

• ベルト・ゴム製品事業は今期ここまで減収減益となっており、ベルト製品はアジア地域で電子部品向けが堅調、ゴム化成品は電子部品業界向けが堅調に推移。ただ、国内は物流向けが低調で、欧米・アジア地域で繊維業界向けが低調に推移しています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、右肩上がりで伸びてきており、今期は2019年3月期以来の過去最高収益を上げる計画。
• 営業利益に関しては、2019年3月期をピークに低調な推移が続いてはいるものの、純利益は高水準で推移しており、今期は過去最高益を更新出来るか注目です。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は2Q終了時点で58.3%
• 今期はここまで順調に推移しており、過去最高益を記録した2023年3月期を1Q、2Qともに上回っています。計画では通期100億円の目標を掲げていますが、このままのペースでいけば過去最高益の更新にも期待出来そうです。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から3期連続増配中。
• 配当性向に関しては、上昇傾向も、前期は34.8%と低く、配当余力はまだまだあります。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中5期で実施。しかも、直近の5年間は毎期自社株買いを実施しています。
• 総還元性向は、コロナ禍に大きく上昇するも、その後は50%以下で推移、10年平均で32.6%と余力は十分にあります。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、20年3月期以降は高水準で推移しており、前期24年3月期は3.73%とまずまず。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.90%、現在の予想配当利回りは3.76%で、配当利回りの10年平均2.28%を大きく上回ってきています。

読者の方からよくあるQ&A

Q. ニッタの株価は今後どうなるのか？

業績が突然悪化するかもしれないし、配当が出なくなったりする可能性もあります。

ただ、これらのリスクを勘案したうえで、ボクはニッタの株にはまだ投資をしていません。