JACリクルートメントの株価は今後どうなる?業績や配当推移から買い時を分析

JACリクルートメントの株の業績や配当金の推移ってどうなの?

JACリクルートメントの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の3つの投資判断基準で徹底分析しました。

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 配当や株主優待といった株主還元は?
  3. 現在の株価は割安なのか?

また、皆さんが気になるであろう項目に関しては、よくあるQ&Aにまとめています。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

多くの方の疑問への回答

JACリクルートメントの株は買い時だと思いますか?

結論、今は積極的には買いたいとは思いません。

YUSUKE

その理由や詳細についてはこの記事で順を追って解説をしていきます!

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目次

JACリクルートメントってどんな企業?

企業概要

JACリクルートメントは、転職希望者と求人企業を結びつける人材紹介の中堅企業です。時価総額は約1,200億円の中型株。外資系企業の日本要員や日系企業の海外要員など幹部クラスの紹介が強みで、中高額案件が多いです。成長を牽引するのは人材紹介コンサルタントで、その採用や育成の部門を強化し、研修システムも確立。

JACリクルートメントは何で稼いでいるのか?

それでは、JACリクルートメントが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

適時開示資料1を解説

こちらは、2023年12月期のセグメント別業績の資料です。

23年12月期の売上高に関しては、国内人材紹介事業が全体の約88%と大部分を占め、前年同期比で最も伸びています。

つぎにセグメント別利益について見ていくと、売上高から一転、国内人材紹介事業が全体の98%を占めており、利益のほぼ全てを稼いでいます。

適時開示資料2を解説

こちらは、業種別売上高の状況に関する資料です。

こちらに書いてある通り、IT業界は一部クライアントで採用抑制があり昨年比減ではあるものの、それ以外の業界は昨年比13%~22%増と好調に推移しています。

過去のチャート推移

つぎに、JACリクルートメントの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

月足10年チャートの推移

出所:楽天証券 – マーケットスピード2
チャート推移を解説

こちらは、月足10年チャートです。

2014年5月の安値123円から株価は右肩上がりで上昇。2019年の5月頃に上場来高値の816.2円をつけるもコロナ禍で株価を大きく下げました。

ですが、そこから着実に株価を伸ばしてきており、再度上場来高値を更新することが出来るか注目です。

YUSUKE

みなさん気になるJACリクルートメントの株の買い時については後ほど解説をしていきます。

JACリクルートメントの業績は成長しているのか?

JACリクルートメントの『業績は成長しているのか?』把握をするために下記の2項目を確認していきます。

  1. 売上高の推移
  2. 利益率の推移

売上高の推移

  • 売上高に関しては、綺麗な右肩上がりのグラフとなっており、2023年12月期には過去最高を更新。
  • 営業利益に関しても、前期に引き続き過去最高益を更新しており、堅調に推移しています。

利益率の推移

  • 営業利益率に関しては、ピーク時からはやや劣るも、25%前後での推移と高水準。
  • 当期利益率に関しては、コロナ禍で一時10%を割るも、それ以外の年は15%以上での推移となっています。

ここで、同業種のライバル企業「エン・ジャパン」の利益率と比較してみましょう。

JACリクルートメント
  • 営業利益率:23.83%
  • 当期利益率:17.34%
エン・ジャパン
  • 営業利益率:6.27%
  • 当期利益率:3.98%
YUSUKE

営業利益率、当期利益率ともに、エン・ジャパンを大きく上回っており、かなり魅力的な利益率ということが分かります。

JACリクルートメントの株主還元は魅力的なのか?

JACリクルートメントの『株主還元は魅力的なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

  1. 配当金の推移
  2. 自社株買いの推移
  3. 株主優待

配当金の推移

  • 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配するも、増配基調で推移しており、2022年12月期から2期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、18年12月期以降は60%以上で推移しており、比較的高水準となっています。
配当方針に関して

将来の事業展開と経営基盤強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を実施していくことを基本としています。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

  • 最大値:8.71%
  • 平均値:3.99%
  • 最小値:2.06%
YUSUKE

現在の予想配当利回りは3.30%で、平均値を少し下回っており、JACリクルートメントにしては少し物足りない利回り水準です。

自社株買いの推移

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中2期で実施。
  • 総還元性向は、緩やかに上昇をしてきており、10年平均で82.8%と比較的高水準となっています。

総還元利回り

  • 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、2018年12月期以降は3%超で推移。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.38%と、まずまずの利回り水準かと思います。

株主優待

JACリクルートメントには株主優待はありません。

JACリクルートメントの現在の株価は割安なのか?

JACリクルートメントの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。

  1. 予想PERの推移
  2. 実績PBRの推移
  3. 理論株価

予想PERの推移

まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、

  • 最大値:48.4倍
  • 平均値:21.1倍
  • 最小値:9.3倍
YUSUKE

現在の予想PERは16.0倍で、平均値を少し下回っており、JACリクルートメントにしてはやや割安なPER水準です。

実績PBRの推移

つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、

  • 最大値:10.03倍
  • 平均値:6.08倍
  • 最小値:2.38倍
YUSUKE

現在の実績PBRは6.31倍で、平均値近辺での推移となっており、JACリクルートメントにしては平均的なPBR水準です。

理論株価

それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。

JACリクルートメントの現在の株価(681円)に対して、

  • PER基準(会社予想):782円
  • PBR基準:711円

上記のような理論株価になっています。

YUSUKE

こちらを見る限り、JACリクルートメントの現在の株価は全ての理論株価を下回っており、比較的割安感のある株価水準と見てとれます。

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JACリクルートメントの株に対するよくあるQ&A

それでは、JACリクルートメントの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

注意事項

こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

Q1 . 将来性のある企業ですか?

JACリクルートメントは将来性のある企業だと思いますか?

結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

ここで、JACリクルートメントの株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。

JACリクルートメントの魅力
  • JACリクルートメントは高利益率を誇る人材紹介の中堅企業です。
  • 配当に関しては、増配傾向で推移しており、2期連続で増配中。
  • 成長を牽引するのは人材紹介コンサルタントで、その採用や育成の部門を強化し、研修システムも確立されています。
  • 構造的な労働力を背景に、日系企業全般の求人需要は歴史的高水準。
JACリクルートメントの懸念材料
  • 求人減少が売上に直結するため、国内の経気動向に左右される。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

YUSUKE

JACリクルートメントの株は、高配当株ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。

Q2 . 「今」って買い時ですか?

JACリクルートメントの株は「今」買い時だと思いますか?

結論:個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。

ちなみに、

YUSUKE

ボクは予想配当利回り4.0%をひとつの目安にしています!

※あくまでも個人の見解です。

出所:楽天証券 – マーケットスピード2

JACリクルートメントの予想配当利回りが4.0%まで上がるためには、株価は650円まで下げる必要があります。

JACリクルートメントの株価は現在、直近高値近辺での推移が続いており、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

Q3 . JACリクルートメントの株はどうやって買うんですか?

JACリクルートメントの株に興味があるんだけど、これら高配当株はどうやったら買えるんですか?

高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。

高配当株のお得な買い方の手順4STEP
  1. 手数料の安い証券会社に口座を開設する
  2. 開設した口座に入金する
  3. 銘柄を検索し、買付注文を入れる
  4. 購入完了

証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。

といった質問をよく頂きます。

ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています!

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と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。

ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ(配当利回り:4.42%)の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます!(2023年5月29日時点)

昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。

YUSUKE

ボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。

【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/

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資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える!」ということです。

具体的に解説をすると…、

コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲みに行ったりすることが出来るようになります。

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誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。

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現役FPが高配当株の選び方を伝授

良いタイミングで売買する
高配当株の買い時と売り時7パターン

❸ 入金力を上げる
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