三菱重工業（7011）

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、三菱重工業の週足5年チャートです。

三菱重工の株価は、コロナ禍の20年10月頃には1株218.1円でしたが、今ではそこから約10倍に。国策関連銘柄として長い期間注目をされ続けており、依然として強い値動きが続いています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

• 2023年度の受注高、売上収益は航空・防衛・宇宙セグメントが最も伸びており、日本政府の防衛力の抜本的強化の方針を受け、業績は好調に推移しています。

• こちらにも書いてある通り、防衛・宇宙セグメントは、スタンド・オフ防衛能力に関する案件をはじめ、複数の大型案件を受注。
• 売上収益も前年度に比べ、航空機、飛昇体、艦艇、特殊機械の売上が伸びてきています。

業績の推移

こちらは、売上高・経常利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、20年3月期まで横ばいで推移し、コロナ禍で大きく減収。ですが、そこから増収へと転じ、前期は過去最高を大きく更新しました。
• 経常利益に関しては、20年3月期に一時赤字に転落するも、翌年からは増益傾向。こちらも売上高同様に、前期24年3月期には過去最高益となっています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は1Q終了時点で27.1%
• 過去3年間で最も高い純利益を挙げています。三菱重工の過去の推移を見るに、本決算の4Qに大きな利益を計上する傾向にあり、本決算に向けてどういった決算が出てくるのか注目です。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、21年3月期に大幅減配も、そこからは3期連続で増配中。
• 配当性向に関しては、30%～60%の間で推移しており、前期は30.4%と余力はまだ十分にあります。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中一度も実施なし。
• 総還元性向は、10年平均で44.5%となっており、余力は問題ありません。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、株価が220円まで下落した2020年に5%超の利回りをつけるも、その後は3％以下で推移、株価を大きく伸ばした前期には1.38%まで下がっています。