
1株170円前後で買えるNTTの株って長期保有に向いていますか…?



最近、NTTの株価が下落基調だけど、長期的な目線でこのまま持ってても大丈夫…?
本記事の信頼性
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この記事は、株式投資歴13年目の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに作成しています。



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NTTってどんな企業?


NTTは、国内最大手の通信事業グループです。時価総額は約14.6兆円の大型株。国内外950社、従業員数33万人以上のNTTグループを統括する持株会社です。情報サービス分野を中心に海外企業の買収にも積極的に取り組んでいます。
NTTは何で稼いでいるのか?
それでは、NTTが『何で稼いでいるのか?』IR資料をもとに簡単にまとめてみました。


こちらは、2022年3月期の情報をもとにまとめられた最新のアニュアルレポートです。
売上高に関しては、総合ICT事業(携帯電話事業、国内電気通信事業等)の売上が41.7%と最も大きな割合を占め、その次がグローバル・ソリューション事業で全体の25.6%の割合となっています。
ただ、営業利益の内訳となると、総合ICT事業が59.7%、地域通信事業が24.5%と売上に対して、営業利益に占める割合が増えており、利益率が他の事業と比べて高いということが見て取れます。
ちなみに、ここには書いてはありませんが、NTTは海外にも事業を展開しており、前期の海外売上高比率は19.9%と年々伸びています。


こちらは、2023年度のセグメント別の業績予想です。
前期化から減収の予想も、営業利益は前期比6.6%増の予想、その中でも特に総合ICT事業が大きく伸びる計画となっており、稼ぎ頭の携帯電話事業がNTTを牽引しています。
過去のチャート推移
つぎに、NTTの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
月足10年チャートの推移


10年前の2013年10月頃は株価49.8円だったものの、そこから株価は右肩上がりで成長。
現在は上値を更新し続けています。
週足3年チャートの推移


直近の値動きを週足3年チャートで確認をすると、2020年10月頃の安値85.1円から株価は2倍以上に成長。
現在は調整を繰り返しながら、上値を更新し続けている状況です。



みなさん気になるNTTの株の買い時については後ほど解説をしていきます。
NTTの株価下落の理由について
上記のチャートを見ると分かる通り、株式分割を実施した2023年6月29日につけた高値178.9円から一時157.6円まで約12%も株価が下落しました。
これらの要因は主に下記の2つの要因が考えられます。
- 伸び続けていた株価の一時調整
- 日本政府が保有するNTT株の売却を検討
これらの影響による株価下落は限定的も、実際に日本政府がNTT株を全て売却するとなると、大きな売り圧力(財務大臣の持ち株比率:32.25%)となりますので、この問題については今後も注視していきたいところです。


業績は成長しているのか?
NTTの『業績は成長しているのか?』把握をするために下記の2項目を確認していきます。
売上高の推移


- 売上高に関しては、緩やかではあるものの右肩上がりで伸び続けており、2018年3月期から6期連続で増収と過去最高を更新し続けています。
- 営業利益に関しても、同様に伸び続けており、過去最高益を更新し続けています。
利益率の推移


- 営業利益率は年々伸びており、22年3月期には過去10年間で最も高い14.5%を記録。
- 当期利益率も緩やかに上昇をしてきており、14年3月期の5.4%⇒前期の23年3月期には9.2%まで上昇をしています。
ここで、同業種のライバル企業「KDDI」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:13.92%
- 当期利益率:18.97%
- 営業利益率:18.97%
- 当期利益率:11.94%



営業利益率、当期利益率ともにKDDIに劣ってはいますが、その分NTTは通信事業以外の多角化に積極的です。
株主還元は魅力的なのか?
NTTの『株主還元は魅力的なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
配当金の推移


- NTTの配当金は、2012年3月期から12期連続増配中。
- EPSも増減はあるものの、着実に増え続けています。
- 配当性向は、ほとんど変わらずに横ばいで推移しており、前期は33.9%と低く、配当余力はまだまだあります。
継続的な増配の実施を基本的な考え方とし、自己株式取得についても機動的に実施することで資本効率の向上を図っていく方針。
予想配当利回りの推移


予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:4.42%
- 平均値:3.31%
- 最小値:2.65%



現在の実績配当利回りは2.67%で、平均値を下回っており、NTTにしてはイマイチな利回り水準です。
自社株買いの推移


- 自己株式取得に関しては、過去10年間中9期で実施と積極的。
- 総還元性向は、14年3月期、19年3月期、21年3月期と100%前後も、それ以外の年は70%以下で推移しています。
総還元利回り


- 総還元利回りは、自社株買いを積極的に実施していることもあり、全体的に高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は6.11%と非常に魅力的な水準かと思います。
株主優待
こちらは、NTTの株主優待です。





NTTの株主優待は、100株以上(約1.6万円分)保有の株主に対して、「dポイント」が保有年数に応じて贈呈されます。
NTTが株主優待を廃止しない理由とは?
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。



ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、NTTの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容(金額)も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。


NTTの現在の株価は割安なのか?
NTTの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
予想PERの推移


それでは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値:12.9倍
- 平均値:11.1倍
- 最小値:9.0倍



現在の予想PERは12.2倍で、平均値を上回っており、NTTにしては比較的割高な水準です。
実績PBRの推移


つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値:1.75倍
- 平均値:1.29倍
- 最小値:0.85倍



現在の実績PBRは1.71倍で、平均値を大きく上回っており、NTTにしては比較的割高な水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。


NTTの現在の株価(180円)に対して、
- PER基準(会社予想):166円
- PER基準(アナリスト予想):168円
- PBR基準:171円
上記のような理論株価になっています。



こちらを見る限り、NTTの現在の株価は全ての理論株価を上回っており、かなり割高感のある株価水準と見てとれます。
最新の割安度合いを効率的にチェックしたいという方には、マネックス証券の銘柄スカウターがおすすめです。
NTTの株に対するよくあるQ&A
それでは、NTTの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q1 . 将来性のある企業ですか?



NTTは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
NTTの魅力について
- NTTの業績は安定成長を続けており、我々が生活を送るうえでなくてはならない通信インフラ企業です。
- 配当に関しては、12期連続増配中で配当性向も40%以下と余力も十分。
- 政府において、デジタル実装を通じた地域活性化を推進する「デジタル田園都市国家構想」が掲げられるなどNTTにとっては追い風。
これらに加えて、
本業の携帯電話事業は絶好調で、国内No.1の契約回線数はNTTの業績を安定成長させている最大の要因です。
また、長年培ってきたNTTブランドは強固で、通信業界では揺るぎない地位を確立しています。
NTTの懸念材料について
- 同業他社との料金競争などNTTを取り巻く市場環境では競争が激化。
- 勝ち残るための設備投資や研究開発費などのコストがかさみ、単価の下落もあって利益を圧迫する可能性も。
これらを踏まえて、ボクの個人的見解は…、



NTTは業績が安定しており、利益率も非常に高く、12期連続増配はとても魅力的。
ボクにとっては高配当株ポートフォリオから外すことは出来ないエース級の銘柄です。


Q2 . 「今」って買い時ですか?



NTTの株は「今」買い時だと思いますか?
結論:個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。
ちなみに、



ボクは予想配当利回り3.2%をひとつの目安にしています!
※あくまでも個人の見解です。


NTTの予想配当利回りが3.2%まで上がるためには、株価は156円まで下げる必要があります。
NTTの株価は現在、直近高値を更新中で、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。


Q3 . NTTの株はなぜ安いのですか?
NTTの『株価が安い(低い)理由』のひとつは、より多くの個人投資家が買えるように、株式をたくさん発行しているからです。
そもそも、会社の価値は時価総額であって株価ではありません。
NTTの時価総額は約14兆6,500億円で発行株式数は約905.5億株(2023年8月9日時点)です。
この会社の価値である時価総額を発行株式数で割った値が株価になります。
14兆6,500億円÷905.5億株=161.7円(株価)
つまり、発行株式数が905.5億株も発行をされているから株価が161円と安いわけであって、仮に10分の1の90.5億株しか発行をされていなければ株価は1617円になるわけです。
NTTの株価が安い(低い)メリット
NTTの株価が安いことのメリットとして、私たち投資家にとっては株価が安いことで売買をしやすくなります。
また、企業側としても、株価が高ければ買えなかった層の投資家からも資金を調達することができるので、より多くの資金が集まる可能性が高いです。
ただその反面、株価が安いことで質の良くない投資家も多くなる傾向にもあるので注意が必要です。
Q4 . 高配当株はどうやって買うんですか?
高配当株の買い方の手順はこちらです。
- 証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了



証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています!
一番の理由は「業界屈指の格安手数料」です。
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株式投資において「取引手数料=無駄なコスト」ですので、出来る限りコストのかからない証券会社で取引するのがセオリーです!
【重要】高配当株投資の攻略法について



高配当株を買って将来的には配当金だけで生活をしたい…!
と考えているものの、
今はまだ資金が少ない…という方のために、高配当株投資の攻略法をお伝えします。
これら3つを愚直に伸ばし続けることです。
そして、これら3つの中でも特に重要なのが『入金力を鍛える』ことです。
- 運用額10万円の3%は3,000円
- 運用額1,000万円の3%は30万円
こちらを見て頂くと分かる通り、運用金額が小さいうちは「どんなに良い銘柄を選ぼうが」「どんなに良いタイミングで売買しようが」生活が大きく変わるほどの違いは生じません。
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