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【今後の見通し】KDDIの株は買うべきなのか?業績や株価、配当金の推移から徹底分析!

2023年3月21日

KDDIの株の業績や配当金の推移ってどうなの?
KDDIの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?

この記事では、皆さんのこのようなお悩みにお応えし、以下の6つの投資判断基準から徹底的に分析をしました。

また、皆さんが気になっている、KDDIの株は買うべきなのかについても、詳しく解説をしていきます。

※すぐに『KDDIに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】KDDIの買い時についてからご覧ください!

動画で見たい方はこちら

参考一生非課税!新NISA制度で買うべき高配当株はこの3銘柄

KDDIってどんな企業?

KDDIのことをよく知らない…という方のために、『KDDIがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

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週足チャートの推移

KDDIの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

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  • 週足チャートで見ると、2016年頃から2021年前半まで株価はレンジで推移。
  • コロナショックで下落した後、携帯料金引き下げを先導していた菅義偉氏が内閣総理大臣になったことで株価は再度下落。
    ⇒その後は綺麗な上昇トレンドで推移。
  • 2022年5月頃に直近高値の4636円をつけた後に株価は下落。
    ⇒現在はペナントを形成しており、反転上昇できるか注目。

業績の推移

KDDIの『過去10年間の業績の推移』を確認していきましょう。

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  • 売上高は2016年3月期を除いて、毎年増収と着実に成長。純利益は2013年3月期以降は毎年に前期比増益と素晴らしい業績。
  • 利益率に関しては、13年3月期から右肩上がりで推移。純利益率は13年3月期の6.6%から前期は12.3%と大きく伸長。

主要な取扱商品の一覧

KDDIが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。

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  • 売上高が最も大きいのはパーソナルセグメントで80.6%を占める。
  • 利益率に関しては、全体的に高く、パーソナルセグメントが18.53%、ビジネスセグメントが17.84%と高利益率。
  • また、海外売上高比率に関しては、情報がなかったものの、ミャンマーやモンゴルでも通信事業を展開。

今期進捗状況

KDDIの『今期の業績は順調なのか?』過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

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  • 今期経常利益の進捗率に関しては、現状目標を非開示としています。
  • ⇒ただ、純利益の目標値は前期比プラス2.3%に設定。
  • 1Qは前期比+0.1%も、2Qは前期比-5.4%、3Qは前期比-7.0%と過去最高純益を記録した前期を大きく下回っている状況。
  • 過去3年間の傾向を見ると、4Qでの経常利益が最も小さくなる傾向にあるので、今期の目標達成は厳しいか。

キャッシュフローの推移

KDDIの『資金繰りに問題はないのか?』過去5年間のキャッシュフローの推移を確認してきましょう。

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  • 営業CF、フリーCFともに常にプラスで推移しており良好。
  • 現金・現金等価物は毎年着実に増加。
  • 営業CFMは前期、前々期と30%前後で推移しており素晴らしい水準。

財務状況の推移

KDDIの『財務状況は問題がないのか?』過去10年間の財務状況の推移を確認していきましょう。

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  • 総資産、自己資本ともに右肩上がりで拡大傾向。有利子負債は増減を繰り返しながら微増。
  • 自己資本比率は45%前後で推移しており全く問題なし。

従業員数と生産性の推移

KDDIの『従業員数と生産性はどうなのか?』を確認していきましょう。

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  • 業員数は一度も減ることなく、毎年1500人から3000人超増加。
  • 従業員の生産性をあらわす1人当たりの純利益は、上場企業の中央値を大きく上回り常に1000万円超と素晴らしい水準。

配当金の推移

KDDIの『過去10年間の配当金の推移』を確認していきましょう。

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  • KDDIは、2003年3月期から驚異の20期連続増配中。
    ⇒さらに、配当性向は常に40%前後で推移と、配当余力は十分。
  • 増配率に関しては、過去5年間で47.1%増も、増配率は下降気味。

配当方針に関して

「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指す方針。

自社株買いの推移

KDDIの『過去10年間の自社株買いの推移』を確認していきましょう。

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  • 自己株式の取得に関しては、過去10年間中6期で実施。
  • 総還元利回りは、前期は5.19%、前々期は8.62%と非常に高い還元率。
    ⇒過去10年間での総還元利回りの平均値は4.39%。

株主優待

KDDIの株主優待がこちらです。

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企業のページで詳細を確認  ≫

ワンポイント
KDDIの株主優待は、カタログギフトです。100株以上(約40万円分)保有の株主に対して、3,000円相当のカタログギフトがもらえます。また、5年以上継続保有の株主に対しては、長期保有特典としてカタログギフトの金額がUP。

KDDIが株主優待を廃止しない理由とは?

オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。

優待は機関投資家や外国人株主にとってメリットが薄い、などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。

ただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増え、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。

その点、KDDIの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容(金額)も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いとボクは考えています。

現在の株価は割安なのか?

KDDIの『現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?』把握をするために下記の5項目を確認していきます。

  1. 予想PERの状況
  2. 実績PBRの状況
  3. 配当利回りの推移(過去5年間)
  4. 目標株価
  5. アナリストの評価

予想PER/実績PBR/配当利回り

KDDIの『現在の株価水準は割安なのか?』を確認していきましょう。

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  • 予想PERに関しては現在12.9倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、ともにほぼ中央に位置。
  • 実績PBRに関しては現在1.76倍で、過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見ると、こちらもほぼ中央に位置。
  • 過去5年間の予想配当利回りの推移を見ると、最大値は4.52%、平均値は3.64%、最小値は2.88%、現在の配当利回りは3.32%。
    ⇒直近高値をつけてから株価は下落してきており、配当利回りは上昇し平均値近辺での推移。

上記資料の予想配当利回りの推移や、予想PER、実績PBRのレンジ位置で割安度合いを確認したいという方は、マネックス証券の銘柄スカウターをご利用ください。

目標株価 / アナリストの評価

KDDIの目標株価 / アナリストの評価を確認していきましょう。

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  • 過去3カ月間に20名のアナリストが日本電信電話の株価を評価しており、目標株価は『現在の株価から+13.56%の4615円』で『買い』の評価。

上記資料のアナリストの評価や、テクニカル指標の状況をもとに投資タイミングを検討したいという方は、TradingViewの銘柄詳細を確認してみてください。

【個人的見解】KDDIの買い時について

ここまでを踏まえて、KDDIに対するボクの個人的見解は、

  • KDDIは業績好調な連続増配株のひとつ。
  • 配当性向は40%前後で推移しており、配当余力も十分にある。
  • 直近高値をつけてから株価は下落してきており、配当利回り3%割れから緩やかに上昇中。

懸念材料としては、業績の伸びは鈍化傾向で増配率も小さい。これから大きく成長していくことは考えにくいと思います。

YUSUKE
とはいえ、20期連続増配に加えて、自社株買いや株主優待と、株主還元に積極的な企業ですので最低でも100株は保有しておきたい銘柄とボクは考えています。

参考【日本電信電話 vs KDDI】優良高配当株を徹底比較!

参考【重要】高配当株の買い時はこの7パターン!タイミングの見極め方についても解説

注意事項

あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

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