TOYOTIREの今後の株価について知りたい。
TOYOTIREの将来性ってどうなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
TOYOTIREの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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TOYOTIREってどんな企業?
TOYOTIREは、国内4位のタイヤメーカーです。時価総額は約3,600億円の中型株。自動車タイヤ、自動車ゴム製品の製造・販売を営む。乗用車用タイヤを中核に、ライトトラック用タイヤ、トラック・バス用タイヤをフルラインで生産。
TOYOTIREは何で稼いでいるのか?
それでは、TOYOTIREが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
2023年度の売上高に関しては、タイヤセグメントが91.4%、自動車部品セグメントが8.6%、対前年度比ではプラス11.2%と好調に推移しています。
営業利益に関しては、対前年度比で74.6%と大幅増益、要因としては、海上輸送費や為替など外部環境が大きく関係してきています。
TOYOTIREの業績推移
それでは、TOYOTIREの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、コロナ禍に一時落ち込むも、3期連続で増収、2期連続で過去最高を更新。
- 営業利益に関しては、前期に外部環境の影響もあり、8期振りに過去最高益を更新しました。
最新の決算短信
- 今期24年12月期1Q終了時点で、売上高は前期比-1.2%、営業利益+78.2%、経常利益+101.8%、純利益+111.9%、進捗率は純利益で51.2%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株100円から今期は1株105円に増配、増配率は5.0%です。
今期は前期から純利益27.9%減の計画となってはいるものの、1Q時点では好調に推移しており、通期計画は保守的なように感じます。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、10%前後での推移が続いており、前期は13.9%まで上昇。
- 当期利益率に関しては、16年12月期に赤字を記録してから、徐々に改善してきており、前期は過去10年間で最も高い13.1%まで上昇しました。
ここで、同業種のライバル企業「ブリヂストン」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:13.91%
- 当期利益率:13.07%
- 営業利益率:11.14%
- 当期利益率:7.68%
営業利益率、当期利益率ともに、業界トップのブリヂストンを大きく上回っており、魅力的な利益率ということが分かります。
TOYOTIREの株主還元姿勢
つづいて、TOYOTIREの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、過去10年間で一度も減配はなく、2021年12月期から3期連続増配中。
- 配当性向に関しては、17年12月期以降は安定して推移しており、前期は21.3%と余力は十分にあります。
業績連動と安定性とを両立させた利益還元の実施を基本方針とし、配当性向30%以上を軸に株主資本配当率等を総合的に勘案し長期安定配当を目指す方針。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:5.48%
- 平均値:3.33%
- 最小値:1.86%
現在の予想配当利回りは4.27%で、平均値を大きく上回っており、TOYOTIREにしては魅力的な利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間で一度も実施なし。
- 総還元性向は、17年12月期以降は安定して推移しており、余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、徐々に上昇をしてきており、この3年間は4%超と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.16%と、まずまずの利回り水準かと思います。
TOYOTIREの株主還元は、配当での株主還元が基本ですが、ここ数年の利回りは好業績を背景に、魅力的な利回り水準となっています。
株主優待
TOYOTIREには株主優待はありません。
TOYOTIREの株に対するQ&A
それでは、TOYOTIREの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
TOYOTIREは将来性のある企業ですか?
TOYOTIREは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- TOYOTIREは国内4位のタイヤメーカーで他社と比較をしても高い利益水準を維持。
- 配当に関しては、過去10年間で減配は一度もなく、3期連続増配中。
- 柱の北米は安価なアジア品流入も好採算の大口径タイヤで稼ぐ。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
TOYOTIREの株は、割安感のある株価水準であれば、ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
TOYOTIREの株は「今」買い時ですか?
それでは、TOYOTIREの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナ禍で安値941円をつけ、そこから株価は上昇、一時調整をした後、24年5月頃には直近高値の2997円をつけています。
ですが、そこから株価は緩やかに下げてきており、配当利回りは徐々に上がってきています。
個人的には、予想配当利回り5.0%(株価2100円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
TOYOTIREの株はどうやって買うんですか?
TOYOTIREの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
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- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
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