5334|日本特殊陶業

YUSUKE

こんにちは、YUSUKEです!
今回は、日本特殊陶業について解説をしていきます!

この記事では、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 収益源はなんなのか?
  3. 株主還元は充実しているのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

企業の概要について

日本特殊陶業(5334)

自動車用スパークプラグで世界トップの会社。時価総額は約1.0兆円の大型株。
自動車部品、セラミック製品、医療関連製品の製造・販売を営む。自動車関連製品は高シェアで好収益を誇るも、売上高の約8割を内燃機関関連が占める点はEV化が進む中で長期的には課題。

チャート推移

こちらは、日本特殊陶業の週足5年チャートです。

出所:TradingView

日本特殊陶業の株価は、20年3月頃に1249円まで下げるも、その後は右肩上がりで推移。24年4月には上場来高値の5362円まで上昇しています。その後に株価は一時40%近く下げるもすぐに反発。現在は上昇に転じており、再び上場来高値の更新を狙っています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

  • 24年3月期の売上収益に関しては、プラグ事業の割合が最も大きく、その次にセンサ事業、そしてセラミック事業となっています。
  • ここで日本特殊陶業の収益源であるプラグ事業について深堀りしてみると、新車組付け用製品は、日本で販売数量が増加したものの、欧州における汎用機向けや中国での当社顧客の自動車生産台数が減少したことにより、販売数量は前期並み。その一方で、価格転嫁を進めたことで、金額ベースでは前期比増収へと持ち上げてきています。

こちらは、日本特殊陶業の作っている商品に関する資料です。

  • 日本特殊陶業がどういった商品を作っているのかイマイチ分からないという方も多いかと思います。日本特殊陶業のスパークプラグは世界No.1で、エンジンを動かす重要な役割を果たしており、このプラグがなければ自動車は走ることが出来ません。
  • そして、このセンサはエンジンを安全で効率的に動かすために振動や排気ガスをセンシングする自動車の中枢部品です。このように日本特殊陶業は自動車関連の商品を中心に製造・販売しています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

  • 売上高に関しては、右肩上がりで伸び続けており、2018年3月期から7期連続で増収と過去最高を更新し続けています。
  • 営業利益に関しては、2019年3月期から3期連続で減益となるもすぐに反転。2022年3月期から3期連続で過去最高益を更新してきています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

  • 今期の進捗率は2Q終了時点で53.1%
  • 過去最高益を更新した前期を1Q、2Qともに上回っており、今期はここまで好調に推移。このままのペースで下期も進むことが出来れば、今期も過去最高益を更新できそうです。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

  • 配当金に関しては、増配と減配を繰り返しながらも右肩上がりでの推移が続いています。
  • 配当性向に関しては、徐々に上昇をしてきてはいますが、前期の配当性向は40.0%と、配当余力はまだまだあります。
配当方針に関して

親会社所有者帰属持分配当率(DOE)4%程度を下限とする安定配当部分と配当性向10%程度を目標とする業績連動部分を組み合わせて、安定的な配当を目指す方針。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
  • 総還元性向は、年によってムラがあるものの、10年平均では43.0%と余力は十分にあります。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

  • 総還元利回りに関しては、着実に上昇をしてきており、23年3月期には6.06%まで上昇。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.63%、現在の予想配当利回りは3.54%で、配当利回りの10年平均3.08%を大きく上回ってきています。
総評

日本特殊陶業は業績好調な高配当銘柄のひとつ。この1年間で株価を大きく上げたこともあり、若干利回りを下げたものの、東芝の子会社を買収するなど来期以降も業績には期待が出来そうです。

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YUSUKE

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