コンコルディアの株の業績や配当金の推移ってどうなの？
コンコルディアFGの株に興味があるんだけど、今の株価は割安？
本記事の信頼性
この記事は、株式投資歴13年目で元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに作成しています。
多くの方の疑問への回答
- コンコルディアFGの株は買い時だと思いますか？
-
結論、今は積極的に買いたいとは思いません。
YUSUKEその理由や詳細についてはこの記事で順を追って解説をしていきます！
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コンコルディアFGってどんな企業？
コンコルディアFGは、横浜銀・東日本銀・神奈川銀を傘下とする大手地銀グループです。時価総額は約8,000億円の中型株。横浜銀行は単独での預金・総資産地銀第1位。東日本銀行との統合シナジー効果を追求するだけでなく、千葉銀行やきらぼし銀行とも連携し、収益力の強化に取り組んでいます。
コンコルディアFGは何で稼いでいるのか？
それでは、コンコルディアFGが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、2023年3月期の当期純利益の増減要因に関する資料です。
23年3月期の純利益に関しては、法人・個人ともに貸出資金の収益が好調。また、国内役務取引も堅調に推移し増益となっています。ですが、外債のロスカットがマイナス186億円と利益を圧迫。ただ、全体で見ると前期比増益と堅調に推移しています。
銀行単体で見ると、横浜銀行は大幅増益、東日本銀行は減益と、両社明暗がはっきりと出ています。
過去のチャート推移
つぎに、コンコルディアFGの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
月足10年チャートの推移
こちらは、月足10年チャートです。
2016年4月に上場してから株価は右肩上がりで推移。2018年1月頃に上場来高値の740円をつけた後に株価は下落、コロナショック時の2020年3月には上場来安値の256円まで株価を下げました。
ですがその後、株価は上昇し、現在は上場来高値近辺まで株価を伸ばしてきています。
YUSUKEみなさん気になるコンコルディアFGの株の買い時については後ほど解説をしていきます。
コンコルディアFGの業績は成長しているのか？
コンコルディアFGの『業績は成長しているのか？』把握をするために下記の2項目を確認していきます。
売上高の推移
- 売上高に関しては、2017年3月期の3295億円から右肩下がりとイマイチ。
- 経常利益に関しても、2017年3月期をピークに下降気味で、低調な推移が続いています。
利益率の推移
- 経常利益率に関しては、コロナ禍で一時悪化するも、常に25%前後で推移しており高水準。
- 当期利益率に関しても、非常に高い利益率となっており、利益率だけ見ると魅力的な水準です。
ここで、同業種のライバル企業「千葉銀行」の利益率と比較してみましょう。
- 経常利益率：25.52%
- 当期利益率：17.94%
- 経常利益率：31.25%
- 当期利益率：21.65%
YUSUKE経常利益率、当期利益率ともに、千葉銀行の方が高く、コンコルディアも高い利益率ではありますが、それ以上に千葉銀行の方が魅力的な利益率となっています。
コンコルディアFGの株主還元は魅力的なのか？
コンコルディアFGの『株主還元は魅力的なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2021年3月期から3期連続増配中。
- 配当性向に関しては、安定して推移しており、基本的には40％前後での推移となっています。
累進的配当を基本とし、株主還元の充実に努める方針です。また、配当性向は40％程度を目安とし、自己株式の取得については柔軟かつ機動的に実施する方針です。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：5.95%
- 平均値：4.00%
- 最小値：3.03%
YUSUKE現在の予想配当利回りは3.18%で、平均値を大きく下回っており、コンコルディアFGにしてはイマイチな利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去7年間中5期で実施と積極的。
- 総還元性向は、徐々に上昇をしてきてはいるものの、7年平均で52.7%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、上場以来3.0％以上をキープしており、前期の23年3月期は4.82%と高還元。
- また、過去7年間での総還元利回りの平均値は5.02%と、非常に魅力的な水準かと思います。
株主優待
YUSUKEコンコルディアFGの株主優待は、500株以上（約34.6万円分）保有の株主に対して、「2,000円相当のはまPay残高」が贈呈されます。
コンコルディアFGが株主優待を廃止しない理由とは？
オリックスやJTを筆頭に、近年の株主優待廃止の理由を確認すると、「公平な利益還元のため」が占める割合が増加傾向にあります。
株主優待は、
- 大口の投資家にとってメリットが薄い
- 機関投資家や外国人投資家にとってメリットが薄い
などといった課題を抱えているとの指摘もあり、株主の平等性の観点から廃止する企業が増えてきています。
YUSUKEただ、自社のサービスや商品を株主に優待として提供し、知ってもらう事で、売上が増加し、株価上昇へと繋がれば全ての投資家にとってメリットがあります。
その点、コンコルディアFGの提供している株主優待は、自社サービスを利用してもらう機会を提供する株主優待となっており、優待内容（金額）も大きすぎない内容ですので、株主優待を廃止する可能性は低いのかなと、ボクは考えています。
コンコルディアFGの現在の株価は割安なのか？
コンコルディアFGの『現在の株価は割安なのか？それとも割高なのか？』把握をするために下記の3項目を確認していきます。
予想PERの推移
まずは、予想PERの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：20.8倍
- 平均値：10.7倍
- 最小値：6.5倍
YUSUKE現在の予想PERは12.9倍で、平均値を少し上回っており、コンコルディアFGにしてはやや割高なPER水準です。
実績PBRの推移
つづいて、実績PBRの推移を過去5年間レンジで確認してみると、
- 最大値：0.71倍
- 平均値：0.48倍
- 最小値：0.28倍
YUSUKE現在の実績PBRは0.67倍で、平均値を上回っており、コンコルディアFGにしては比較的割高なPBR水準です。
理論株価
それでは最後に、今の株価が『理論的に割安なのかどうか』を確認しておきましょう。
コンコルディアFGの現在の株価（692.5円）に対して、
- PER基準(会社予想)：683円
- PER基準(アナリスト予想)：697円
- PBR基準：685円
上記のような理論株価になっています。
YUSUKEこちらを見る限り、コンコルディアFGの現在の株価は理論株価近辺での推移となっており、妥当な株価水準と見てとれます。
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コンコルディアFGの株に対するよくあるQ＆A
それでは、コンコルディアFGの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
Q1 . 将来性のある企業ですか？
コンコルディアFGは将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
ここで、コンコルディアFGの株価変動要因でもある「魅力」と「懸念材料」についてまとめておきます。
- コンコルディアFGは地銀総資産No.1の大手地銀グループです。
- 配当に関しては、3期連続増配中で配当性向も40%前後と余力も十分。
- 自社株買いも積極的に実施をしており、株主還元も充実。
- グループの不良債権および与信関係費用は、国内外の景気動向により増加する恐れも。
- 大量の金融商品を保有しているため、内外金利、為替レート、有価証券等の市場変動等に影響を受けます。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
YUSUKEコンコルディアFGの株は、高配当株ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
Q2 . 「今」って買い時ですか？
コンコルディアFGの株は「今」買い時だと思いますか？
結論：個人的には「今」は積極的に買いたいとは思いません。
ちなみに、
YUSUKEボクは予想配当利回り3.5%をひとつの目安にしています！
※あくまでも個人の見解です。
コンコルディアFGの予想配当利回りが3.5%まで上がるためには、株価は625円まで下げる必要があります。
コンコルディアFGの株価は現在、直近高値の739.3円近辺での推移となっており、購入するには比較的リスクの高い価格帯だとボクは考えています。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
Q3 . コンコルディアFGの株はどうやって買うんですか？
コンコルディアFGの株に興味があるんだけど、これら高配当株はどうやったら買えるんですか？
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
ちなみに、ボクはSBI証券をメイン口座として活用しています！
一番の理由は「業界屈指の格安手数料」です。
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YUSUKE株式投資において「取引手数料＝無駄なコスト」ですので、出来る限りコストのかからない証券会社で取引するのがセオリーです！
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高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい…！
と思っているけど、今はまだ資金が少ない…という方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
ちなみに、日本を代表するメガバンク三菱UFJフィナンシャルグループ（配当利回り：4.42%）の株は、1株たったの928円ですので、誰でも気軽に購入ができます！（2023年5月29日時点）
昔と違い、今はネット証券最大手のSBI証券でも1株からなんと手数料無料で買い付けが可能です。
YUSUKEボク自身もSBI証券のS株を活用して単元未満株をコツコツと購入をしていっています。
【公式サイト】 https://www.sbisec.co.jp/
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資産形成を加速させる上でのポイントは、「贅沢をする順番を変える！」ということです。
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