8058|三菱商事

YUSUKE

こんにちは、YUSUKEです!
今回は、三菱商事について解説をしていきます!

この記事では、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 収益源はなんなのか?
  3. 株主還元は充実しているのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

企業の概要について

三菱商事(8058)

総資産・売上高1位の大手総合商社。時価総額は約11.6兆円の大型株。
天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラなど10事業をグローバルに展開。石油・LNG・石炭・鉄鋼・銅・アルミなど資源権益を多数保有しているといった点が強み。

チャート推移

こちらは、三菱商事の週足5年チャートです。

三菱商事の株価は、コロナ禍の20年4月頃には一時700円を割るも、そこからは綺麗な上昇トレンドを形成。投資の神様ウォーレンバフェットが購入をしたということもあり、24年5月には上場来高値の3775円まで株価を伸ばしました。

ですがそこから、株価は25%以上下げており、依然として3000円を下回ったところで推移しています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

  • 2023年度の純利益に関しては、金属資源が全体の約30%と最も大きな割合を占め、その次が天然ガスの22%と、資源権益を多数保有している三菱商事らしいセグメント別の内訳となっています。
  • 加えて、海外売上高比率は51.5%と、国内での売上よりも海外での売上の方が大きくなっています。

こちらは、為替・商品・金利市況の状況をまとめた資料です。

  • 注目をしたいのが、「2024年度見通しに対する影響額」の項目。こちらを見ると、為替が1ドル動くことで、業績に50億円もの影響があるということが分かります。
  • ちなみに2024年度は1ドル143円の見通しを立てており、これに対して、現在は1ドル152円前後と、一時140円を割れたドル円レートは急速に円安へと振れてきています。
  • このように三菱商事の業績は、為替や資源価格といった外的な要因に大きく左右される企業となっています。

業績の推移

こちらは、売上高・経常利益に関する資料です。

  • 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、23年3月期には過去最高売上(08年3月期の23.1兆円)に迫る21.5兆円まで売上を伸ばしました。
  • 経常利益に関しては、資源価格の高騰や、為替の変動といったプラス材料を背景に、3期連続で1兆円超を記録と、ここ数年は好調に推移しています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

  • 今期の進捗率は1Q終了時点で37.3%
  • 今期純利益は前期から若干減益の計画も、1Q終了時点では前期を11.5%も上回っています。ここまで、三菱商事の想定為替レート143円よりもかなり円安で為替は推移しており、このままの水準でいけば、当初計画の上振れにも期待できるかと思います。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

  • 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2017年3月期から8期連続増配中。
  • 配当性向に関しては、コロナ禍の2021年3月期に一時100%を超えるも、比較的低水準で推移しており、前期は30.0%と配当余力はまだまだあります。
配当方針に関して

財務健全性、配当の安定成長、株主還元に対する市場期待の3つのバランスがとれた還元政策を目標に、30~40%程度の総還元性向を目処に、持続的な利益成長に応じて増配を行う累進配当を実施する方針。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中5期で実施。
  • 総還元性向は、年によってムラがあるものの、10年平均では58.6%と余力はまだまだあります。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

  • 総還元利回りに関しては、かなりの高水準で、23年3月期には10.53%を記録。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.80%、現在の予想配当利回りは3.57%で、配当利回りの10年平均3.27%を上回ってきています。
総評

三菱商事の株主還元は、配当での株主還元に加えて、自社株買いも積極的に実施しており、高配当株投資家にとっては絶対に押さえておきたい「王道」の高配当株です。

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YUSUKE

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YUSUKE

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