第一生命HDの売買タイミングについて知りたい。
第一生命HDの将来性ってどうなの?
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
第一生命HDの、
- 業績は成長しているのか?
- 配当や株主優待は充実しているのか?
- 現在の株価は割安なのか?
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
- 第一生命HDはどんな会社なのか?
- 第一生命HDの将来性について
- 第一生命HDは「今」買い時なのか?
- 第一生命HDのお得な買い方とは?
この記事は、元メガバンク出身の高配当株マニアが執筆しました。
株式の売買タイミングが全く分からない…。
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第一生命HDってどんな企業?
第一生命HDは、総資産国内2位の大手生命保険会社です。時価総額は約3.5兆円の大型株。保険引受業務、金融商品販売、資産運用業務を営む。第一生命保険、第一フロンティア生命保険、ネオファースト生命保険によるマルチブランド・マルチチャネル(商品・サービスの相互活用)による業務展開を実施しています。
第一生命HDは何で稼いでいるのか?
それでは、第一生命HDが『何で稼いでいるのか?』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
23年3月期の売上高に関しては、国内保険が全体の74.1%と大きな割合を占めており、海外保険の割合は23.3%です。
つぎに経常利益について見ていくと、海外保険に比べて国内保険の利益率の方が4倍近く高いことが見て取れます。また、構成比に関しては、国内保険に続いてその他(資産運用収益)の割合がかなり大きく、第一生命の収益源のひとつとなっています。
第一生命HDの業績推移
それでは、第一生命HDの『業績は成長しているのか?』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、23年3月期は前期比+16.0%の大幅増収で過去最高を更新。
- 経常利益に関しては、着実に伸びているとは言い難く、4000億から5000億前後での推移が続いています。
先日発表をした中期経営計画では、グループ修正利益4000億円(前期1923億円)、海外利益占有率40%(前期4.4%)、ROE10%(前期5.28%)を掲げるなど、かなり高い目標を掲げています。
最新の決算短信
- 今期24年3月期3Q時点で、売上高は前期比△1.2%、経常利益+19.8%、純利益+42.1%、進捗率は純利益で79.8%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株86円から増配はなく、今期も1株86円の計画です。
今期は前期から純利益42.0%増の計画を掲げており、進捗率は順調に推移しており、本決算でどういった決算が出てくるのか注目です。
利益率の推移
- 経常利益率に関しては、コロナ禍で大きく落ち込むもすぐに復調、ですが、前期に再び落ち込み、今期も低調な推移となる計画。
- 当期利益率に関しても、経常利益率と同様の推移をしており、コロナ禍でも赤字とならなかった点は評価できます。
ここで、同業種のライバル企業「東京海上HD」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率:4.32%
- 当期利益率:2.02%
- 営業利益率:7.58%
- 当期利益率:5.66%
営業利益率、当期利益率ともに、業界最大手の東京海上HDの方が高く、利益率では劣っているということが分かります。
第一生命HDの株主還元姿勢
つづいて、第一生命HDの『株主還元は魅力的なのか?』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から2期連続増配中。過去10年間での減配は一度もありません。
- 配当性向に関しては、コロナ禍で一時100%超となるも、比較的安定して推移しており、30%前後での推移が続いています。
配当性向40%以上を目標に掲げており、1株あたり年間配当の減配は原則行わないことを明記しています。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値:5.81%
- 平均値:3.50%
- 最小値:2.16%
現在の予想配当利回りは2.90%で、平均値を下回っており、第一生命HDにしては少し物足りない利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中9期で実施と積極的。
- 総還元性向は、2020年3月期以降は常に50%超で推移しており、10年平均では73.1%となっています。
第一生命HDの株主還元は、配当だけではなく自社株買いも積極的に実施していることが見て取れます。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、右肩上がりで上昇をしてきており、前期の23年3月期には8.49%と高還元。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は5.42%と、非常に魅力的な利回り水準かと思います。
配当利回りだけで見ると、少し物足りなく感じる方も多いかと思いますが、自社株買いも含めた総還元利回りで見るとかなり高い利回り水準です。
株主優待
第一生命HDには株主優待はありません。
第一生命HDの株に対するQ&A
それでは、第一生命HDの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
第一生命HDは将来性のある企業ですか?
第一生命HDは将来性のある企業だと思いますか?
結論:個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- 第一生命HDは総資産国内2位の大手生命保険会社で業績は堅調に推移しています。
- 配当に関しては、過去10年間で減配は一度もなく、自社株買いにも積極的。
- 金融派生商品で運用損失拡大も、コロナ関連の保険金が大幅に減り保険関係損益が改善。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
第一生命HDの株は、高配当株ポートフォリオの一角に組み込みたい銘柄のひとつです。
第一生命HDの株は「今」買い時ですか?
それでは、第一生命HDの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
コロナ禍の2020年3月に安値1018.5円をつけ、そこから株価は大きく上昇。2024年の3月頃には上場来高値の4012円まで株価を伸ばしています。
個人的には、予想配当利回り3.5%(株価3028円)をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
第一生命HDの株はどうやって買うんですか?
第一生命HDの株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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