住友電気工業の今後の買い時について知りたい。
住友電気工業の将来性ってどうなの？
皆さんのこのようなお悩みにお応えし、
住友電気工業の、
- 業績は成長しているのか？
- 配当や株主優待は充実しているのか？
- 現在の株価は割安なのか？
といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
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住友電気工業ってどんな企業？
企業概要住友電気工業は、「電線首位」国内最大手の非鉄金属メーカーです。時価総額は約1.8兆円の大型株。「モビリティ」「エネルギー」「コミュニケーション」の3分野で社会基盤を支えるケーブル・産業資材・電子材料・システムをグローバルに提供しています。
住友電気工業は何で稼いでいるのか？
それでは、住友電気工業が『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。
こちらは、セグメント別業績に関する資料です。
2023年度の実績を見てみると、自動車セグメントの割合が売上高・営業利益ともに半分以上を占めており、前期から大きく伸びていることが見て取れます。
この要因としては、「自動車生産回復と生産性改善に加えて、顧客からの費用回収の集中等」が挙げられています。
住友電気工業の業績推移
それでは、住友電気工業の『業績は成長しているのか？』を把握するために、
- 売上高の推移
- 利益率の推移
上記の2項目について確認をしていきましょう。
売上高の推移
- 売上高に関しては、右肩上がりで伸びており、3期連続で過去最高を更新。
- 営業利益に関しても、コロナ禍で一時落ち込むも、2期連続で過去最高益を更新しています。
YUSUKE今期予想は前期から増収増益の予想となっており、前期に引き続き好業績を残せるのか注目です。
最新の決算短信
- 前期24年3月期4Q終了時点で、売上高は前期比+9.9%、営業利益+27.7%、経常利益+24.2%、純利益+32.9%、進捗率は純利益で124.8%となっています。
- 配当に関しては、前期の1株77円から今期は1株72円に減配、増配率は-6.5%です。
YUSUKE今期は前期から純利益6.5%減の計画を掲げるも、営業利益は前期比でプラスの計画となっており、本決算に向けてどこまで業績を伸ばしていけるのか注目です。
利益率の推移
- 営業利益率に関しては、コロナ禍で大きく落ち込むも、前期には復調し5.1%を記録。
- 当期利益率に関しても、一時大きく落ち込んだものの、前期には3.4%まで戻してきています。
ここで、同業種のライバル企業「フジクラ」の利益率と比較してみましょう。
- 営業利益率：5.15%
- 当期利益率：3.40%
- 営業利益率：8.69%
- 当期利益率：6.38%
YUSUKE営業利益率、当期利益率ともに、ライバルのフジクラの方が高く、決して魅力的な利益率と言えないことが分かります。
住友電気工業の株主還元姿勢
つづいて、住友電気工業の『株主還元は魅力的なのか？』を把握するために、
- 配当金の推移
- 自社株買いの推移
- 株主優待
上記の3項目を確認していきましょう。
配当金の推移
- 配当金に関しては、コロナ禍で一時減配となるも、前期に50％超の大幅増配を実施。
- 配当性向に関しては、かなり安定して推移しており、前期24年3月期も40.1%と余力は十分にあります。
配当方針安定的な配当の維持を基本に、連結業績、配当性向、内部留保の水準等総合的に判断し行っていく方針。
予想配当利回りの推移
予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、
- 最大値：4.87%
- 平均値：3.04%
- 最小値：1.78%
YUSUKE現在の予想配当利回りは3.15%で、平均値を少し上回っており、住友電気工業にしてはまずまずの利回り水準です。
自社株買いの推移
- 自社株買いに関しては、過去10年間中1期のみで実施。
- 総還元性向は、常に40％前後で推移しており、10年平均で36.5%と余力は十分にあります。
総還元利回り
- 総還元利回りに関しては、3％前後での推移が基本となっており、前期の24年3月期は3.22%とまずまず。
- また、過去10年間での総還元利回りの平均値は2.93%と、高配当株としては少し物足りない利回り水準かと思います。
YUSUKE住友電気工業の株主還元は、配当での株主還元が基本であり、安定した配当を期待できる好業績銘柄のひとつかと思います。
株主優待
住友電気工業には株主優待はありません。
住友電気工業の株に対するQ＆A
それでは、住友電気工業の株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。
こちらの記事は、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方は企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
住友電気工業は将来性のある企業ですか？
住友電気工業は将来性のある企業だと思いますか？
結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。
- 住友電気工業は「電線首位」国内最大手の非鉄金属メーカーです。
- 配当に関しては、減配もあるものの、増配傾向で推移しており、配当性向も40%前後と余力も十分。
- 英国で建設中の先端電力ケーブル工場で同国の海底ケーブル案件が受注内定しており、拡大するインフラ需要で堅実な拡販施策を継続しています。
これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、
YUSUKE住友電気工業の株は、割安感のある株価水準であれば積極的に高配当株ポートフォリオに組み込みたい銘柄のひとつです。
住友電気工業の株は「今」買い時ですか？
それでは、住友電気工業の株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。
こちらは、週足5年チャートです。
2024年に入り、株価は大きく上昇。2024年6月頃には上場来高値の2721.5円をつけた後、そこから株価を大きく下げてきています。
YUSUKE個人的には、予想配当利回り4.0%（株価1800円）をひとつの購入目安としています。
※あくまでも個人の見解です。
もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。
住友電気工業の株はどうやって買うんですか？
住友電気工業の株に興味が出てきたので、お得な買い方があれば教えてほしい…。
高配当株のお得な買い方の手順はこちらです。
- 手数料の安い証券会社に口座を開設する
- 開設した口座に入金する
- 銘柄を検索し、買付注文を入れる
- 購入完了
証券会社に口座を開設すると言っても、たくさんあり過ぎてどこが良いのか分からない…。
といった質問をよく頂きます。
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