システナの株価はなぜ上がらないのか？今後の買い時についても言及

皆さんのこのようなお悩みにお応えし、

システナの、

1. 業績は成長しているのか？
2. 配当や株主優待は充実しているのか？
3. 現在の株価は割安なのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

システナってどんな企業？

システナは何で稼いでいるのか？

それでは、システナが『何で稼いでいるのか？』適時開示資料をもとに簡単にまとめてみました。

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

2024年3月期の売上高に関しては、ビジネスソリューション事業の構成比が最も大きく、前期比でも大きく伸びているセグメントです。

また、ソリューションデザイン事業も大きな構成比ではありますが、前期は減収となっています。

つづいて、ビジネスソリューション事業の好調の要因について詳しく見てみると、サーバー群の保守サポート終了からサーバー本体、ストレージ、ネットワーク製品などハードウェア販売およびサービス案件の売上計上が増大しています。

加えて、IT機器の導入、インフラ構築、クラウドの活用、システム開発、保守運用に至る高付加価値のワンストップサービス案件も増大してきています。

システナの業績推移

それでは、システナの『業績は成長しているのか？』を把握するために、

1. 売上高の推移
2. 利益率の推移

上記の2項目について確認をしていきましょう。

売上高の推移

• 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、綺麗な右肩上がりのグラフ。
• 営業利益に関しても、着実に増え続けており、今期は遂に大台の100億円を計上する予想となっています。

最新の決算短信

• 今期25年3月期1Q終了時点で、売上高は前期比+5.4%、営業利益+38.4%、純利益+48.9%、進捗率は純利益で25.9%となっています。
• 配当に関しては、前期の1株10円から今期は1株12円に増配、増配率は20.0%です。

利益率の推移

• 営業利益率に関しては、右肩上がりで伸び続けるも、22年3月期の14%をピークに下降気味。
• 当期利益率に関しても同様の推移となってはいますが、前期は9.4%と高水準を維持しています。

ここで、同業種のライバル企業「ネットワンシステムズ」の利益率と比較してみましょう。

システナの株主還元姿勢

つづいて、システナの『株主還元は魅力的なのか？』を把握するために、

1. 配当金の推移
2. 自社株買いの推移
3. 株主優待

上記の3項目を確認していきましょう。

配当金の推移

• 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、2022年3月期から3期連続増配中。
• 配当性向に関しては、緩やかに上昇をしてきてはいるものの、前期は53.8%と余力は十分にあります。

予想配当利回りの推移

予想配当利回りの推移を過去5年間レンジで確認すると、

• 最大値：4.51%
• 平均値：2.94%
• 最小値：1.65%

自社株買いの推移

• 自社株買いに関しては、過去10年間中4期で実施。
• 総還元性向は、大規模な自社株買いを実施した前期に100%超となるも、10年平均では70.7%と問題のない水準です。

総還元利回り

• 総還元利回りに関しては、大規模な自社株買いを実施した前期には11.33%と高還元。
• また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.03%と、前期の高還元の影響もあり3％超となっています。

株主優待

システナには株主優待はありません。

システナの株に対するQ＆A

それでは、システナの株に対する『よくある質問』にお答えしていきます。

システナは将来性のある企業ですか？

結論：個人的には「将来性のある」企業だと考えています。

これらを踏まえた上で、ボクの個人的見解は…、

システナの株は「今」買い時ですか？

それでは、システナの株価が「どのような値動きをしているのか」確認していきましょう。

こちらは、週足5年チャートです。

右肩上がりで伸び続けた株価は、2021年9月頃に上場来高値の622円をつけた後に大きく下落、23年10月頃に安値235円をつけ、下げ止まりを見せて反転上昇してきています。

※あくまでも個人の見解です。

もちろん、将来的に株価がどう動くのかについては誰にも分かりませんので、ご自身でも様々な角度から分析をしてみて下さい。

システナの株はどうやって買うんですか？