新明和工業（7224）

この記事では、

1. 業績は成長しているのか？
2. 収益源はなんなのか？
3. 株主還元は充実しているのか？

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

企業の概要について

チャート推移

こちらは、新明和工業の週足5年チャートです。

新明和工業の株価は、20年10月頃に安値804円をつけてから上昇トレンドで推移。24年7月には上場来高値に迫る1株1538円まで上昇し、現在も高値圏での推移が続いています。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

• 新明和工業は特装車セグメントが主力で、受注高・売上高はすべての事業の中で最も大きな割合を占めています。
• ですが、営業利益となると、流体セグメントの割合が最も大きく、利益率は新明和工業の中では断トツ。意外ではありますが、稼ぎ頭はこの流体セグメントとなっています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

• 売上高に関しては、コロナ禍で一時落ち込むも、緩やかな右肩上がり。3期連続増収中で、前期は過去最高収益を更新。
• 一方、営業利益に関しては、ここ数年100億円前後での推移が続いていましたが、今期は大幅増益の予想となっています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

• 今期の進捗率は1Q終了時点で20.1%
• 過去3年間で最も高い純利益を挙げています。新明和工業の過去の推移を見るに、本決算の4Qに大きな利益を計上する傾向にあり、今後の決算には注目をしていきたいところです。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

• 配当金に関しては、20年3月期に大幅増配を実施も、翌年には減配。ですが、その後は3期連続で増配中です。
• 配当性向に関しては、40%前後で推移しており、前期は42.6%と余力はまだまだあります。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

• 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
• 総還元性向は、大規模な自社株買いを実施した19年3月期に621%まで上昇するも、その後は100%以下で推移。ですが、10年平均で見ると、総還元性向は97.4%となっており、これ以上の余力はほとんどありません。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

• 総還元利回りに関しては、19年3月期に驚異の32.75%まで上昇するも、その後は平均的な水準で推移。
• 株価上昇の影響もあり、22年3月期から利回りは下がってきてはいるものの、10年平均で8.16%と、高配当株としては魅力的な利回り水準かと思います。