2269｜明治ホールディングス

20年8月頃に高値の4495円をつけてから株価は低調な推移が続いています。基本的には3200円から3800円のレンジでの推移でしたが、25年2月頃にはコロナ禍の水準すらも下回る2871円まで下げました。そこから若干戻してきてはいるものの、依然として株価は低調な推移です。

こちらは、明治ホールディングスのセグメント別業績に関する資料です。
明治は食品セグメントと医薬品セグメントの2つが主要セグメントで、ざっくり2:1の割合です。今期はここまで、売上は伸びているものの、国内生乳、カカオ原料などの原材料価格高騰の影響などもあり、営業利益は減益となっています。

売上高はピーク時からは減収傾向も、1兆円以上は維持しています。また営業利益は21年3月期に1,061億円、当期利益は22年3月期に875億円と過去最高益を記録も、ここ数年は物足りない利益水準となっています。

今期の目標500億円に対して、3Q終了時点での進捗率は87.2%とここまでは順調に推移。ただ、2Q、3Qと前期比では減益となっており、最終4Qでどこまで伸ばすことが出来るのか注目です。

EPSは22年3月期の320円から前期はほぼ半値の185円まで低下。ただ、BPSは右肩上がりで伸び続けています。配当に関しても、15年3月期から10期連続で増配中。配当性向も52.3%と余力はまだまだありそうです。
配当方針に関しては、総還元性向50％以上を目安とし、1株当たり配当額の継続的な増配を目指していく方針です。

配当総額は増額傾向、自社株買いに関しては3期連続で実施中と、ここ数年は積極的な還元姿勢を見せています。ただ、前期は減益の影響もあり、総還元性向は100%を超えてきています。

配当利回り、総還元利回りともに上昇傾向で推移しており、前期の総還元利回りは5.69%と過去10年間で最も高い還元水準となりました。また、現在の予想配当利回りは3.15%で、総還元利回りの過去10年平均を大きく上回ってきています。