9143｜SGホールディングス

21年9月頃にコロナ禍での巣ごもり特需の影響もあり、上場来高値の3440円を記録。ですが、そこから株価は下落トレンドで推移しており、今年に入って、若干上昇に転じそうな兆しが見えてきています。

こちらは、SGホールディングスのセグメント別業績に関する資料です。主力のデリバリー事業は2025年3月期の3Q終了時点ではありますが、前期比で減収減益。要因としては、取扱個数の減少と、委託単価引き上げによる外注費の増加が挙げられています。ただ、その一方でロジスティクス事業が前期比で大幅増益。こちらは、取扱量増加及び運賃上昇により増益となっています。

売上高、営業利益ともに22年3月期に過去最高を更新、当期利益は23年3月期に過去最高益を記録しています。ですが、前期24年3月期は大幅な減収減益と、今期どこまで巻き返せるのか注目されています。

今期の目標600億円に対して、3Q終了時点で進捗率は85.7%とまずまずの水準。ただ、4Qは1年間の中で最も業績が落ち込む傾向となっており、目標の600億円まで届くのか注目をしています。

EPS、BPS、配当と1株の価値は「前期EPSを除いて」順調に伸びていることが見て取れます。業績が落ち込んだ前期でも配当性向は54.9%と高くはなく、配当の余力もまだまだありそうです。

自社株買いは過去5年間中2期で実施。総還元性向は比較的安定して推移しており、前期は50％を超えたものの、基本的には40%以下での推移となっています。

総還元利回りは自社株買いを実施した23年3月期に3%を超えるも、それ以外の年は3%以下での推移となっており、決して高いとは言えない還元水準。ただ、現在の予想配当利回りは3%を超えてきており、SGホールディングスにしては魅力的な利回り水準かと思います。