先日、視聴者の方からこんな質問を頂きました。
9月権利確定で配当金がたくさん貰える銘柄ってなにかあるかな…？
数多くの銘柄がある中で、9月権利確定の優良株があれば教えて欲しい…。
こういった疑問や悩みを抱え、投資先の選定に不安を抱えている方のために、9月権利確定のおすすめ高配当株を厳選5銘柄紹介していきます！
ちなみにこちらは、7月末時点での高配当株数の推移になります。予想配当利回り3.75%以上（税引後3％以上）の高配当株は2022年の9月頃に708社もありました。ですがそこから、株価上昇の影響もあり、高配当株数は減少。先月末時点では535社となっています。
つづいてこちらは、日経平均の日足1年チャートです。年始から上昇し続けた株価は、7月11日に42,426円をつけた後に下落。8月に入って、日銀の利上げなどもあり株価はさらに下落し、8月5日には年初来安値を更新する31,156円まで下げ、1か月も経たないうちに26%超の下落となりました。
YUSUKEこの乱高下の要因はいくつか挙げられていますが、主に「米国景気の減速懸念」と「日銀の利上げ」です。
今回紹介をする9月権利の高配当株は、このような相場環境に左右されづらい銘柄をピックアップしていますので、是非最後までお付き合いください。
本動画のクリエイター
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【重要】高配当株投資をする上でのチェックポイント
本題に入る前に、高配当株投資をする上でのチェックポイントとして、
- いつまでに買えば9月権利の配当金がもらえるのか？
- そもそも9月権利確定の銘柄はどのくらいあるのか？
YUSUKE上記の2点について事前に確認をしておきましょう。
いつまでに買えば配当金がもらえるのか？
配当金をもらう目的で投資をする際は事前に『権利付最終日』を必ず把握しておきましょう。
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日（権利付最終日）を指します。配当金や株主優待を取得するためには、各企業が定めている権利確定日に株主として株主名簿に掲載されている必要があります。そのためには、権利確定日を含む3営業日前（権利付最終日）までに株式を購入しなければなりません。
（引用：SMBC日興証券－初めてでもわかりやすい用語集）
YUSUKE権利付最終日とは、超簡単に説明をすると、この日までに株の購入を完了していれば配当金がもらえる日のことです！
権利確定日一覧
| 権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 | |
| 2024年8月 | 8/28（水） | 8/29（木） | 8/30（金） |
| 2024年9月 | 9/26（木） | 9/27（金） | 9/30（月） |
| 2024年10月 | 10/29（火） | 10/30（水） | 10/31（木） |
| 2024年11月 | 11/27（水） | 11/28（木） | 11/29（金） |
| 2024年12月 | 12/26（木） | 12/27（金） | 12/30（月） |
| 2025年1月 | 1/29（水） | 1/30（木） | 1/31（金） |
| 2025年2月 | 2/26（水） | 2/27（木） | 2/28（金） |
| 2025年3月 | 3/27（木） | 3/28（金） | 3/31（月） |
| 2025年4月 | 4/25（金） | 4/28（月） | 4/30（水） |
| 2025年5月 | 5/28（水） | 5/29（木） | 5/30（水） |
| 2025年6月 | 6/26（木） | 6/27（金） | 6/30（月） |
| 2025年7月 | 7/29（火） | 7/30（水） | 7/31（木） |
ちなみに、
9月権利確定の銘柄は何社あるのか？
そもそも9月権利確定の銘柄って何社くらいあるんだろう？
ボクが銘柄分析で重宝している銘柄スカウターを活用してスクリーニングを実施してみました。
約3800社ある上場企業のうち、2024年9月に配当の権利が確定するのは、「中間配当を出す3月決算の会社」か「期末配当を出す9月決算の会社」のいずれかのパターンです。
そして、3月決算、9月決算の銘柄は全部で2,458社（全体の64.1%）となっています。ですが、ここに配当利回り3.75％以上（税引後で3％以上）といった条件を付け加えると、全部で592社（全体の15.4%）となってきます。
YUSUKE3月/9月権利確定の銘柄数は、1年の中で最も多くなっており、この3月/9月権利確定の銘柄の攻略が高配当株投資においては最も重要です。
9月権利確定のおすすめ高配当株5選
それでは、皆さんが気になっている9月権利確定のおすすめ高配当株を5銘柄紹介していきます。
冒頭でも解説をした通り、現在の相場環境を考慮し、
- 有利子負債比率の低い銘柄
- 為替の影響が少ない銘柄
- 日本国内で稼げている銘柄
といった特徴を持ち、「米国景気の減速懸念」と「日銀の利上げ」といった今後も続いていくであろう環境に、左右されづらい銘柄をピックアップしました。
YUSUKE今回は証券コード順に、1銘柄目から紹介をしていきます。
1銘柄目：パーソルHD（2181）
9月権利確定のおすすめ高配当株の1銘柄目は、【2181】パーソルホールディングスです。
企業概要パーソルホールディングスは、業界2位の大手人材派遣会社です。時価総額は約6,500億円の中型株。人材派遣「テンプスタッフ」・転職「doda」を中核サービスに、派遣・BPO、求人広告、人材紹介など総合人材サービスを国内・アジア太平洋地域で展開しています。
最近の株価推移
こちらはパーソルホールディングスの週足5年チャートです。
配当に関する情報（2024年8月16日時点）
- 株価：279.3円
- 配当金：1株9円（25年3月期）
- 予想配当利回り：3.22%
パーソルホールディングスの株価は、2020年3月頃に安値83.8円をつけた後に急騰。2021年の11月頃には上場来高値の368.5円を記録しています。ですがその後、株価はジリジリと下げてきており、2024年の前半で下げ止まりを見せ、現在は反転してきています。
現時点でのPERは21.25倍で、業種平均の24.94倍を下回っています。また、PBRは3.26倍で過去レンジ比で見ると半分以上でやや割高感はあり、業種平均も若干上回っており、割安とは言えないものの、割高感も感じない株価水準かと思います。
ちなみに、割安度合いを測る際に用いるこちらの「PER、PBRの推移」に関しては、moomoo証券のアプリを使ってスマホで確認をすることができます。
※米国ナスダック上場企業が提供する最先端金融情報アプリ
2銘柄目：システナ（2317）
9月権利確定のおすすめ高配当株の2銘柄目は、【2317】システナです。
企業概要システナは、ソフトウェア開発力とソリューション営業力に強みを持つ独立系のシステム開発会社です。時価総額は約1,600億円の中型株。車載関連・家電・ロボット等のデジタル機器の開発、セキュリティソリューション「WebShelter」などに注力しています。
最近の株価推移
こちらはシステナの週足5年チャートです。
配当に関する情報（2024年8月16日時点）
- 株価：366円
- 配当金：1株12円（25年3月期）
- 予想配当利回り：3.27%
システナの株価は、右肩上がりで伸び続け、2021年9月頃に上場来高値の622円を記録。ですがその後、株価は下落トレンドで推移し、23年10月頃には235円をつけるも、ここで下げ止まりを見せ、直近の高値を抜いてきています。
現時点でのPERは18.07倍で、ピーク時から大きく下げてきており、業種平均の19.73倍も下回っています。また、PBRは3.54倍で、業種平均は上回ってはいるものの、過去レンジ比では25%と、システナにしてはかなり割安感のある株価水準になってきています。
3銘柄目：飯田グループHD（3291）
9月権利確定のおすすめ高配当株の3銘柄目は、【3291】飯田グループHDです。
企業概要飯田グループHDは、戸建分譲住宅の国内最大手の住宅建設会社グループです。時価総額は約6,000億円の中型株。分譲戸建て住宅の約30%を占める業界トップの住宅会社グループで、営業拠点は全国494、年間4万戸超を建設。
最近の株価推移
こちらは飯田グループHDの週足5年チャートです。
配当に関する情報（2024年8月16日時点）
- 株価：2169.5円
- 配当金：1株90円（25年3月期）
- 予想配当利回り：4.14%
飯田グループHDの株価は、コロナショック時に安値1179円をつけた後に株価は大きく上昇、21年6月頃には上場来高値の3065円を記録しています。ですがその後は、業績が低調に推移した影響もあり、株価は高値を超えれずに、2000円前後での推移となっています。
現時点でのPERは17.50倍で、2022年を底に大きく上昇。ですが、PBRは0.62倍と1倍を割っており、業種平均の1.10倍も大きく下回っています。
4銘柄目：USS（4732）
9月権利確定のおすすめ高配当株の4銘柄目は、【4732】USSです。
企業概要USSは、中古車オークションの運営会社です。時価総額は約6,600億円の中型株。中古自動車取扱事業者を会員とする現車オークションサービス「USSオートオークション」を営んでいます。中古自動車オークションの日本最大手で、国内シェアは約40%を占めています。
最近の株価推移
こちらはUSSの週足5年チャートです。
配当に関する情報（2024年8月16日時点）
- 株価：1290円
- 配当金：1株41.2円（25年3月期）
- 予想配当利回り：3.19%
USSの株価は、コロナショック時の安値649.5円から2023年12月には上場来高値の1497円まで上昇。ですがそこから株価を20%ほど下げてきており、現在は1200円前後での推移となっています。
現時点でのPERは18.24倍で、過去レンジ比では13%とUSSとしては割安感のある水準。ですが、PBRは3.16倍と業種平均を大きく上回っており、PBRから見ると割安だとは言えない水準です。
5銘柄目：KDDI（9433）
9月権利確定のおすすめ高配当株の5銘柄目は、【9433】KDDIです。
企業概要KDDIは、携帯電話事業で国内シェア2位の大手電気通信事業会社です。時価総額は約9.9兆円の大型株。グローバルビジネスでは世界60都市100拠点のネットワーク、世界20都市40拠点超のデータセンターサービスを展開。最近はクレジットカード・銀行・証券等の決済・金融事業、ケーブルテレビやテレビ通販など事業領域を拡大中です。
最近の株価推移
こちらはKDDIの週足5年チャートです。
配当に関する情報（2024年8月16日時点）
- 株価：4657円
- 配当金：1株145円（25年3月期）
- 予想配当利回り：3.11%
KDDIの株価は、2020年10月の安値2604円から株価は右肩上がり。コロナショックも上手く切り抜け、綺麗な上昇トレンドを形成しています。2024年に入ってからは上場来高値の5080円をつけた後に、株価を大きく下げるも、ここから再度高値を更新していけるのか注目です。
現時点でのPERは15.31倍で、過去レンジ比では高いものの、業種平均の19.73倍は下回っています。またPBRは1.80倍で、業種平均は上回ってはいるものの、ピーク時から平均的な水準まで下げてきています。
まとめ
YUSUKEはい、いかがでしたでしょうか？
今回は、9月権利確定のおすすめ高配当株を紹介というテーマで解説をしてきました。
- パーソルホールディングス（2181）
- システナ（2317）
- 飯田グループHD（3291）
- USS（4732）
- KDDI（9433）
YUSUKEみなさん、興味のある銘柄はありましたでしょうか？
9月権利確定の銘柄は3月権利確定に続く銘柄数の多さで、優良株がたくさんあります。
今回紹介をした銘柄以外にも、三菱UFJや三菱商事など、魅力的な高配当株はたくさんあります。ですが、今回は今後の相場環境も含め、「自分」だったらここら辺の銘柄を仕込むなといった銘柄をピックアップしてみました。是非、コメント欄でみなさんが注目をしている銘柄も教えて頂けたらと思います🙇♂️
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