最近の決算発表を受けて、株価を下げている狙い目の銘柄があれば何か教えてほしい…。
増配を発表したのに株価を下げている銘柄を知りたい…。
この動画では、こういった疑問や悩みを抱え、投資先の選定に不安を抱えている方のために、増配を発表したのに急落中の高配当株をを順番に紹介していきます。
今回紹介をする3銘柄は、全て10期以上連続増配中の高配当株ですので、株価を下げてきている時に仕込みたいと考えている投資家にとっては必見の内容となっております。
この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。
増配を発表したのに株価急落中の高配当株
それでは、増配を発表したのに株価急落中の高配当株を3銘柄順番に紹介していきます。
1銘柄目:大和ハウス工業(1925)
増配を発表したのに株価急落中の高配当株の1銘柄目は、【1925】大和ハウス工業です。
配当に関する情報(2024年5月21日時点)
- 株価:4,161円
- 配当金:1株145円(25年3月期)
- 予想配当利回り:3.48%
大和ハウス工業は、国内最大手の住宅総合メーカーです。時価総額は約2.7兆円の大型株。住宅建築を中核に、物流施設・商業施設・医療介護施設等の建設・運営、開発を営んでいます。2020年米住宅会社のスタンレー・マーチン社を約200億円で買収するなどM&Aにも積極的です。
最近の株価推移
こちらは大和ハウス工業の日足1年チャートです。
5月10日に発表された決算発表の翌日に株価は窓をあけて急落。株価は年始につけた上場来高値4718円から10%以上さげており、年初来安値を更新してきています。
現時点でのPERは9.10倍で、過去レンジ比で見ると46%と半分以下、業種平均の13.30倍も下回っています。また、PBRも1.09倍と業種平均を下回っており、PER・PBRともに割安感のある株価水準だと見ています。
ちなみに、割安度合いを測る際に用いるこちらの「PER、PBRの推移」に関しては、moomoo証券のアプリを使ってスマホで確認をすることができます。
※米国ナスダック上場企業が提供する最先端金融情報アプリ
2銘柄目:芙蓉総合リース(8424)
増配を発表したのに株価急落中の高配当株の2銘柄目は、【8424】芙蓉総合リースです。
配当に関する情報(2024年5月21日時点)
- 株価:13,100円
- 配当金:1株450円(25年3月期)
- 予想配当利回り:3.44%
芙蓉総合リースは、みずほ銀行系列の総合リース会社です。時価総額は約3,900億円の中型株。リース・割賦販売、ファイナンスの金融ソリューションビジネスを営む。その他、環境・エネルギーソリューション、コンサル・ソリューションも提供しており、航空機リース、不動産リース、再生可能エネルギー分野などの強化を推進しています。
最近の株価推移
こちらは芙蓉総合リースの日足1年チャートです。
5月10日に発表された決算発表の翌日に株価は下落。決算前につけた上場来高値の14310円から10%近く下げ、年初来安値近くまで株価を下げてきています。
現時点でのPERは8.36倍で、業種平均の12.36倍を大きく下回っています。また、PBRは0.91倍と1倍を割っており、業種平均の1.07倍も下回っていて、比較的割安感のある株価水準だと思います。
3銘柄目:日本電信電話(9432)
増配を発表したのに株価急落中の高配当株の3銘柄目は、【9432】日本電信電話です。
配当に関する情報(2024年5月21日時点)
- 株価:153.2円
- 配当金:1株5.2円(25年3月期)
- 予想配当利回り:3.39%
日本電信電話(通称:NTT)は、国内最大手の通信事業グループです。時価総額は約14.2兆円の大型株。国内外920社、従業員数33万人以上のNTTグループを統括する持株会社です。携帯電話事業を中心とした総合ICT事業、光回線を提供する地域通信事業に加えて、グローバル・ソリューション事業、その他(不動産・エネルギー)の4事業を展開しています。
最近の株価推移
こちらは日本電信電話の日足1年チャートです。
5月10日に発表された場中の決算を受け株価は急落。年始につけた直近高値の192.9円から株価は20%以上下げており、年初来安値を更新し続けています。
現時点でのPERは10.92倍で、業種平均の17.55倍を大きく下回っています。また、PBRも1.39倍と業種平均の1.78倍を下回っており、PER・PBRから見ても割安感のある株価水準かと思います。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか?
今回は、増配を発表したのに株価急落中の高配当株を紹介というテーマで解説をしてきました。
- 大和ハウス工業(1925)
- 芙蓉総合リース(8424)
- 日本電信電話(9432)
みなさん、興味のある銘柄はありましたでしょうか?
各種SNSを見ていると、安定的な配当金を受け取ることを目的としているにも関わらず、今回のNTTのような株価下落で不安になって売却をしている方を多く拝見します。
もちろん、銘柄によっては売却すべきタイミングもあるかと思いますが、個人的には今回紹介をした3銘柄は購入を検討するタイミングじゃないかなと考えています。