

今回は読者さんのこんな悩みにお応えする為に、大和ハウス工業の業績や財務内容、配当金の推移、株主優待などから、今の大和ハウス工業の株価は買い時なのか?について僕の個人的な考えを紹介していきます。


投資家12年目の僕が成功や失敗を繰り返し、これまでに積んだ経験をもとに、今回は記事を作成しました。

注意事項
本記事は僕の銘柄分析の一環としてまとめたもので、僕の独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は必ず最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断をお願いいたします。
僕の代表的な6つの投資判断基準
投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。僕の軸としている高配当株投資の場合、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの投資判断基準から大和ハウス工業の株価は買い時なのか?僕なりに分析をしてみました。
前提条件としてこちらの記事は
2022年10月17日時点での情報をもとに作成した記事になっておりますので、事前にご理解下さい。
大和ハウス工業ってどんな企業?
【1925】大和ハウス工業の公式HP
企業概要
大和ハウス工業は、関西発祥でハウスメーカーの雄。大手ゼネコンや競合を突き放し、建設セクターで断トツの存在感。鉄骨プレハブの戸建て住宅に強み。住宅から事業領域を広げ、賃貸住宅やマンション供給でも業界上位に食い込む。商業施設事業として、幹線道路沿いの商業店舗やショッピングセンター、事業施設事業として、工場倉庫・物流センターなどの建設・運営・売却などを行っている。ほかにもゼネコンのフジタほか、リゾートやベンチャー投資など多彩な事業を傘下で展開。2055年に売上高10兆円を目指す。
中期経営計画
主な重点テーマ
- 海外事業の成長加速
- 脱炭素化によるカーボンニュートラルの実現
- 経営効率の向上-ROE13%以上を目指す
業績の推移

One-Pointメモ
業績の推移に関しては、2014年3月期から2020年3月期まで売上高、営業利益ともに毎年増加も、コロナの影響を大きく受けた2021年3月期は減収減益。前期は再び売上高、営業利益ともに過去最高を記録と復調。成長率を見ていくと、売上高は過去10年間で140.1%の増加、営業利益は233.4%の増加で年平均23.3%の増益とこちらも素晴らしい成長率。
今期進捗状況

One-Pointメモ
今期経常利益の進捗率を確認すると、1Q終了時点で17.8%と25%を割ってはいるものの、前年同期比ではプラス0.8%と例年並み。前期、前々期と本決算に向けて経常利益は伸びてきているので、2Q以降に期待。
海外売上高比率

One-Pointメモ
2021年度の売上高、4兆4395億円のうち4451億円(10%)が海外での売上高です。営業利益は3322億円のうち261億円で営業利益率は6%と、全体の利益率8%から海外事業は利益率が落ちていることが分かります。ただ、中期経営計画では2026年度には、海外事業の利益率の方が高くなる計画を立てています。
キャッシュフローの推移

One-Pointメモ
「営業CF」は常にプラスで緩やかな右肩上がり。「フリーCF」は投資CFが嵩んだ年はマイナス。「営業CFマージン」は10年平均7.3%と平均的な水準。
財務状況の推移

One-Pointメモ
総資産、自己資本、有利子負債と全てにおいて拡大してきている事が見て取れます。自己資本比率に関しては、常に35%超を維持しており非常に安定している事が分かります。
従業員数と生産性の推移

One-Pointメモ
従業員数は2013年3月期以降、毎年2000人規模のペースで増え続けていたものの、前期、前々期と鈍化傾向。1人当たり純利益は2017年3月期以降、400万円超を維持。上場企業の中央値である127万円を上回っています。
配当金の推移

One-Pointメモ
大和ハウス工業はリーマンショック時の2010年3月期に一度だけ減配をするも、2011年3月期からは12期連続増配中。7年間での増配率は110.0%の増配、年平均15.7%の増配率と着実に増配。配当性向に関しては、常に40%以下で推移をしており、10年間の平均は34.1%と配当余力は十分。
株主優待

One-Pointメモ
大和ハウス工業の株を100株以上保有している株主に対しては、1000円の株主優待券を1枚、6月下旬に贈呈をしています。使える所としては、ダイワロイヤルホテルの各種サービス、ダイワロイヤルゴルフでの各種サービスをはじめ、株主優待専用グルメギフト等と用途は幅広いです。保有株数によって、貰える株主優待券の枚数が増えてはいきますが、5000株以上保有でも50枚と、100株に対して1枚の優待と割合は変わりません。
現在の株価は割安か?
週足5年チャート

PERの推移

One-Pointメモ
現在の予想PERは9.0倍で過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見るとかなり割安な水準に位置しています。予想PERのチャート推移を見ると、最大値は19.4倍、平均値11.3倍、最小値6.1倍となっており、コロナショック後のピークから徐々に下げてきて平均値を下回っている状況。
PBRの推移

One-Pointメモ
現在のPBRは0.96倍で過去2年間レンジ、過去5年間レンジで見るとかなり割安な水準に位置しています。PBRのチャート推移を見ると、最大値は2.19倍、平均値0.96倍、最小値0.90倍となっており、2018年の年初頃から緩やかに下げ続けており、コロナショック時の水準にまで近づいてきています。
予想配当利回りの推移

One-Pointメモ
現在の予想配当利回りは4.36%で、コロナショック時に記録した配当利回りに近づいてきています。増配に加えて、株価も下げてきており、コロナショック時に次ぐ配当利回りの高さです。
個人的見解
大和ハウス工業についてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。

これらを踏まえて、僕の個人的見解は大和ハウス工業は永久に保有したい高配当株候補の一つで、今は過去5年間でかなり割安な水準で面白いタイミングという判断です。
同業種比較

解説
【時価総額】に関しては、大和ハウス工業が、積水ハウス、大東建託を上回っています。【売上高/営業利益率】に関しては、営業利益率は積水ハウスが少しだけ上回ってはいるものの、売上高、営業利益率ともにダイワハウス工業は高い水準。【予想PER/実績PBR】に関しては、大東建託がPER、PBRともに最も割高で、大和ハウス工業が最も割安な水準。【1年前比株価上昇率】に関しては、積水ハウス、大東建託ともに株価を上げているものの、大和ハウス工業だけマイナス17.86%と大きく株価を下げています。【有利子負債/自己資本比率】に関しては、積水ハウスが最も自己資本比率が高く、大東建託が最も有利子負債が少ないです。【予想配当利回り/配当性向】に関しては、大和ハウス工業が最も配当利回りが高く、配当性向も低い。

注意事項
あくまでも、僕の個人的見解になりますので、投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、ご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
最後に
『高配当株を買って日々の生活を豊かにしていきたい!』と思ってるけど、まだまだ資金が少ないという方は1株ずつ高配当株を購入していくことを僕はオススメします。
昔と違い、今はネット証券大手のマネックス証券でも1株から手数料無料で買い付けが可能です。

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マネックス証券は買付手数料が無料と言うのは勿論、何よりもアプリやwebサイトがお洒落で直感で操作が可能です。
贅沢をする順番をかえるだけ
コンビニでの買い物や、お昼のランチ代、会社の飲み会を1回我慢するだけで、好きな高配当株を買う事が出来ます。ちょっとした我慢を先にすることで、将来的には配当金でランチをしたり、友達と飲み会にいったりすることが出来るようになります。
誰もが最初は少額から。1株ずつコツコツと一緒に高配当株を積み上げていきましょう。
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