キリンホールディングス(2503)

YUSUKE

こんにちは、YUSUKEです!
今回は、キリンホールディングスについて解説をしていきます!

この記事では、

  1. 業績は成長しているのか?
  2. 収益源はなんなのか?
  3. 株主還元は充実しているのか?

といった3つの投資判断基準を中心に、皆さんが気になるであろう項目について解説をしていきます。

この記事は、元メガバンク出身の現役FPが、これまでに積んだ経験をもとに執筆しています。

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目次

企業の概要について

キリンホールディングス(2503)

国内最大級のビール・飲料会社です。時価総額は約2.0兆円の大型株。
酒類・飲料を基盤とした綜合飲料事業、医薬品・ヘルスサイエンス製品をグローバルに供給。主要ブランド商品は「一番搾り」「SPRING VALLEY」「ラガービール」「氷結」「生茶」など人気商品を多数展開。

チャート推移

こちらは、キリンホールディングスの週足5年チャートです。

キリンホールディングスの株価は、22年3月に安値1739円をつけてからはレンジで推移。株価は2000円から2300円の間で推移しており、このレンジを上抜けて上昇へと転じることが出来るか注目です。

セグメント別業績

こちらは、セグメント別業績に関する資料です。

  • 2023年度の事業利益は、意外にも医薬セグメントが37.6%と最も大きく、次に国内ビール・スピリッツセグメントとなっています。
  • 利益率を見てみても、医薬セグメントの利益率が最も高く、キリンHDの稼ぎ頭は医薬セグメントだという事が分かります。

こちらは、2023年度事業利益の要因別増減に関する資料です。

  • 前期の事業利益は100億円の増益で、その要因として最も大きいのは「価格改定・コスト削減」のプラス760億円、コスト高騰のマイナス470億円を打ち消しています。

業績の推移

こちらは、売上高・営業利益に関する資料です。

  • 売上高に関しては、この10年間2兆円前後での推移が続いており、ほぼ横ばいでの推移。
  • 営業利益に関しては、17年12月期に過去最高益を記録してからは停滞しています。
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ただ、この2年間は増益傾向で推移しており、今期も増益の計画となっています。

四半期純利益の推移

こちらは、四半期純利益に関する資料です。

  • 今期の進捗率は2Q終了時点で50.2%
  • 1Q、2Qともに前期を上回る純利益を上げており、ここまでは順調に推移しています。傾向的に夏場の3Qは大きな利益を上げており、次回の決算でどこまで業績を伸ばせるのか注目です。

配当金の推移

こちらは、配当金・配当性向に関する資料です。

  • 配当金に関しては、右肩上がりで増え続けており、過去10年間で減配は一度もなし。
  • 配当性向に関しては、19年12月期に上昇するも、前期は51.1%と問題のない水準となっています。
配当方針に関して

適切な利益還元については、経営における最重要課題の一つと考えており、「1株当たり平準化当期利益(EPS)に対する連結配当性向40%以上」による配当を安定的かつ継続的に実施していく方針。

自社株買いの推移

こちらは、自社株買い総額、配当総額、総還元性向に関する資料です。

  • 自社株買いに関しては、過去10年間中3期で実施。
  • 総還元性向は、その年によってバラバラで、10年平均では75.4%とやや高いものの、問題はない水準かと思います。

総還元利回りの推移

こちらは、実績配当利回り、総還元利回りに関する資料です。

  • 総還元利回りに関しては、自社株買いを実施した年には5%超まで上昇。
  • また、過去10年間での総還元利回りの平均値は3.75%、現在の予想配当利回りは3.22%で、過去10年間の実績配当利回りの平均値は上回っています。
総評

キリンホールディングスは、ビール類シェア国内2位の飲料メーカーですが、稼ぎ頭は医薬セグメント。配当は1949年の上場以来、(通常の配当では)一度も減配せずに安定配当を継続しており、長期的な配当が期待できる銘柄のひとつかと思います。

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YUSUKE

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