この記事はこんな方におすすめ!
- アルトナーの株を買おうか悩んでる
- アルトナーの業績や配当金の推移は?
- アルトナーの特徴や強みを知りたい

今回は、アルトナーの株の買い時について分析し、業績や優待内容、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!
この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオの作成の参考になるかと思います。

この記事の内容は…
記事前半ではアルトナーの業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!
※すぐに『アルトナーに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!
注意事項
本記事はボクの銘柄分析の一環としてまとめたもので、ボクの独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。
高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準
投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。
ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。
上記6つの投資判断基準からアルトナーの株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。
前提条件として…
こちらの記事は『マネックス証券の銘柄スカウター』とチャート分析ツールの『Trading View』を活用して、【2022年12月20日時点】での情報をもとに作成をした記事になっておりますので、事前にご理解ください。
アルトナーってどんな企業?
アルトナーのことをよく知らない…という方のために、『アルトナーがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。
【2163】アルトナーの公式HP
企業概要
アルトナーは理系技術者を常用雇用する技術者派遣事業者の中堅企業。1953年創業の関口興業社が源流。設計図面のトレース業務から始まり、設計開発業務に展開。派遣先では自動車、電機電子、精密機器が3大分野。主な顧客はホンダ、ニコン、パナソニック、テルモ、住友電工、矢崎部品など100社を超える。上位10社からのニーズだけで売上高の半分を占めるが、東北や九州などでの新たな顧客獲得を進める。シニアや女性、外国人留学生など多様な人材の活用を目指す。
各種指標
アルトナーの各種指標を確認していきましょう。
- 時価総額は同業他社と比べると低いが、自己資本比率は非常に高い
- 予想PER/実績PBRも同業他社と比べると比較的低め
- 経営効率をはかる指標のひとつのROE/ROAは3社ともに非常に高い
チャート推移
アルトナーの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。
- 週足チャートで見ると、コロナショック時につけた安値の490円からすぐさま急騰し、短期間で高値の1116円と+127.7%の上昇をみせる
⇒その後は、800円から1000円のレンジで推移 - 日足チャートで見ると、直近高値は1084円と、1000円の上値抵抗線をブレイクしたようにも見えましたが、そこからすぐに下落
⇒出来高の厚い800円から900円のレンジで下げ止まる事ができるか - 実績配当利回りを見ると、コロナショック時につけた配当利回りを超えてきており、現在は4%超と魅力的な水準
業績の推移
アルトナーの過去10年間の業績の推移がこちらです。
- 売上高は綺麗な右肩上がりのグラフで、前期は売上高、純利益ともに過去最高を更新
- 営業利益率、純利益率も緩やかな右肩上がり
- 売上高の過去10年間での成長率は119.4%増ですが、経常利益は10年間で391.4%増と素晴らしい成長率
- 海外売上高に関する情報はなし
主要な取扱商品の一覧
アルトナーが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品がこちらです。
主要な取扱い商品
- 技術者派遣 / 機械設計(自動車全般、家電機器、航空宇宙機器…)
- 技術者派遣 / 電気・電子(エコカー、医療機器、先進安全自動車…)
- ソフトウェア / 制御ソフト(自動車全般、エコカー、家電機器…)
- ソフトウェア / 情報処理(自動車全般、先進安全自動車、航空宇宙機器…)
事業の特徴 / 強み
アルトナーの事業の特徴、強みについて確認をしていきましょう。
売上高の構成比
- 技術者派遣事業:92.4%
- 請負受託事業:7.4%
- その他:0.2%
売上高が最も大きいのは技術者派遣事業です。
主要な顧客は本田技術研究所と本田技研工業で、この2社の売上高の合計が全体の2割を超えています。
今期進捗状況
アルトナーの過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。
- 今期目標に対して、3Q終了時点で残り18.1%と進捗は問題なし
- 1Qに前期比+15.2%、2Qに+24.3%も、3Qは前期比-3.8%といった結果
- グラフを見ると、1Qから4Qに向けて右肩下がりのグラフとなっていることが見て取れ、4Qの決算には注目
キャッシュフローの推移
アルトナーの過去5年間のキャッシュフローの推移がこちらです。
- 営業CF、フリーCFと毎年プラスで推移と良好
- 現金・現金等価物は右肩上がりで推移しており順調
- 営業CFMは常に10%前後で推移と安定感は抜群
財務状況の推移
アルトナーの過去10年間の財務状況の推移がこちらです。
- 総資産、自己資本は右肩上がりで推移しており順調に拡大
- 有利子負債は2015年1月期から8年間ものあいだ無借金経営を継続
- 総資産の内訳を見ると、流動資産が非常に大きく、現金預金が約7割とほとんどを占める
従業員数と生産性の推移
アルトナーの従業員数と生産性の推移がこちらです。
- 従業員数は2013年1月期から一度も減ることなく、毎年増え続けている
- 生産性を表す1人当たりの純利益は前期62万円と中央値を下回る
配当金の推移
アルトナーの過去15年間の配当金の推移がこちらです。
- アルトナーの配当金は、2015年1月期から8年連続で増配中
- 配当性向は常に50%以下で推移をしており、配当余力も十分
- 過去10年間での配当金の増配率は1株5円⇒1株34.5円に増配をしており、+590%の増配と素晴らしい
配当方針に関して
株主に対する安定的な配当を実施することを、経営の最重要課題と位置付けており、配当性向50%をベースに検討していく方針。
株主優待
アルトナーは株主優待はありません。
現在の株価は割安なのか?
アルトナーの現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?確認をすために下記の5項目を確認していきます。
現在の株価水準について
- PERの推移(過去5年間)
- PBRの推移(過去5年間)
- 配当利回りの推移(過去5年間)
- 目標株価 / アナリストの評価
- テクニカル指標の状況
PERの推移(過去5年間)
アルトナーの過去5年間の予想PERの推移がこちらです。
- 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりもやや低い水準に位置
- 過去5年間の推移を見ると、最大値は27.6倍、平均値は15.4倍、最小値は8.3倍
- 現在の予想PERの水準は過去5年間の平均値を下回っており、やや割安な水準か
PBRの推移(過去5年間)
アルトナーの過去5年間の実績PBRの推移がこちらです。
- 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりもやや低い水準に位置
- 過去5年間の推移を見ると、最大値は7.26倍、平均値は3.57倍、最小値は2.05倍
- 現在の実績PBRの水準は過去5年間の平均値を下回っており、比較的割安な水準か
配当利回りの推移(過去5年間)
アルトナーの過去5年間の予想配当利回りの推移がこちらです。
- 過去5年間の推移を見ると、最大値は4.63%、平均値は3.02%、最小値は1.78%
- コロナショック時に記録した配当利回りを一時超えたものの、その後緩やかに下落。
- 現在は平均値を大きく上回った水準で推移しており、魅力的な水準か
目標株価 / アナリストの評価
アルトナーの目標株価 / アナリストの評価がこちらです。
評価をしているアナリストは1名だけで、アルトナーに対して『買い』の評価をしており、目標株価は『現在の株価から+18.31%の1,150円』となっています。
テクニカル指標の状況
アルトナーのテクニカル指標の状況がこちらです。
One-Pointメモ
日足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『売り』となっています。もう少し長い軸で見る週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『売り』、移動平均線は現在『買い』で、総合的には『中立』となっています。
個人的見解
アルトナーについてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。
個人的見解
- 業績は堅調に推移しており、前期は過去最高を更新。今期も過去最高を更新する予想
- キャッシュフローは営業CF、フリーCFともに常にプラスで推移しており良好
- 財務状況は自己資本比率70%超で、無借金経営と超優良な財務
- 生産性は平均を下回った水準だが、従業員数は増え続ける
- 配当金は2015年1月期から8期連続増配中で、配当性向も50%前後で推移と良好
- 割安性は過去5年間で見るとやや割安な水準か
これらを踏まえて、ボクの個人的見解はアルトナーは魅力的な高配当株の一つで、株価水準も過去5年間の中ではやや割安な水準という判断です。
時価総額が100億円前後で推移している銘柄と、比較的小さい銘柄なので、値動きには細心の注意が必要。

注意事項
あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。
さいごに
高配当株投資家の最終的な目標は、『夢の配当金生活』を送ることかと思います。
その目標を達成するために身につけるべき力が以下の3つです。
- 銘柄を選定する力
- 売買タイミングを見極める力
- 入金力
この3つの力を鍛えることによって、『夢の配当金生活』に近づくことができるとボクは考えています。
僕が実践している資産形成戦略について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
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