中型株

SUMCOの株価が上がらない理由とは?|業績や配当金から徹底分析!

2023年1月14日

YUSUKE|高配当株マニア

元メガバンク出身の独立系FP|個人投資家12年目|高配当株への投資がメイン|YouTube登録者2.5万人|『配当金で人生を豊かに』がテーマ

この記事はこんな方におすすめ!

  • SUMCOの株に興味がある…。
  • SUMCOの業績や配当金の推移は良好…?
  • SUMCOの特徴や強みを知りたい…。
SUMCOの株に興味があるんだけど、今の株価は割安?それとも割高?

今回は、SUMCOの株の買い時について分析し、業績や優待内容、配当金の推移等、注目すべきポイントをまとめました!

この記事を読むことで、高配当株ポートフォリオ作成の参考になるかと思います。

この記事の内容は…

記事前半ではSUMCOの業績や配当金の推移について、後半では現在の株価水準は割安なのか?それとも割高なのか?について言及をしていくので、ぜひ参考にしてください!

※すぐに『SUMCOに対するボクの見解を知りたい!』という方は、【個人的見解】からご覧ください!

注意事項

本記事はボクの銘柄分析の一環としてまとめたもので、ボクの独断と偏見が含まれた個人の見解になります。投資をする際は最新の情報を調べた上で、必ず自己責任で投資判断をするようお願いいたします。

高配当株投資の代表的な6つの投資判断基準

投資判断の基準は「投資家」や「投資スタイル」によって様々です。

ボクの軸としている高配当株投資の場合は、業績好調な高配当株に出来るだけ割安な水準で投資をすることが重要なので、以下の6つの観点を重視しています。

上記6つの投資判断基準からSUMCOの株は買い時なのか?ボクなりに分析をしてみました。

前提条件として…

こちらの記事は『マネックス証券の銘柄スカウター』とチャート分析ツール『TradingView』を活用して、【2023年1月12日時点】での情報をもとに作成をした記事になっておりますので、事前にご理解ください。

SUMCOってどんな企業?

SUMCOのことをよく知らない…という方のために、『SUMCOがどんな企業なのか?』について概要を解説していきます。

【3436】SUMCOの公式HP

企業概要

SUMCOは半導体シリコンウェーハ製造大手。信越化学工業と双璧を成す世界トップクラス。もともとは住友金属工業と三菱マテリアルの半導体用シリコンウェーハ事業の統合で発足。2006年には建機大手コマツ系で同業のコマツ電子金属を買収。原料の多結晶シリコンや製造装置を各母体企業から調達する体制に特徴。太陽電池用ウェーハは業況の急悪化で2012年に撤退。2014年から需給逼迫しウェーハ価格底打ち、2019年には月産11万枚の増産に踏み切った。2015年の増資実施で優先株を消却。

各種指標

SUMCOの各種指標を確認していきましょう。

各種指標

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  • 経営効率をはかる指標のひとつのROE/ROAは、信越化学工業、フェローテックよりも低い水準。
  • 割安度合いをはかる指標の予想PER/実績PBRは、信越化学工業が最も高いものの、予想PERはSUMCOも同水準。
  • 配当利回りは、今期予想ではSUMCOが最も高く4%超。

チャート推移

SUMCOの株価が『どのような値動きをしているのか』確認をしていきましょう。

  • 週足チャートで見ると、2018年の初めに好決算で株価が急騰。
  • コロナショック時には直近の最安値でもある1041円を記録するもすぐに反発。
  • 現在は、下落トレンドとなっており出来高の厚い価格帯でトリプルボトムを形成。
    ⇒1700円のサポートで反転できるか注目。

業績の推移

SUMCOの過去10年間の業績の推移がこちらです。

業績の推移

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  • 売上高は緩やかな右肩上がりとなっており、前期は売上高、各種利益ともに大幅に増収増益。
  • 営業利益率、純利益率は2013年3月期と比較すると緩やかに伸長。
  • 10年間での成長率は、売上高は35.8%%増にとどまるも、経常利益は997.4%増と素晴らしい成長率。
  • 海外売上高比率は台湾の割合が最も大きく27.5%、日本の割合が22.6%で、海外売上高比率は7割超。

主要な取扱商品の一覧

SUMCOが『何で稼いでいるのか?』取り扱っている主要な商品と売上高の構成比がこちらです。

主要な取扱商品一覧

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  • 半導体シリコンウェーハの専業で単一事業セグメント。

今期進捗状況

SUMCOの過去3年間の四半期経常利益の推移と、今期の進捗状況がこちらです。

今期の進捗状況

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  • 今期目標に対して、3Q終了時点で残り24.4%と進捗は順調。
  • 1Q、2Q、3Qと今期絶好調で、5四半期連続で前期比+100%超。
  • 本決算がどのような結果になっているのか注目。

キャッシュフローの推移

SUMCOの過去5年間のキャッシュフローの推移がこちらです。

キャッシュフローの推移

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  • 営業CF、フリーCFは、毎期プラスで推移しており良好。
  • 現金・現金等価物は前期に大幅増。
  • 営業CFMは右肩上がりで伸びており、前期は30%超と素晴らしい水準。

財務状況の推移

SUMCOの過去10年間の財務状況の推移がこちらです。

財務状況の推移

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  • 総資産、自己資本は右肩上がりで増加、有利子負債は2014年3月期から毎期減少しており良好。
  • 自己資本比率もそれに伴い上昇しており、60%超と問題なし。
  • 資産の割合は流動資産の方が固定資産よりも多く、棚卸資産(企業が販売する目的で一時的に保有している商品の総称)が1748億円ととても多い。

従業員数と生産性の推移

SUMCOの従業員数と生産性の推移がこちらです。

従業員数と生産性の推移

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  • 従業員数は2015年3月期から、毎年増え続ける。
  • 生産性を表す1人当たりの純利益も着実に増えてきており、前期486万円と中央値を回った水準。
  • 経営効率をあらわすROE/ROAも着実に上昇はしてきており、財務レバレッジは右肩下がりと良好。

配当金と自己株式取得の推移

SUMCOの過去10年間の配当金と自己株式取得の推移がこちらです。

配当金と自己株式取得の推移

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  • SUMCOの配当金は過去10年間で4度の減配と安定感を欠く。
    ⇒配当性向は50%以下で推移と、配当余力は十分。
  • 過去5年間での増配率は、+310.0%と素晴らしい増配率。
  • 自己株式取得に関しては、過去10年間で3期で実施。
    ⇒過去10年間での総還元性向は35.9%。
  • 総還元利回りは、5%を超えている年度もありますが、10年間での平均は1.71%。

配当方針に関して

各事業年度における利益水準、次期以降の見通し、設備投資に係る資金需要及び内部留保の状況等を総合的に勘案した上で、株主への利益配当を実施していく方針

株主優待

SUMCOは株主優待はありません。

現在の株価は割安なのか?

SUMCOの現在の株価は割安なのか?それとも割高なのか?把握をするために下記の5項目を確認していきます。

現在の株価水準について

  • PERの推移(過去5年間)
  • PBRの推移(過去5年間)
  • 配当利回りの推移(過去5年間)
  • 目標株価 / アナリストの評価
  • テクニカル指標の状況

PERの推移(過去5年間)

SUMCOの過去5年間の予想PERの推移がこちらです。

予想PERの推移

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  • 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりもかなり低い水準に位置。
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は39.4倍、平均値は17.2倍、最小値は5.8倍。
  • 現在の予想PERの水準は過去5年間の平均値を大きく下回っており、最小値に迫る勢い。

PBRの推移(過去5年間)

SUMCOの過去5年間の実績PBRの推移がこちらです。

実績PBRの推移

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  • 過去2年間レンジ、過去5年間レンジともに中央値よりもかなり低い水準に位置。
  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は4.24倍、平均値は1.87倍、最小値は1.04倍。
  • 現在の実績PBRの水準は過去5年間の平均値を大きく下回っており、コロナショック時の最小値に迫る。

配当利回りの推移(過去5年間)

SUMCOの過去5年間の予想配当利回りの推移がこちらです。

予想配当利回りの推移

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  • 過去5年間の推移を見ると、最大値は5.24%、平均値は2.37%、最小値は0.79%。
  • コロナショック前の2019年初めにつけた最大値から一時利回りは急落。
    ⇒その後、株価下落と今期増配に伴い利回りは上昇中。
  • 現在の配当利回りの水準は過去5年間の平均値を大きく上回っており、比較的高い水準。

目標株価 / アナリストの評価

SUMCOの目標株価 / アナリストの評価がこちらです。

目標株価 / アナリストの評価

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アナリストはSUMCOに対して『買い』の評価をしており、目標株価の平均値は『現在の株価から+36.12%の2,540円』となっています。

テクニカル指標の状況

SUMCOのテクニカル指標の状況がこちらです。

テクニカル指標の状況

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One-Pointメモ

日足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『中立』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『売り』となっています。もう少し長い軸で見る週足のテクニカル指標では、オシレーターは現在『中立』、移動平均線は現在『強い売り』で、総合的には『売り』となっています。

SUMCOの株価が上がらない理由とは

最近のトレンドでもある半導体シリコンウェーハ製造大手のSUMCOの株価がなぜ伸び悩んでいるのか?

ライバル企業でもある信越化学工業がコロナショック以降に上場来高値を更新する一方で、SUMCOは2007年につけた上場来高値を依然として超えることができていません。

なぜ、SUMCOの株価は上がらないのでしょうか?

世界経済の動向に影響を受けやすい

SUMCOは世界経済の状況や動向に影響を受けやすい景気敏感株の典型的な銘柄です。

過去の例でいうと、

  • 2015年のチャイナショックで株価は暴落
  • 2018年の米中貿易摩擦の激化で株価は暴落
  • 2020年のコロナショックで株価は暴落

このように、度重なる中国経済を軸とした経済ショックで株価は下落を繰り返しています。

これにより、株価が上昇したとしても、高値で掴んでしまった投資家の売り圧力が強く、長期的にSUMCOの株価が上がらない理由のひとつとなってしまっています。

個人的見解

SUMCOについてあらゆる角度から企業分析をした結果、超簡単にまとめると下記のようになります。

個人的見解

  • 業績は堅調に推移しており、今期は業績絶好調で大幅に増収増益の予想。
  • キャッシュフローは営業CF、フリーCFともに毎期プラスで推移しており良好。
    ⇒営業CFMは前期30%超と素晴らしい水準。
  • 財務状況は自己資本比率が緩やかに伸長しており、堅調に推移。
  • 生産性は1人当たり純利益は中央値を上回った水準。
  • 株主還元は過去10年間で4度の減配と安定感を欠く。
  • 割安性は過去5年間で見ると、比較的割安な水準。

これらを踏まえて、ボクの個人的見解はSUMCOは業績好調な高配当株の一つではあるものの、来期の業績は不透明かつ、減配のリスクも大きく様子見という見解です。

2022年12月期3Qの決算短信より

2022年12月期第4Qの想定為替レート1米ドル=145円を前提とした業績予想を出しており、本決算に注目したいところ。

YUSUKE
業績好調にも関わらず、SUMCOの株価が上がらない理由のひとつとして、景気敏感株の典型的な銘柄でもあり、配当利回りは高いものの、業績が安定せずに減配リスクが高いことから、なかなか買いづらい銘柄です。

注意事項

あくまでも、ボクの現段階での個人的見解であり、経済環境の変化により見解も変わります。投資を検討の方はご自身でしっかりと企業分析をした上で、必ずご自身の判断で投資をするようお願いいたします。

さいごに

高配当株投資家の最終的な目標は、『夢の配当金生活』を送ることかと思います。

その目標を達成するために身につけるべき力が以下の3つです。

  1. 銘柄を選定する力
  2. 売買タイミングを見極める力
  3. 入金力

この3つの力を鍛えることによって、『夢の配当金生活』に近づくことができるとボクは考えています。

僕が実践している資産形成戦略について知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

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